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 「エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ」荻原規子

パピヨンの姿をした八百万の神・モノクロと暮らして四ヵ月。祖母の家に帰省した美綾は、自身の才能や適性を見出せず、焦燥感を抱いていた。東京へ戻る直前、美綾は神官の娘・門宮弓月の誘いで夜の氷川神社を訪れ、境内で光る蛇のビジョンを見る。それは神気だとモノクロは言う。美綾を「能力者」と認識した「視える」男、飛葉周は彼女につきまとい、仲間になるよう迫る。

シリーズ2作目。不思議な能力を持つ登場人物が増えてこれから話が展開していきそうな感じで楽しみ。神様とか神気とかRDGっぽさも感じられて好きな要素だった。ラストの飛葉周の行動は予想外だけど面白かった。

| 2016.08.07 Sunday | 作家別・あ行(荻原規子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「エチュード春一番 第一曲子犬のプレリュード」荻原規子
「あなたの本当の目的というのは、もう一度人間になること?」大学生になる春、美綾の家に迷い込んできたパピヨンが「わしは八百万の神だ」と名乗る。はじめてのひとり暮らし、再会した旧友の過去の謎、事故死した同級生の幽霊騒動、ロッカーでの盗難事件。波乱続きの新生活、美綾は「人間の感覚を勉強中」の超現実主義の神様と噛み合わない会話をしながら自立していく―!
大学に入学した美綾は家族が仕事でイギリスに行った事で一人暮らしをする事になる。そこに八百万の神だと言う言葉を話すパピヨンと出会い一緒に暮らす事に。大学では小学生時代の同級生と再会し、死んだ同級生の霊に憑りつかれていると言われてしまったりと色々と巻き込まれていく。
大学に入学してサークルや友達作りに戸惑う感じとか読んでいて懐かしかった。霊のくだりは怪しいなと思っていたら予想通りだったかな。嫌いじゃないけど分かり合えなくなって疎遠になってしまうのとか自分にも覚えがあるので苦い懐かしさがあった。緩やかな話だったけど続きも楽しみ。
| 2016.02.11 Thursday | 作家別・あ行(荻原規子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「樹上のゆりかご」荻原規子
評価:
荻原 規子
理論社
¥ 1,620
(2002-05)
Amazonランキング: 583795位

男子校のバンカラの伝統が残る都立辰川高校に入学した上田ヒロミは、女子を疎外する居心地の悪さを学校生活の中で感じるようになっていた。そんな折り、合唱コンクールで指揮をしたカリスマ女生徒が出現し、次々と事件が…。
これは王国のかぎの続編。前作はファンタジーだったけど、こちらは高校生になったひろみの青春物語だった。これは〜では魔神として頼られる存在だったひろみが、こっちでは女の子だから色々やらなくてもいいんだよ、みたいに暗黙の了解という感じで扱われているのが比べてみると面白いなと思った。男女の役割みたいな話なのかなと感じた。サロメの使われ方とかも印象的で、読んでみたくなった。
| 2015.07.27 Monday | 作家別・あ行(荻原規子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「これは王国のかぎ」荻原規子
評価:
荻原 規子
中央公論新社
¥ 700
(2007-02)
Amazonランキング: 140765位

最低最悪の誕生日。泣き疲れて眠って目覚めたら、そこはチグリスの河口だった!不思議な力を持つ魔神族として、見知らぬターバンの青年と旅することになった「あたし」。荒れ狂う大海原、灼熱の砂漠。辿り着いた都では王家の騒動に巻き込まれ…。アラビアンナイトの世界に飛び込んだ少女の、恋と冒険の物語。
中学生のひろみは好きな男の子が自分の友達と付き合いはじめて失恋してしまう。失恋のショックで落ち込んでいる時に、突然アラビアンナイトの世界に来てしまってという話。
女の子が違う世界に飛ばされるとか少女漫画のようだけど、ひろみは魔人族として呼び出されたので、助けてもらい守られる存在ではなくてむしろひろみがそこで出会ったハールーンやラシードを助け導く存在となっているのが面白い。軽いタッチでサクサク読めるのも良かった。続編もあるようなので早めに読みたいと思いました。
| 2015.06.27 Saturday | 作家別・あ行(荻原規子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと」荻原規子
評価:
荻原 規子
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,785
(2012-11-28)
Amazonランキング: 867位

