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 「温室デイズ」瀬尾まいこ
温室デイズ
温室デイズ
瀬尾 まいこ

教室に紙飛行機が飛びはじめる。始まりの合図だ。もうすぐ崩れだす。でも、教師はまだ気づかない。日本の平和ボケは、学校の場でも存分に発揮されている。生温い方法では、もう追いつかなくなってしまうのだ。「今なら、なんとかなるはずだよ」。私は祈るような気持ちで崩れていく学校を見ていた…。この温室のどこかに、出口はあるのだろうか―。ふたりの少女が起こした、小さな優しい奇跡。ひりひりと痛くて、じんじんと心に沁みる。『幸福な食卓』の気鋭が贈る、とびきりの青春小説。
瀬尾さんにしては珍しい、いじめと暴力がテーマの小説。そのことを知っていたので、どれだけ読んでて嫌になるだろうかと思っていたけれど、意外と平気でした。何だか、学校にあふれる暴力や不良がオーバーな感じがして、完全に読み物として見れた。

この話はみちると優子という二人の少女の視点で進む。みちるはだんだんと荒れてくる今の学校をどうにかしたいと思い、みんなに意見を言ってしまう。その次の日からみちるはいじめにあう。
みちるの友達の優子はそんなみちるを助けてあげたい、自分は側にいてあげたいと思うのですが、どうしても行動に移せない。そのことから教室にいることを止めて、相談室通いになる。

中学校のいじめは結構壮絶だ。さすがにここまでのは無かったけど、一番嫌なことが詰まっている3年間な気がする。私も中学1年生の時、学校に行くのが嫌になった時期がある。いじめとはやっぱり違うような気がするんだけど、人の心の痛みを分からない人たちのせいで毎日傷ついてた。何だか辛くて帰り道、民家の塀に自分の手の甲をズリズリひきずって家まで帰ったこともあったなあ。痛みで自分の辛さを消そうとしてた。

みちるはいじめられても毎日学校へ通った。あんまり役に立っていないスクールサポーターの吉川や優子に逃げちゃいなよと言われても、逃げない。だって、学校はきちんと通うものだから。みちるのこの気持ちは分かる。私も昔そんなふうに思っていた。逃げることは簡単にできる。でもみちるはそれを選ばない。中学生って意外と強いものだ。

教師の反応も結構ひどい。担任の田中先生は分かっていながら核心には触れてこない。でも、私が中学生の時の先生もそんな感じだった。状況は理解してるけど助けはしないっていう感じ。どうでもいいですが、私の中3の時の担任も英語教師の田中先生だったので、これ読んでちょっと思い出しました。いつもロボットみたいな歩き方で教室に入ってきてたなあ。
田中先生とは逆に、スクールサポーター吉川は現実味がないけど、好きだった。たぶん世の中の教師の本音を出させると、吉川みたいなこと考えている人のが多いんだろうなあ。
| 2007.08.03 Friday | 作家別・さ行(瀬尾まいこ) | comments(2) | trackbacks(1) |
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| 2018.06.25 Monday | - | - | - |
Comment
 いじめがテーマって、ご存知だったんですね。
 私は知らずに読んだので、
 最初ちょっと戸惑いました^^;;

>人の心の痛みを分からない人たちのせいで毎日傷ついてた。

 ああー、なんかわかります。
 いじめではなくても、傷ついてしんどくなりますよね。。
 
 田中先生のようなタイプ、
 先生じゃなくても現実にすごく多いタイプですよね。
 私のとても苦手な(というか嫌いな)タイプです^^;;

 
アメコ
miyukichiさん
そうなんです、私はあらかじめテーマがわかっていました。そうか、知らないで読むとやっぱり戸惑いますよね。

私の暗めな中学時代の思い出ちょっと分かりますかー。昔のほうがいろいろ繊細で些細な事でも溜め込んでしまってたのがダメだったんだろうなあと思います。でも今では逆にしぶとくなってますが(笑)

そうですねー、田中先生のような人は現実に一番多いタイプですよね。こんなタイプにはなりたくないものです。









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| miyukichin’mu*me*mo* | 2007/08/07 9:21 PM |