

冒険の国 (新潮文庫)
桐野 夏生
永井姉妹と森口兄弟は、姉と兄、妹と弟が同級生同士で、常に互いの消息を意識してきた。特に、弟の英二と妹の美浜は、強い絆で結ばれていた。が、ある日、一人が永遠に欠けた。英二が自殺したのだ。美浜は、欠落感を抱えたまま育った街に帰って来る。街はディズニーランドが建設され、急速に発展していた。そこで、美浜は兄の恵一に再会する。バブル前夜の痛々しい青春を描く文庫オリジナル。★★★★
桐野さんがすばる文学賞に応募したときの作品。
正式にデビューする前の作品だそうです。
舞台はバブル期の頃で、ディズニーランドの見える場所で、時代に取り残された人たちの話。
双子の弟が自殺してしまった原因は何なのかというミステリっぽくもなっているんだけど、はっきりと答えが示されないので、そこは何だか個人的に消化不良な感じでした。
思えば、桐野さんの作品読むの初めてでした。
他にも家に積んであるのでちょこちょこ読み出していきたいです。