泉水子は“戦国学園祭”で能力を顕現させた。影の生徒会長・村上穂高は、世界遺産候補となる学園トップを泉水子と判定するが、陰陽師を代表する高柳は、異議をとなえる。そして、IUCN(国際自然保護連合)は、人間を救済する人間の世界遺産を見つけだすため、泉水子に働きかけ始めた!?泉水子と深行は、だれも思いつかない道のりへ踏みだす。姫神による人類滅亡の未来を救うことはできるのか―。ついにRDGシリーズ、完結。
ついに完結。起承転結の転であった5巻が最高に盛り上がった事もあって、結にあたる6巻はちょっと大人しい印象を受けたかな。
泉水子と高柳の最終勝負で泉水子が完全勝利する事で、誰が学園の代表かが決まり、今後の方針が決まる。1巻でおどおどしっぱなしだった泉水子が、自分自身がどうしたいのか決めていく成長ぶりはとても良かった。
泉水子と深行の関係も相変わらず良かったな。クリスマスプレゼントを中々渡せなくて悩んでいる泉水子は可愛いし、泉水子の危機に助けに来る深行はかっこいいし、深行も成長したよなあとしみじみ思った。紫子も泉水子の事を大切にしているのも分かったし、何と言ってもラストシーンのニヤニヤ感は個人的にやばかったです。映像にすると綺麗だろうなあと思う。でもラストって深行は山のふもとからずっと登ってきてくたびれている状態なんだよなあって思うと微笑ましい感じ。

しかし荻原さんが言っているようにスタートに立った段階で終わっているから、この後のストーリーも読んでみたいなあ。いつか続編書いてほしいなあ。または紫子、大成、雪政中心の親世代のストーリーもかなり面白そうなので読んでみたい。

ここまで面白くのめり込んだシリーズは久々だったので読書中とても楽しかった。物語の盛り上がり的には5巻が、高校生活の描写なら個人的に3巻が好きだった。
本筋が若干消化不良に見えるのが残念だけど、泉水子と深行の成長物語として見れば全然有りな締め方だと思います。でもやっぱり続き読みたいな!
| 2013.04.26 Friday | 作家別・あ行(荻原規子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日」荻原規子
評価:
荻原 規子
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 580
(2013-03-23)
Amazonランキング: 591位

いよいよ始まった“戦国学園祭”。泉水子たち執行部は黒子の衣装で裏方に回る。一番の見せ場である八王子城の攻防に見立てた合戦ゲーム中、高柳たちが仕掛けた罠に自分がはまってしまったことに気づいた泉水子は、怒りが抑えられなくなる。それは、もう誰にも止めることは出来ない事態となって…。ついに動き出した泉水子の運命、それは人類のどんな未来へ繋がっているのか!?現代ファンタジーの最高傑作、RDGシリーズ第5巻。
今回は丸々学園祭の巻。高柳、宗田姉弟、泉水子と深行。それぞれの思惑と考えが描写されていて、今回もとても面白かった。特に後半の、高柳の罠にはまった事に気付いた泉水子の能力の目覚めから、泉水子を連れ戻す深行という流れが最高に盛り上がっていたと思う。
泉水子も深行もお互いの事を好きなんだろうなって思えました。でも泉水子は深行に傍にいて欲しいと思っても、自分のせいで術者の世界に巻き込んだという思いもあって、深行の為を思うならば離れた方が良いのではと思い、深行は深行で、自分の力の無さや実力不足を自覚していて、頼りになるとはとても言えない。だからこそ頼りにしてくれじゃなくて必要だって言えよ、なんだよなと。姫神にならずに済む方法を一緒に探すなんて、もうこれ告白だよなあ。自分の事を分かってくれる誰かに傍にいて欲しかった泉水子にとっては本当に嬉しかっただろうなあと思うし、すごく好きなシーンだった。そしてこれが4巻で真響に頼りになる彼氏に場所を譲れと言われた深行の答えなんだよなと思うとニヤニヤしてしまう。自分の周りのだれもかれもがないと思っている道を探したいと言うのも深行らしい気がする。後は1巻では出来ませんと言って野々村さんの錫杖を最後まで受け取らなかった深行が、今回はお借りしますと言って受け取って、しかもきちんとやり遂げたのはすごく感動した。深行が脱ヘタレになって、成長したんだなって思えた。

