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 「薬指の標本」小川洋子
評価:
小川 洋子
新潮社
¥ 380
(1997-12)

楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡……。人々が思い出の品々を持ち込む〔標本室〕で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいてほしい。とにかくずっとだ。いいね」靴はあまりにも足にぴったりで、そしてわたしは……。奇妙な、そしてあまりにもひそやかなふたりの愛。恋愛の痛みと恍惚を透明感漂う文章で描いた珠玉の二篇。
「薬指の標本」「六角形の小部屋」
小川さんらしい、不思議な世界観に満ちた話だった。
「薬指の標本」で主人公が薬指を工場で失うエピソードとか、痛さが全然感じられなくてちょっとぞっとした。足に一体化していく靴がなんとも印象的です。
「六角形の小部屋」では、この、ただ部屋に入って自分の話したいことだけを話す場所っていうのに何だか惹かれるものがありました。誰にでもこういう場所って必要なんじゃないかしら…とか思ってしまいました。 
| 2009.08.19 Wednesday | 作家別・あ行(小川洋子) | comments(0) | trackbacks(0) |
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