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 「春期限定いちごタルト事件」米澤穂信
評価:
米澤 穂信
東京創元社
¥ 609
(2004-12-18)
Amazonランキング: 14785位

小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に迫られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星を掴み取ることができるのか?新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。
「プロローグ」「羊の着ぐるみ」「For your eyes only」「おいしいココアの作り方」「はらふくるるわざ」「狐狼の心」「エピローグ」

米澤さんの小市民シリーズ。高校生になって目立たず平穏な高校生活を送ろうとする子鳩くんと小佐内さんを主人公とした日常系ミステリ。日常ミステリなので古典部シリーズみたいな感じで軽く読めるけれど、ちょっと後味悪いのもあった。「For your eyes only」とかね。でもああいうオチ好きだった。
2人が元はどんな性格していたのかは分かるけれど、具体的にどんな出来事があって小市民になろうとしたのかがきちんと語られなかったので気になる。そこは続きを読めば分かるのだろうけど。この1冊だけだと特別面白いかと言うと個人的にはそうは思えなかった。古典部も最初そう思っていて続きを読んで段々良くなったので今回もそんな感じかなと思う。
でも米澤さんはノンシリーズの方が好みではあるかなー。
| 2013.05.06 Monday | 作家別・や行(米澤穂信) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「さよなら妖精」米澤穂信
評価:
米澤 穂信
東京創元社
(2004-02)
Amazonランキング: 313165位

一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。謎を解く鍵は記憶のなかに―。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。気鋭の新人が贈る清新な力作。
1991年、ユーゴスラヴィアからやってきたマーヤと知り合いになった高校生の守屋たち。マーヤは白河の家に住み込みで手伝いをしながら守屋たちと交流し、やがてユーゴスラヴィアへと帰国する。しかしユーゴスラヴィアの情勢は悪い事になっており、守屋たちはマーヤを心配する。
話としては高校生4人とユーゴスラヴィアから来たマーヤの交流の話であるんだけど、読んでいくと途中でこうなっちゃうんだろうなと予想がついて何だか物悲しい話だよなと思った。守屋たちがどんなにマーヤの心配をした所で、彼らは唯の高校生だから無力で何も行動に移す事は出来ない。そうした無力感もあって苦い青春小説なのかなとも思う。
マーヤは氷菓の千反田を彷彿とさせる知りたがりキャラで普通に可愛らしくて好感を持っていただけに、やっぱり彼女の結末は悲しかった。
| 2013.02.22 Friday | 作家別・や行(米澤穂信) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「ふたりの距離の概算」米澤穂信
評価:
米澤 穂信
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2010-06-26)
Amazonランキング: 92873位

春を迎え、奉太郎たち古典部に新入生・大日向友子が仮入部することに。だが彼女は本入部直前、急に辞めると告げてきた。入部締切日のマラソン大会で、奉太郎は長距離を走りながら新入生の心変わりの真相を推理する!
古典部シリーズ5冊目。今回で奉太郎たちは2年生に進級しました。
古典部にも仮入部で1年生が入ってきたのだけど、本入部前に古典部に入るのはやめます、と言われてしまう。千反田は、その原因が自分のせいであると思い落ち込んでしまう。今まで上手くいっていたはずであるのにどうして突然そうなってしまったのか。奉太郎は神山高校のマラソン大会に参加しながら古典部のメンバーに話を聞き、本当の原因を推理する。
マラソン大会で20キロも走るというのにも驚きだけど、本気ではないにしろ参加しながら考え事もできちゃう奉太郎はすごいな!今回は後輩の大日向の言いまわしとか違和感を感じる部分は分かりやすかったと思う。そして真実はちょっと重いなあ。大日向の立場で考えたら千反田に対してそう思ってしまうのも仕方ないのかもなあとも思えた。
| 2012.06.28 Thursday | 作家別・や行(米澤穂信) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「遠まわりする雛」米澤穂信
評価:
米澤 穂信
角川書店
(2007-10)
Amazonランキング: 19806位

