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 「さよなら渓谷」吉田修一
評価:
吉田 修一
新潮社
¥ 420
(2010-11)
Amazonランキング: 39992位

緑豊かな桂川渓谷で起こった、幼児殺害事件。実母の立花里美が容疑者に浮かぶや、全国の好奇の視線が、人気ない市営住宅に注がれた。そんな中、現場取材を続ける週刊誌記者の渡辺は、里美の隣家に妻とふたりで暮らす尾崎俊介が、ある重大事件に関与した事実をつかむ。そして、悲劇は新たな闇へと開かれた。呪わしい過去が結んだ男女の罪と償いを通して、極限の愛を問う渾身の長編。
幼い子供が殺されるという事件が起こり、子供の母親が逮捕される所から話が始まるが、いつの間にか話はその親子の隣人である尾崎の起こした過去のある事件へと変わっていく。尾崎は大学生の時に、所属していた野球部の仲間と一緒に、女子高校生に対するレイプ事件を起こしていた。その事実を知った記者の渡辺は尾崎の過去を探っていく。
最初は逮捕された里美と尾崎は本当に共犯なんだろうと思って読んでいたのだけど、全くそういう話ではなかった。先が気になってぐいぐい読めたなあ。
尾崎とかなこの、歪んだ感情からではあると思うけど、多分愛しあっているのに、過去の出来事からお互いに好きになってはいけない、愛されてはいけないと思ってしまっているのが何だか切ない。起こした事件が事件だけど、2人には幸せになってもらいたいなあとも思う。
記者である小林の、事件を起こした本人の前でだけでは、隠さなくてもいい、自然でいられるみたいな台詞が印象に残った。
| 2011.07.27 Wednesday | 作家別・や行(吉田修一) | comments(0) | trackbacks(0) |
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