Blogpet
<< 「王国物語 2」中村明日美子 | main | 「ぼくが探偵だった夏」内田康夫 >>
 「風の万里 黎明の空」小野不由美
評価:
小野 不由美
新潮社
¥ 680
(2013-03-28)
Amazonランキング: 761位

人は、自分の悲しみのために涙する。陽子は、慶国の玉座に就きながらも役割を果たせず、女王ゆえ信頼を得られぬ己に苦悩していた。祥瓊(しょうけい)は、芳国(ほうこく)国王である父が簒奪者(さんだつしゃ)に殺され、平穏な暮らしを失くし哭(な)いていた。そして鈴は、蓬莱(ほうらい)から辿り着いた才国(さいこく)で、苦行を強いられ泣いていた。それぞれの苦難(くるしみ)を負う少女たちは、葛藤と嫉妬と羨望を抱きながらも幸福(しあわせ)を信じて歩き出すのだが──。

景王となった陽子の話を聞き、彼女に会いたいと思った鈴と祥瓊の2人の少女。別の国にいた3人の少女が合流し、それぞれの心にあるものを昇華していくまでの話。上巻では鈴も祥瓊も陽子に憎しみを持っていて、どうなってしまうのかと思ったけど、それぞれ転機になる人との出会いがあり、変わっていけたのが良かった。陽子も王として自分はどうあるべきかに悩んでいたけど答えを見つけ出してからの初勅のシーンが凄く良かった。自分もそうありたいなと思わせてくれるし、これから国がどう変化していくのか明るい希望も感じられて好きな場面。

| 2019.09.27 Friday | 作家別・あ行(小野不由美) | comments(0) | trackbacks(0) |
 スポンサーサイト
| 2020.09.24 Thursday | - | - | - |
Comment









url: トラックバック機能は終了しました。