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 「I’m sorry,mama.」桐野夏生
評価:
桐野 夏生
集英社
¥ 460
(2007-11)

児童福祉施設の保育士だった美佐江が、自宅アパートで25歳年下の夫と焼死した。その背景に、女の姿が浮かび上がる。盗み、殺し、火をつける「アイ子」。彼女の目的は何なのか。繰り返される悪行の数々。次第に明らかにされる過去。救いようのない怒りと憎しみとにあふれた女は、どこからやって来たのか。邪悪で残酷な女の生を、痛快なまでに描き切った問題作。
児童福祉施設である星の子学園で保育士をしていた美佐江は、そこの園児であった25歳年下の稔と結婚していたが、ある日自宅のアパートで焼死体として発見される。その事件の背景には美佐江の働いていた星の子学園にかつていたアイ子という女の存在が浮かび上がってくる。アイ子は平気で人を殺し、金を奪うようなすごい女。読んでいて辛くなるし、きついはずなのにアイ子の先の行動が読めなくて、すごく気になりどんどん読んでいってました。

アイ子の過去がきちんと描かれていくにつれて、アイ子という救いようのない人間になっていってしまったのは、生い立ちだけではなく、周りの人間の自分さえ良ければアイ子が将来どうなってもいいという態度からも、こんな人間になってしまったのかなとも思った。

最後も結局アイ子はどうなるのかというオチが分からないままなのが気になった。個人的には結局どうなるのかがはっきり知りたかったなあと思った。しかし、彼女は変わらずにたくましいままのような感じもする。
| 2009.09.29 Tuesday | 作家別・か行(桐野夏生) | comments(0) | trackbacks(0) |
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| 2018.07.18 Wednesday | - | - | - |
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