Blogpet
 「夜明けまで1マイル」村山由佳
評価:
村山 由佳
集英社
¥ 500
(2005-01-20)
Amazonランキング: 81464位

憧れの先生と深い仲になってしまった大学生の「僕」。先生と生徒、おおっぴらにできないのは、それだけじゃない。マリコさんには夫がいるってこと。さらに問題は「僕」はマリコさんに恋しているけど、彼女はどうなのかってことだ。一方、バンド仲間で幼なじみの「うさぎ」は恋をしては泣きをみる恋愛下手。傷つく「うさぎ」が「僕」には気になる。不器用でひたむきな青春の恋!
大学生の涯は先生であるマリコさんと付き合っている。マリコさんには夫がいるのだが、マリコさんに恋している涯には関係がない。涯とマリコの関係を知り、涯のバンド仲間でもあるうさぎは、自分自身の上手くいかない恋愛に悩んでいる。涯とうさぎの2人を中心とした青春小説。
村山さんの小説は男に都合のよい女ばっか出てくるイメージを勝手に持っているんだけど、今回はそんなに思わなかったかな。主人公の涯よりもうさぎの方が気持ち的に分かるなあと思った。バンドでの立場とか、コンプレックスとかあって、最終的には涯よりもよっぽど成長しているなあと感じた。
| 2012.04.18 Wednesday | 作家別・ま行(村山由佳) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「きみのためにできること」村山由佳
評価:
村山 由佳
集英社
¥ 1,325
(1996-11-26)
Amazonランキング: 770759位

すばらしい音を創りたい。が、夢までは遠い。未熟な音声技師・俊太郎が恋と夢を追い、時を駆ける。ほろ苦く、過激にせつない、清冽な青春小説。
「桜の樹の下で」「南のかぜ風力5」「旅人の木」「きみのためにできること」

音声技師の俊太郎は、素晴らしい音を創りたいという夢を持つ。5年間付き合っている恋人のピノコとは、中々会えずお互いに忙しい日々を送っている。そんな中、俊太郎は仕事で一緒になった大女優のある秘密を知ってしまう。
まるで、男の人が書いた恋愛小説のようでした。ようするに、男にとって都合のいい物語。ピノコが俊太郎にとってどこまでも都合のいい女になりすぎていて、ちっとも共感出来なかった。作中では、パソコンのメールが結構重要なアイテムになっているのだけど、これは今では古いよなあと思った。メールの描写が懐かしい。今だったら携帯メールだろうから、俊太郎がやらかした失敗も滅多にないだろうなあと思った。
| 2011.04.27 Wednesday | 作家別・ま行(村山由佳) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「ヘヴンリー・ブルー」村山由佳
ヘヴンリー・ブルー 「天使の卵」アナザーストーリー
ヘヴンリー・ブルー 「天使の卵」アナザーストーリー
村山 由佳

19歳の歩太と27歳の春妃のせつなく激しい恋を描いた『天使の卵』から12年。そして『天使の梯子』から2年。29歳の妹・夏姫が回想するエモーショナルな懺悔。哀しくて、エロティックな青春の詩。
★★★
久しぶりに村山さんの本を読みました。「天使の卵」のアナザーストーリーです。それなので当然ですが、最低限「天使の卵」は読んでおかないと何が何だか分かりませんね。

内容は夏姫の視点から観た「天使の卵」です。夏姫の物語というより、シリーズの補完的な本なんだろうなあと思いました。もっとしっかりした小説なのかと思っていたのですが、あっさりとした感じで簡潔に描かれていて、そこらへんは少々期待はずれでした。
それでも、あのときの夏姫の気持ちや感情、そういうのが分かって面白いです。読んでおく価値はあります。
| 2008.01.26 Saturday | 作家別・ま行(村山由佳) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「星々の舟」村山由佳
星々の舟
星々の舟
村山 由佳

読む人によって好き嫌いははっきりわかれそうだなあと思った。
買ったのは文庫のほうですが、アマゾンで画像が出ないのでハードカバーのほうにしてみました。
この小説確か石田衣良の「4TEEN」と同時に直木賞を受賞したと思うんだけど随分と逆な感じの印象を受けた。

最後にある作者の言葉を使うとこれは叶えられない幾つかの恋の物語であり、家族の物語でもあり、歴史の物語りでもある。
家族の話といってもこの家族は昼ドラに使えそうなドロドロとした事情があって、同じ家族、同じ舟に乗りながら互いに分かり合えない心の中の闇と傷がある。

最初の3編は何だってこんな重くて痛々しい話なんだろうと思いながら読んでいた。
だけど次の4話目の「青葉闇」からだんだん引き込まれていった。家に居場所が見つからない貢、こうはならないと思っていたのに結局はそうなっていく現実。そういう感情がひしひしと伝わってきた。

次の「雲の澪」はやっぱり主人公の聡美と同世代だからなのか一番共感できた。というかボロボロ泣きました。アホみたいに泣いてしまった。将来の夢や進路に悩んだり、実らない恋、友達に対する劣等感やねたましさ、そんなのに痛いくらいに共感できた。
今まで厳格で嫌な父親っていうイメージがついていた重之がここではいい感じの祖父になっていてイメージがまた変わった。

最後の「名の木散る」は重之の戦争の思い出が主な話だけど、最後に暁が出てきたことで何かこううまく話全体がまとまったような気がした。このラストを読んだら今まで読んだ話で感じたいろんなやりきれなさも、これはこれでいいのかもなあと思えた。
| 2006.03.11 Saturday | 作家別・ま行(村山由佳) | comments(2) | trackbacks(1) |
 「天使の梯子」村山由佳
天使の梯子
天使の梯子
村山 由佳

天使の卵から10年後の話。夏姫の元教え子で恋人の慎一が歩太に関わることで10年前の悲しい過去を知っていく。天使の卵では泣けなかったんですけど、こっちでは泣けてきました。まあ、その感じ方は人それぞれだと思いますけど。

前作では悲しい結末、ただひたすらに悲劇に向かっていてその中でわずかな希望を見せているというそんな感じだけど、天使の梯子は夏姫や歩太が10年かけて救われる、赦されるという過程を書いた話だったので読後感もとてもいい。

誰に何を言われても消えない後悔なら一生自分で抱えていくしかない。そう言った夏姫や慎一の気持ちが本当に悲しいなあと思う。言葉っていうのは一度言ってしまったらもう取り消すことはできないし、ましてやその言葉を言ってしまった相手が死んでしまっては残されたほうにはもう謝ることもできないし、取り消すこともできなくてただ後悔だけはずっと続いてしまうものなんだと思った。
最後には夏姫も慎一も救われているのでよかったと思う。天使の卵から10年をかけて、これできれいに完結したんだなあと思った。自分の中でとても好きな本になりました。
| 2005.12.25 Sunday | 作家別・ま行(村山由佳) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「天使の卵―エンジェルス・エッグ」村山由佳
天使の卵―エンジェルス・エッグ
天使の卵―エンジェルス・エッグ
村山 由佳

前から気になってた村山由佳の本を初めて読んでみました。映画化されるので読んでみようかなあと思ってこの本にしました。
時々やってしまうんだけど、先に結末だけぱらぱら読んでしまったので、ラストが泣けるというのをよく見るけど私は泣けませんでした。でも最後は衝撃的というか、急展開で切なくなる。
でも私は歩太や春妃というより夏姫のほうに感情移入してしまったので、夏姫がかわいそうだなっていうのを最初に思います。
続編の天使の梯子も近いうちに読もうと思います。
| 2005.11.14 Monday | 作家別・ま行(村山由佳) | comments(2) | - |