でも深行はシリアスなシーンでじわじわ来る台詞を言うのは何故なんだ。今回はここほれワンワンと桃太郎に笑いました。後5巻でツボなシーンは相楽親子のギスギス会話、泉水子の携帯を1年半も持っていた深行、小学校高学年から女子とデートしてた深行、猫より犬派な深行、ワンコ高柳、トトロ、おれが必要だって言えよ辺りでしょうか。ほぼ深行。
そういえば4巻で姫神の左手を取ったのはやっぱり下僕にはならないって事でしたね。
私、深行って作中で紫子さんの事綺麗とかよく言っていたから年上好きかと思っていたのだけど、これは両親の離婚で父親に引き取られたのもあって母親的存在が恋しかったのかなと今回思った。相楽家の話もちょこっと語られたし、6巻では深行の母親も出てくるのかな。

高柳が4巻で言っていた宗田は自滅する発言は、真響と真夏の考え方の違いからそうなるのかなと思ったら、真澄の方とはちょっと予想外だった。深行が高柳のディベートを褒めていたけど、確かに口が上手いよなと思った。見方によっては何だって白にも黒にもなるような気がする。ラスト、すやすやとベッドで寝入る高柳は面白かった。犬の時の動作が可愛くて高柳結構好きになったよ。

ラストで世界遺産候補が泉水子になってしまったけど、これはデッドエンドの前触れになってしまうのかな。2人でそうならない未来を探そうって決めたのに、いきなり試練だなあ。どうなってしまうのか気になる。
| 2013.04.06 Saturday | 作家別・あ行(荻原規子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女」荻原規子
評価:
荻原 規子
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 580
(2012-12-25)
Amazonランキング: 4920位

夏休みの終わり、鳳城学園に戻った泉水子は、正門でふと違和感を覚えるが、生徒会執行部として学園祭の準備に追われ、忘れてしまう。今年のテーマは「戦国学園祭」。衣装の着付け講習会で急遽、モデルを務めることになった泉水子に対し、姫神の出現を恐れる深行。果たして終了後、制服に着替えた泉水子はやはり本人ではなく…。物語はいよいよクライマックスへ。姫神から語られる驚くべき事実とは。RDGシリーズ第4巻。
学園祭に向けて準備の巻。学園祭のテーマが戦国になり、それに向けて着付けの講習会なんかもやるようになり、泉水子はモデルを引き受ける事になってしまう。三つ編みをほどかなければならなかったけど、姫神になり変わる事なくやり遂げたと思ったが、制服に着替えてきちんと三つ編みにしたのにも関わらず姫神になり変わってしまう。今回の話の重点は長時間姫神と一緒にいる事になった深行が彼女から聞く人類の未来と姫神自身の話かな。今まで和風ファンタジーとして読んでいたけれど、姫神がループしているのとかを知るとSFちっくでもあるのかなと思った。ちょうど高柳の愛読書がアルジャーノンに花束をだって発覚したりしたしね。そして高柳の陣営が学園祭に向けて何かを仕込んでいるのも分かったし本当に波乱が色々起きそう。宗田の二人は自滅するってのも気になる台詞だった。


