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 「春の庭」柴崎友香
評価:
柴崎 友香
文藝春秋
¥ 1,404
(2014-07-28)
Amazonランキング: 9213位

柴崎さんの小説はきょうのできごと以来かな。
純文学の楽しみ方が最近分からなくなりつつあって、しっかり読めた感じがしないのだけど、以前よりは読みやすいなあと勝手に思いました。西が風呂場に行きたいからビールをかけようと思っていたのに結果としてはガラスで顔を切ってしまったりと大事になってしまったシーンが面白かった。
| 2014.10.31 Friday | 作家別・さ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「ホテルローヤル」桜木紫乃
評価:
桜木 紫乃
集英社
¥ 1,470
(2013-01-04)
Amazonランキング: 1328位

恋人から投稿ヌード写真撮影に誘われた女性店員、「人格者だが不能」の貧乏寺住職の妻、舅との同居で夫と肌を合わせる時間がない専業主婦、親に家出された女子高生と、妻の浮気に耐える高校教師、働かない十歳年下の夫を持つホテルの清掃係の女性、ホテル経営者も複雑な事情を抱え…。
「シャッターチャンス」「本日閉店」「えっち屋」「バブルバス」「せんせぇ」「星を見ていた」「ギフト」
ホテルローヤルというラブホテルが登場する連作短編集。時系列としては、後ろの話になるほど昔の話で、普通の小説とは逆の順番かな。もう廃墟となってしまったホテルローヤルから衰退していく様を読んだのもあって、最後のギフトでは何とも言えない気持ちになった。気が滅入るというか。個人的には小説の中では現実忘れて浸りたいからもうちょっと読後感が良いのが好きだなあと思った。多分自分が歳をとったのもあるのかなあと。
| 2014.03.14 Friday | 作家別・さ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「ジャンプ」佐藤正午
評価:
佐藤 正午
光文社
(2000-09)
Amazonランキング: 313217位

自分で自分の人生を選び取ったという実感はありますか?失踪をテーマに、現代女性の「意志」を描く恋愛小説の名手待望の文芸ミステリー。
初読みの作家さん。
ある日リンゴをコンビニまで買いに出て行ったみはるがそのまま行方不明となる。みはると付き合っている三谷はみはるの姉と一緒に彼女の行方を捜すのだけど、途中から足取りは分からなくなってしまう。そしてみはるの姉や周囲の知り合いにはみはるから連絡があったのに、三谷にだけは何の連絡がないまま日々は流れていく。
語り手の三谷が乾いているというか、あまりみはるに執着していなさそうだったのでこっちもさらさらと読めたかな。何故みはるは三谷の前から去ったのかという事は最後に明かされるのだけど、そこから浮かぶのは一人の人間の成長というか、人生の話という感じで、みはるの行動力が少し羨ましくも思えたかなあ。
| 2013.12.25 Wednesday | 作家別・さ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「ココデナイドコカ」島村洋子
評価:
島村 洋子
祥伝社
¥ 600
(2006-07)
Amazonランキング: 1145486位

“騙されていることに気づいていた。でも、好きだったから”着物のセールスをしている西に惹かれていった私は、彼の勧めで高額の着物を買い揃えた。病的に厳しかった母を持ち、感情を密閉容器に封じたように育った私が、精一杯勇気を示した行動だった。しかし直後、彼は行方をくらませた…(「密閉容器」より)。現代女性の心理の深奥にせつなく迫る、恋愛小説。
タイトルと装丁に惹かれて買ったんだけど、数年単位で積んでました。恋愛小説という事だけど、苦い話ばっかりなのでそのくくりに入れてしまうのもどうだろうかと思う。初っ端から男の人に騙されて詐欺に会う女性の話だったのもあって、ずっとこんな話だったらどうしようかと思ったのだけど、そういう話ばかりではなかったので一安心。でも誰かに騙されたり、人にいいように使われてしまったりとか、器用ではない人ばかりが出てくる小説だったように思う。ハッピーエンドなわけではないけれど、最後に載っている幸福という話が一番好き。
| 2013.09.30 Monday | 作家別・さ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「しっぽでごめんね」白倉由美
評価:
白倉 由美
角川書店
¥ 1,890
(2005-11)
Amazonランキング: 786247位

