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 「ツアー1989」中島京子
ツアー1989
ツアー1989
中島 京子

記憶はときどき嘘をつく。香港旅行の途上で消えた青年は何処へ。15年前の4日間をめぐる4人の物語。

「迷子つきツアー」「リフレッシュ休暇」「テディ・リーを探して」「吉田超人」

私は1989年生まれなんですけど、それで何か気になって読んでみたら結構おもしろかったです。
これは1989年に香港旅行で消えた青年を巡る物語。1989年というと昭和から平成になった年だし、まだバブルの時期だったりで、こんなツアーがほんとにあってもおかしくないのかもと思った。

15年前に香港旅行に行った青年は一人だけ帰ってこなかった。一緒に旅行した人たちも青年は本当に一緒に旅行してたのか記憶が曖昧になっている。15年たって、手紙、日記、ブログによって青年の存在がだんだんと見えてくる。

全体を通してこの消えた青年は誰なのか、どうなったのか、という謎を解く感じで読める。それと同時に情報の怖さ、ネットの情報とか簡単に鵜呑みにしてはいけないということを改めて認識したり。この消えた青年は一緒に旅行した人たちにはボンヤリとした少年という印象でボンヤリボーヤとか言われていたのに、いつしかネットの世界では超人とか呼ばれている。どっからこの違いが生まれてきたんでしょうかね。

そうそう中島京子さんというと、田山花袋の蒲団を書き直そうとする話(だったっけ?)FUTONの作者さんなんですよね。群馬県民としては気になるところです。たぶん群馬の人の8割は田山花袋が何した人か知らなくても名前は知ってるんですよ。上毛カルタのおかげで。「誇る文豪田山花袋」とか今でも普通に覚えてますからねー。
この前テレビでやってたけど、ほんとに群馬の人はほとんど上毛カルタやったことあるよな。友達もみんなやってたって言ってたし。ちなみに私は地区大会3位とかいう微妙な成績を取ったことがあります。
| 2006.09.27 Wednesday | 作家別・な行(中島京子) | comments(0) | trackbacks(1) |
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中島京子「ツアー1989」(集英社)
 中島京子「ツアー1989」(集英社)を読了。初めて作品を読む。また、新たな才能を発見したようだ。
| 本の虫 | 2006/11/07 1:27 PM |