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 「天使の梯子」村山由佳
天使の梯子
天使の梯子
村山 由佳

天使の卵から10年後の話。夏姫の元教え子で恋人の慎一が歩太に関わることで10年前の悲しい過去を知っていく。天使の卵では泣けなかったんですけど、こっちでは泣けてきました。まあ、その感じ方は人それぞれだと思いますけど。

前作では悲しい結末、ただひたすらに悲劇に向かっていてその中でわずかな希望を見せているというそんな感じだけど、天使の梯子は夏姫や歩太が10年かけて救われる、赦されるという過程を書いた話だったので読後感もとてもいい。

誰に何を言われても消えない後悔なら一生自分で抱えていくしかない。そう言った夏姫や慎一の気持ちが本当に悲しいなあと思う。言葉っていうのは一度言ってしまったらもう取り消すことはできないし、ましてやその言葉を言ってしまった相手が死んでしまっては残されたほうにはもう謝ることもできないし、取り消すこともできなくてただ後悔だけはずっと続いてしまうものなんだと思った。
最後には夏姫も慎一も救われているのでよかったと思う。天使の卵から10年をかけて、これできれいに完結したんだなあと思った。自分の中でとても好きな本になりました。
| 2005.12.25 Sunday | 作家別・ま行(村山由佳) | comments(0) | trackbacks(0) |
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