ある日突然現れた、しっぽのある女の子とのひと夏の物語
繭果はたった今のことを忘れてしまう。赤いものしか食べない。いつも詩のように歌う。そして繭果にはしっぽがあったんだ??そして始まる二人だけの甘い生活。しかし、幸せな日々は長く続かなかった。
可愛らしくもあり、どことなく残酷なようでもある不思議な話だった。赤いものしか食べる事が出来ないしっぽのある女の子の繭菓と僕が過ごした日々を僕である語り手の「交差点」が話しているという形式。すぐに記憶を無くしてしまう繭菓や、繭菓と過ごした事のある西永清秋の関係とか色々分かったようで分からない部分もあるまま読み終わってしまった感じ。交差点と伽羅子は結局は交差点が西永清秋の役割になっただけなのではないかなーと思ったりもした。
| 2013.08.06 Tuesday | 作家別・さ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「さくら日和」さくらももこ
評価:
さくら ももこ
集英社
¥ 483
(2007-03-20)
Amazonランキング: 88970位

21世紀を前にして、人生最大の危機に陥ったももこさん。「ママは本当はさくらももこなんじゃないの?」と息子が疑いを抱き始めたのだ…。「深まる息子の疑惑」はじめ、父ヒロシを連れての社員旅行など、抱腹エピソードが満載。「おめでとう新福さん」で前代未聞のパーティーの主役となった、元担当編集者からの渾身の質問をお楽しみ巻末付録に。人気爆笑エッセイがますますパワーアップして登場。
さくらももこのエッセイ集。時期的にさくらさんの離婚辺りのものらしく、初っ端から離婚だの、家から脱出だの書いていて、みーやんとどんだけ険悪だったんだろとか思ってしまった。一方の言い分しか分からないからあれだけど、集英社の本なのに大丈夫だったのかとか、余計な心配してしまった。
後は息子さんの事が印象に残ったかな。男の子だしやんちゃで元気で大変そうだと思った。でもだんご3兄弟が好きとか、宇多田ヒカルの話題が出てきたりと、当時の流行が分かったりしてなんか懐かしかった。
| 2013.07.04 Thursday | 作家別・さ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「まる子だった」さくらももこ
評価:
さくら ももこ
集英社
¥ 480
(2005-03-17)
Amazonランキング: 217438位

クラスメイトと体育館の裏で飼った仔犬との別れ。教室で襲われた�伊豆群発地震級�の腹痛の恐怖。突然、広まった、はまじとのウワサ。ノストラダムスの大予言におびえた日々。憧れのモモエちゃんのコンサートで渡したファンレター。「まる子」だったあの頃をふりかえる、懐かしさいっぱいの桃印エッセイ。爆笑シリーズ第二弾は、糸井重里さんとのお楽しみ対談つき。
さくらももこのエッセイ。ちびまる子ちゃんの漫画は全巻持っているけれど、エッセイ読むのは初めて。タイトルのまる子だったとある通り、漫画で出てきたネタを文章にした感じだった。漫画も何年も読んでいないんだけど、エッセイ読んでたらこのエピソードあったなあと案外覚えているもんだった。
教会のクリスマス会で衣装の服を反対に着たエピソードに一番笑った。後は、はまじとのエピソードであった恋愛についての話は分かるなあと思って印象に残った。
| 2012.08.20 Monday | 作家別・さ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「藤村詩集」島崎藤村
評価:
島崎 藤村
新潮社
¥ 452
(1968-02)
Amazonランキング: 173105位

