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 「同姓同名小説」松尾スズキ
評価:
松尾 スズキ
新潮社
¥ 420
(2008-08-28)
Amazonランキング: 269331位

ネットで話題になっていた涼子が、私の目の前に現れた。ケイから突然、新曲の依頼の電話がかかってきた。アパートに入り浸っていたみのが、おもむろに告白を始めた。兄貴がある日、なお美へと変わってしまった。芸能人と姓も名前もたまたま一緒の男女が繰り広げる、放送禁止×爆笑必至の人生喜劇。
実際にいる有名人と同じ名前の人を主人公にした作品。しょっぱなから若者の家に住み着く妙にフレンドリーなみのもんたとか出てきてびっくりした。こういう感じのパロディ作品ってそんなにないと思うので新鮮だった。人物もアナウンサーからアイドル、女優と幅広いんだけど、某宗教家のあの人もネタにされていて、これ大丈夫なのかよと思ってしまった。いや、一番笑っちゃった話でもあるんですけどね…。何でもアリだなあと思った。
| 2011.01.11 Tuesday | 作家別・ま行(松尾スズキ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「老人賭博」松尾スズキ
評価:
松尾 スズキ
文藝春秋
¥ 1,400
(2010-01-07)
Amazonランキング: 21377位

北九州のシャッター商店街に映画の撮影隊がやってきた。俳優たちの退屈しのぎの思いつきから、街は最高に心ない賭けのワンダーランドに。人の心の黒さと気高さを描きつくす、奇才4年ぶりの小説。
タイトルからはイメージ出来なかったけれど、映画業界に関する話だった。
顔に浮腫が出来てしまい、それを取るための手術で借金をした主人公の金子。借金を返すために必死にマッサージの仕事をして、つぶらな瞳にマッチョの肉体が出来た頃、お客さんで映画の脚本書いたり俳優をしたりもしているセンセイに弟子入りする事になる。そしてセンセイも出演する映画の撮影についていく。

撮影現場では関係者の多くが賭け事をしていて、最後には映画の主演をする老俳優・小関が長回しのシーンでどれだけNGを出すかという賭けになる。
この小説の最大の見せ場は、小関の長回しシーンです。読んでいて何回も吹きだしました。すべてはこのシーンのためにあったのだと思えるくらいの面白さ!
主人公の落ち着いた語り口調がまた笑いを誘います。表紙とか、最初は怖いと思っていたのだけれど、読み終わってから見ると妙に愛らしさを感じてしまった。
| 2010.10.14 Thursday | 作家別・ま行(松尾スズキ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「クワイエットルームにようこそ」松尾スズキ
評価:
松尾 スズキ
文藝春秋
¥ 1,100
(2005-12)
Amazonランキング: 196756位

目が覚めてわたしは、いるはずのない場所にいて。閉鎖病棟の中で繰り広げられる絶望と再生の14日間。
内縁の夫と喧嘩して、やけになり薬を大量に飲んだせいで死にかけ、精神病院に入れられてしまった「わたし」が、そこを何とか退院するまでの生活を面白おかしく描いた物語。短いのでさくっと読めた。
自分は普通なんだと思っている主人公も十分に外れていて、何だか置かれた状況は悲惨なのに、ちちょっと笑える、そんな話だと思う。
| 2010.08.07 Saturday | 作家別・ま行(松尾スズキ) | comments(0) | trackbacks(0) |