以下は長々と深行を中心にしつつの感想です。しかも長いです。

深行は今回も格好良さとヘタレっぷりも相変わらずあって良かったな。泉水子を呼び戻す為に泉水子を抱きしめて名前を呼ぶシーンとかニヤニヤしました。その後フォローが何もないのはブルってるのもあったんだろうけど、年相応の不器用さでもあるのかなあ。自分の事だったら待ってくださいと姫神に言うのも、怖いもの知らずなのか無鉄砲なのかと思っていたら泉水子に戻った後めちゃくちゃ震えているのもあってやっぱヘタレてんなあと思いました。
泉水子の名前を呼ぶシーンは前半の雪政と対比させているっぽいけど、静の雪政に動の深行って感じでどっちも印象に残る。シチュエーションで萌えるのは断然深行ですが。
深行が姫神の左手を取ったのも、姫神の眷属ではなく同じ立場でいるって事なのかなとか考えた。眷属神なのに姫神を要介護の老人扱いする和宮も地味にツボだった。深行は人型だったらぶん殴れるのにとか言っていたけど、多分ヘタレだから出来ないだろうなあ。
深行はまだ覚悟が出来ていないけれど、そういう事とまだ切り離していたいと話した時の泉水子と深行のシーンも好きだった。深行が泉水子の前で自然に笑うってこれが初めてなんだろうなあ。でも姫神が未来の泉水子だとしたら、深行は姫神が標本にされたり脳と卵巣だけ保存されている未来がある事を知ってしまったわけだから覚悟を決めざるをえないだろうなとも思った。うわー、やっぱり二人がどうなるのかめちゃくちゃ気になる。
| 2013.03.30 Saturday | 作家別・あ行(荻原規子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた」荻原規子
評価:
荻原 規子
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 580
(2012-07-25)
Amazonランキング: 4819位

学園祭のテーマに“戦国学園祭”が決まり、鈴原泉水子、相楽深行たち生徒会執行部は、夏休みに宗田真響の地元、長野県戸隠で合宿をすることになる。初めての経験に胸はずませる泉水子だったが、真響の生徒会への思惑がさまざまな悶着を引き起す。そこへ、真響の弟、真夏の愛馬が危篤だという報せが届く。三つ子の一人である真澄によって真夏は次元の向こうに取りこまれ、大きな災厄が…。最高傑作、RDGシリーズ第3巻。
学園祭も近づく中、夏休みを迎えた泉水子。学園祭の準備をしつつ、夏休みを楽しもうという事で生徒会のメンバーで真響の地元である長野の戸隠へ合宿に行く事に。そんなわけで今回は宗田姉弟のエピソードが中心になりつつ、学園の謎なんかも少しずつ明かされていく感じ。でも姫神とかの話は相変わらず進んではいない。
真響と真夏は2人だから強いけど、それ故にもろくもあるってのはなるほどと思えた。真響が学園でトップになりたい目的も分かったし。学園祭関連では高柳がまた何かを仕掛けてきそうでどうなるのか気になる。
泉水子と深行の進展も変わらず楽しみ。深行も謎というか、特殊な能力が身に付いたみたいで、黒い羽の描写とかで想像するとおそらく2巻ラストで出てきた和宮がらみなんだろうけど、やっぱり気になる。深行はイケメンだけど年相応の無邪気さとへたれっぷりもありつつ、かっこいいからすごくツボなキャラ。3巻も途中へたれてたけど、終盤格好いいと思った。今回は雪政から旅行費用をせしめた上に雪政の立ち入れない戸隠に行ける事を喜んでいるシーンと、泉水子と深行がバスの待ち時間におやきを食べるシーンが好きだった。単純だけど戸隠行きたくなりました。
そういえば今回泉水子もSMF(宗田真響ファンクラブ)に入ったけど、これって相楽深行でもSMFになるんだよなあって思ったら何か面白い。偶然なのか荻原さんが意図的に同じイニシャルにしたのかどっちなんだろう。
| 2013.03.15 Friday | 作家別・あ行(荻原規子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「RDG 2 レッドデータガール はじめてのお化粧」荻原規子
評価:
荻原 規子
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 580
(2011-12-22)
Amazonランキング: 25115位