<まだあげ初めし前髪の/林檎のもとに見えしとき/前にさしたる花櫛の/花ある君と思ひけり(初恋)><とほきわかれにたへかねて/このたかどのにのぼるかな(高楼)>他に『千曲川旅情の旅』『椰子の実』等々、青春の日の抒情と詠嘆を、清新で香り高い調べにのせ、一読忘れがたい印象を残す近代浪漫詩の精華。本書をひもとくことは、在りし日の青春と邂逅することにほかならない。
詩集をきちんと読むのは初めて。仮名遣いとかが昔のなので、ちょっと読みにくくて難しく感じた。詩を読むのって難しいんだなあと思った。思わず口ずさんで読みたくなるくらい音のリズムが良いなと思っていたんだけど、解説読んだら新体詩というのもので、五・七音になっているらしくてだからリズムが良かったんだなあと納得。こういう時、解説があって良かったなあと感じる。
| 2012.08.17 Friday | 作家別・さ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「関ヶ原 上,中,下」司馬遼太郎
評価:
司馬 遼太郎
新潮社
¥ 788
(1974-06)
Amazonランキング: 8916位

東西両軍の兵力じつに十数万、日本国内における古今最大の戦闘となったこの天下分け目の決戦の起因から終結までを克明に描きながら、己れとその一族の生き方を求めて苦闘した著名な戦国諸雄の人間像を浮彫りにする壮大な歴史絵巻。秀吉の死によって傾きはじめた豊臣政権を簒奪するために家康はいかなる謀略をめぐらし、豊家安泰を守ろうとする石田三成はいかに戦ったのか。
この本は、母の好きな本で、読んでみなよと言われたので読み始めました。タイトルの通り、徳川家康と石田三成を中心とした関ヶ原の戦いを描いた小説。
歴史物ではあるけれど、難しいとは思わなかった。ただ、関ヶ原に至るまでの家康の策略何かのページが長くて途中は少ししんどかった。読んでいる私は、この戦いの結末を知っているので、家康のたくらみにはこの野郎!!っていうイライラが募りました。そんなわけで私は断然三成の方が好きだったな。
家康もそうだけど、自分の領地や家の存続を第一に考えて、利で行動する周りの大名たちにもかなりイラっときた。
関ヶ原に入ってからは、どんどんページが進んだ。負けの美学とでも言うのか、三成側の大名の戦いには結構グッときた。大谷吉継とか島左近の最期とか勇ましくて好きだった。
| 2012.03.24 Saturday | 作家別・さ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「桜の森の満開の下」坂口安吾
評価:
坂口 安吾
講談社
¥ 1,470
(1989-04-03)
Amazonランキング: 109797位

なぜ、それが“物語・歴史”だったのだろうか――。おのれの胸にある磊塊を、全き孤独の奥底で果然と破砕し、みずからがみずから火をおこし、みずからの光を掲げる。人生的・文学的苦闘の中から、凛然として屹立する“大いなる野性”坂口安吾の“物語・歴史小説世界”。
「小さな部屋」「禅僧」「閑山」「紫大納言」「露の答」「桜の森の満開の下」「土の中からの話」「二流の人」「家康」「道鏡」「夜長姫と耳男」「梟雄」「花咲ける石」

短編集。高校生の時に買ったので5年近く積んでいた事になるのですが、ちょうど今テレビでUN-GOという坂口安吾原作のアニメが放映しているので、今が読む機会だ!と思って読み始めました。
全体的に硬い文章なので読みにくかった。もっと名作系の小説になじもうと読んでいてひしひしと感じました。歴史物の話が多かった印象です。
私は表題作の桜の森の満開の下が読みたくて買ったのだけど、これと夜長姫と耳男は読みやすく感じた。ちょっと童話(にしては血みどろだけど)な雰囲気もありという感じで、えげつない描写なのに狂気的な感じが、逆に美しくも見えてしまう不思議な感じ。美しいものに対する、美しいけれどどこか恐れを感じるという、そういう心理がこちらにまで伝わってくる感じだった。
| 2011.11.30 Wednesday | 作家別・さ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
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