神山高校で噂される怪談話、放課後の教室に流れてきた奇妙な校内放送、摩耶花が里志のために作ったチョコの消失事件―“省エネ少年”折木奉太郎たち古典部のメンバーが遭遇する数々の謎。入部直後から春休みまで、古典部を過ぎゆく一年間を描いた短編集、待望の刊行。
「やるべきことなら手短に」「大罪を犯す」「正体見たり」「心あたりのある者は」「あきましておめでとう」「手作りチョコレート事件」「遠まわりする雛」

古典部シリーズ4冊目。今回は短編集。相変わらずキャラクターが生き生きしていて良かったなあ。みんなで旅館行ったりとか楽しそう。でも手作りチョコレート事件の里志はちょっと酷いなと思ってしまった。
遠まわりする雛では、のほほんとしている千反田の将来の話とかが語られていて、ちょっとグッときた。千反田と奉太郎の関係もちょっとずつ変わっていくのかなあと思った。次からはみんな2年生になるのかな?今後の展開も気になるところ。
| 2012.05.07 Monday | 作家別・や行(米澤穂信) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「クドリャフカの順番―「十文字」事件」米澤穂信
さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリの傑作登場!
待望の文化祭。だが、折木奉太郎が所属する古典部では大問題が。手違いで文集を作りすぎてしまったのだ。古典部の知名度を上げて文集の完売を目指すため、奉太郎たちは学内で起きた連続盗難事件の謎に挑むことに!
古典部シリーズ3作目。前作を読んでから結構時間が経ってしまったのだけど、すぐに話の中に入り込めた。
いよいよ文化祭当日の話。間違って刷りすぎてしまった古典部の文集「氷菓」の在庫をどのようにして減らしていくかという話と、ある規則に沿っていくつかの部活から物が盗まれるという十文字事件の謎を解明するというのが今回の話の軸。
シリーズも3作目ともなると、キャラクターも大分分かっているので読んでいてとても楽しかった。それもあってか今までで一番面白く読めた気がする。そして高校の文化祭とか懐かしいなあという気分にもなれた。
| 2012.04.07 Saturday | 作家別・や行(米澤穂信) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信
評価:
米澤 穂信
新潮社
¥ 500
(2011-06-26)
Amazonランキング: 5612位

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。
「身内に不幸がありまして」「北の館の罪人」「山荘秘聞」「玉野五十鈴の誉れ」「儚い羊たちの晩餐」

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」を中心とした短編集。それぞれは独立した話ではあるのだけど、バベルの会と各話に出てくる人物が関わりを持っている。ラスト一行にこだわった小説らしく、確かにどれも最後の落とし方が印象に残った。
私は「北の館の罪人」と「玉野五十鈴の誉れ」が特に面白く感じた。こういうちょっとゾッとする話が割と好みだっていうのもあるのだろうけど、この2編が一番最後にうわあって気持ちになったかなあ。
「インシテミル」を読んだ時も思ったけれど、古典のミステリとか読んでいる人はまた違った意味でも面白く読めるんだろうなと思う。私はミステリではないけど、ジェリコーの話しかピンとこなかったです。
| 2012.01.20 Friday | 作家別・や行(米澤穂信) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「愚者のエンドロール」米澤穂信
評価:
米澤 穂信
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 560
(2002-07-31)
Amazonランキング: 6355位

「折木さん、わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。誰が彼を殺したのか?その方法は?だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した!さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリの傑作。
古典部シリーズ2作目。今回は途中まで作られた映画の続きがどうなるのかを考える展開。省エネ主義のホータローは、今回姉だけではなく女帝にまで見事に踊らされています。謎解きをする事になってしまう顛末も、人間関係とか相手の気持ちを考えるとリアルだなあと思ったり。
んー、でも古典部シリーズはいまいち乗り切れない。
| 2011.05.01 Sunday | 作家別・や行(米澤穂信) | comments(0) | trackbacks(2) |
 「インシテミル」米澤穂信
評価:
米澤 穂信
文藝春秋
¥ 720
(2010-06-10)
Amazonランキング: 7824位