生まれ育った紀伊山地を出て、東京の鳳城学園に入学した鈴原泉水子。学園では、山伏修行中の相楽深行と再会するも、二人の間には縮まらない距離があった。弱気になる泉水子だったが、寮で同室の宗田真響と、その弟の真夏と親しくなり、なんとか新生活を送り始める。しかし、泉水子が、クラスメイトの正体を見抜いたことから、事態は急転する。生徒たちは特殊な理由から学園に集められていた…。大人気RDGシリーズ第2巻。
深行と同じ鳳城学園へと進学した泉水子。父親の大成が入学を勧めただけあって、学園内にもそこに通う生徒にも何か謎があるようで、という話。泉水子は深行や泉水子のルームメイトの宗田真響と弟の真夏とも親しくなり、高校生活をはじめる。
泉水子が故郷を離れて東京の高校へ進む事で真響や真夏など新キャラも出てきて話に深みも増して先がとても気になる。高柳や宗田姉弟の能力なんかもまだ全部明かされているわけではなさそうなので、これも今後が気になる。
そして泉水子と深行の関係の進展も楽しみで仕方ないです。深行は1巻よりも断然優しくなっていて、泉水子に頼られたら助けてあげたりしていて良かったです。でも雪政が出てくると途端に子供っぽくすねてしまうのもまた良かった。距離を置いた状態だったのに、泉水子のピンチを聞くと走って駆けつけてくる辺り、何だかんだで泉水子から目が離せないし気にかけているんだなと思えた。そこからの痴話げんかも好きなシーンだし、やっぱ深行好きだなー。
2巻では宗田姉弟が能力発揮するくだりも好きです。高柳に仕返しした時はスカッとしたよ。後は姫神の言葉と最後に出てきた和宮が今後どう関わってくるのかも注目だな。
| 2013.02.15 Friday | 作家別・あ行(荻原規子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「RDG レッドデータガール はじめてのお使い」荻原規子
評価:
荻原 規子
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 580
(2011-06-23)
Amazonランキング: 22515位

世界遺産に認定された熊野古道、玉倉山にある玉倉神社。そこに住む泉水子は中学三年まで、麓の中学と家の往復だけの生活を送ってきた。しかし、高校進学は、幼なじみの深行とともに東京の鳳城学園へ入学するよう周囲に決められてしまう。互いに反発する二人だったが、修学旅行先の東京で、姫神と呼ばれる謎の存在が現れ、さらに恐ろしい事件が襲いかかる。一族には大きな秘密が―。現代ファンタジーの最高傑作、ついに文庫化。
荻原規子、中学生の時に空色勾玉読んで以来だったので懐かしい。10年近く前の話だ…!
そして私にはこれはツボな話だったのでとても面白く読んだ。

玉倉神社という山にある神社で暮らす泉水子は毎日車送迎されていたり、携帯やパソコンを使ってもすぐに壊してしまうなど不思議な体質の持主。高校は当然のように地元の友達と同じ高校に進むものと思っていたが、父親に幼馴染の深行と東京の高校へ行く事を勧められる。それに反発したために、泉水子と同じ高校へ通わせるために深行は泉水子の中学に転校させられてしまう。そういった経緯もあり、泉水子に対して反感を持つ深行だけど、修学旅行で東京へ行った時に泉水子と深行は泉水子の体に取りついてきた姫神の存在を知り、事態は変わっていく。

最初は泉水子の内気と言うか、割と受身体質な所が苦手かなあと思いつつ読んでいたのだけど、読み進めるうちに気にならなくなったし、自分の置かれている立場が分かってきた泉水子は最終的に成長しているんだなと感じられた。そして深行は私もうお気に入りだったな!深行出てきてからは色々深行に持ってかれた気分。意地悪だけど泉水子の立場を理解していくにつれてちょっとずつ態度が変わって行ったり、若干へたれていたり、父親には何だかんだでまだ敵わない辺りとか良かった。泉水子も深行も今後の成長が楽しみだな。
| 2013.02.10 Sunday | 作家別・あ行(荻原規子) | comments(0) | trackbacks(0) |