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 「彼女は頭が悪いから」姫野カオルコ
評価:
姫野 カオルコ
文藝春秋
¥ 1,890
(2018-07-20)
Amazonランキング: 2321位

横浜市郊外のごくふつうの家庭で育ち女子大に進学した神立美咲。渋谷区広尾の申し分のない環境で育ち、東京大学理科1類に進学した竹内つばさ。ふたりが出会い、ひと目で恋に落ちたはずだった。渦巻く人々の妬み、劣等感、格差意識。そして事件は起こった…。これは彼女と彼らの、そして私たちの物語である。

数年前に実際に起こった事件を元にした小説。記憶に新しいし色々大丈夫なのかと思うんだけど読んだ感じだとかなり調べているし許可取ったりしたのかな。偏差値の高い大学に通う大学生たちの、自分たちはいい所に行っていると思う傲慢さや人の中にある学力とか能力の差を比べる差別的なものを描写していて読みやすいけど精神ゴリゴリ削られる感じだった。

特に4章は事件起こるのでしんどかった。彼らは自分たちは頭が良くて通っている学校の名前で寄ってくる女性はバカだと決めつけたり、頭がいいから付き合う女性を選べる立場にあるって思ってたりとか、自分たちを中心としてしか考えられなくて、作中で美咲がどうして泣いたのか最後まで理解しようともしていないのにはゾっとした。一生考えないし分からないんだろうなあ。頭が良くても人として他人を思いやる気持ちがないと本当に頭のいい人ではないよなと思う。

作中で出てくる頭のいい大学を出ていてもちゃんと理解出来ているつばさの兄や美咲の気持ちに寄り添って話をした大学教授とかまっとうな人がいるのは救いだった。美咲は教授と話す事で少しでも救いになれていればいいなと思った。

| 2018.12.11 Tuesday | 作家別・は行(姫野カオルコ) | comments(0) | trackbacks(0) |
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| 2019.08.22 Thursday | - | - | - |
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