「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった――。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場。
時給11万2千円がもらえるというある実験のモニターの仕事に応募して集まった12人の男女。地下の閉鎖された施設の中で参加者同士が殺し合い、その犯人を当てていく事でボーナスとしてさらなる賞金を得ていくという実験の内容を説明され、実験が始まる。

これは面白かったなあ。文庫にしては結構厚いのだけど、あっという間に読み終わってしまった。ただ、12人いる人物の名前や特徴を把握するのが少し大変だった。似たようなキャラがいるから、どっちがどっちだかって感じになってしまった。
全滅オチかと思っていたのだけど、そうでもなかったのはちょっと意外。でもオチは外国の映画みたいだなあと思ったり。あと、作中で一番モニター料を得た人が何故そこまでの大金を得たかったのかが明かされなかったのにはちょっとモヤモヤした。須和名さんの目的もなー。最後まで謎なままだったのが気になる。
| 2011.04.02 Saturday | 作家別・や行(米澤穂信) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「ボトルネック」米澤穂信
評価:
米澤 穂信
新潮社
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(2006-08-30)

恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。
2年前に死んだ恋人の弔いのために東尋坊に来ていた嵯峨野リョウ。親から長らく眠ったままだった兄が亡くなったと聞き、家に戻ろうとするがその時めまいに襲われて、東尋坊の崖から落ちてしまう。しかし、目が覚めたらなぜか無傷でしかも東尋坊ではない場所にいた。不思議に思いながらも家に帰るとそこには自分の家にはいないはずの女の人がいた。
彼女の名前は嵯峨野サキ。話をしていると彼女はリョウの世界では存在しなかった姉であることが分かる。自分が生まれなかった世界に来てしまったパラレルワールドもので、自分が生まれないでサキが生まれていたら、自分の世界がどうなっていたかというのをリョウは3日間、目の当たりにする。もし自分がいなかった世界が自分が、自分がいる世界よりも良いものであったら、それはあまりにも残酷なもので、この話もまさにそれでした
兄や恋人は生きているし、行きつけの店の店主は元気だし、そんなのを見てしまったら自分はいてもいいのかと思ってしまうものですよね。結構つらい話だった。ラストも結局リョウはどっちを選んだのかがはっきりと示されていなくてすごく後味が悪い。
| 2009.12.03 Thursday | 作家別・や行(米澤穂信) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「氷菓」米澤穂信
氷菓 (角川スニーカー文庫)
氷菓 (角川スニーカー文庫)
米澤 穂信

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ登場!第五回角川学園小説大賞出身、期待の新星、清冽なデビュー作!!
「一 ベナレスからの手紙」「二 伝統ある古典部の再生」「三 名誉ある古典部の活動」「四 事情ある古典部の末裔」「五 由緒ある古典部の封印」「六 栄光ある古典部の昔日」「七 歴史ある古典部の真実」「八 未来ある古典部の日々」「九 サラエヴォへの手紙」

学校帰りに読んでた本が読み終わったので、確か駅の本屋で購入しました。選んだ理由は手ごろな値段で邪魔にならない厚さだからです(笑)

何事にも積極的にならない、「薔薇色」よりも「灰色」な生活を送るホータローが外国に行っている姉が手紙で古典部に入りなさいと書いたことから高校で古典部に入部。部員は自分一人だけかと思いきや、好奇心旺盛なお嬢様・千反田えるも入部していた。
その後ホータローの友人・里志と里志のことが好きな伊原摩耶花も入部。あっという間に4人になった古典部で、学校生活で起こったささいな謎や、古典部の部誌「氷菓」に隠された謎を解いていくというストーリー。

日常で起こる謎はがんばれば解けそうな気がして身近に感じます。もちろん私だったらその答えに導き出せる訳もないのですが…。
それから、ホータローたちの部活もみんな仲が良くて、読んでいて楽しいです。
「氷菓」という題名に隠された真実は少し恐ろしくもあり、悲しくもあり。

続編も文庫で出ていますが、マイペースに読んでいこうと思います。

| 2007.11.29 Thursday | 作家別・や行(米澤穂信) | comments(0) | trackbacks(0) |