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 「愛の夢とか」川上未映子
評価:
川上 未映子
講談社
¥ 1,512
(2013-03-29)
Amazonランキング: 52454位

あのとき、ふたりが世界のすべてになった。なにげない日常がゆらいで光を放つ瞬間をとらえた、心ゆさぶる7ストーリーズ。
「アイスクリーム熱」「愛の夢とか」「いちご畑が永遠につづいてゆくのだから」「日曜日はどこへ」「三月の毛糸」「お花畑自身」「十三月怪談」
短編集。地震の話題が多いなと思ったら2011年の作品が多くてだからかあと納得。すごく短いのから普通の短編まであった。この中では長めのお花畑自身と十三月怪談が好みだった。他のはよく分からないままに話が終わってしまった感じ。「お花畑自身」はオチが少し怖いし、「十三月怪談」は物悲しい感じだった。
| 2014.05.16 Friday | 作家別・か行(川上未映子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「オモロマンティック・ボム!」川上未映子
評価:
川上 未映子
新潮社
¥ 420
(2012-06-27)
Amazonランキング: 206161位

恋人の隠し事に突然ひらめくピッコン!の謎。原稿料をめぐる文筆業界の秘密。大破したタクシーで血まみれ運転手が見せた驚きの行動——。ときにゆるり、ときにぴーんと。いろんな視点で眺めれば、日常が隠す不思議の種は、みるみる哲学に育つ。やわらかな言葉がひらく新世界の扉、週刊新潮の人気コラム「オモロマンティック・ボム!」が一冊に。「夏の入り口、模様の出口」改題。
週刊誌で連載していたエッセイをまとめたもの。このエッセイは川上さんの独特の文体でないのでサクサク読めた。内容的にヘヴンを書いていた頃のようで、その話とかあったりした。結構最近の話題だなあと一瞬思ったけれど、冬のオリンピックだったりもうそれなりに前の事だよなあと思って時の流れに驚いた。
「秋の気持ちのお献立」の最後のぞっとするをぞっとしないで表す人が多いという文章は、私も昔気になって調べたら、意味は違うらしいのでぞっとするとぞっとしないは同じではないのです。ぞっとしないは感心しないとかそういう意味らしい。言葉って難しい。
| 2013.10.12 Saturday | 作家別・か行(川上未映子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「へヴン」川上未映子
評価:
川上 未映子
講談社
¥ 1,470
(2009-09-02)
Amazonランキング: 13775位

「僕とコジマの友情は永遠に続くはずだった。もし彼らが僕たちを放っておいてくれたなら―」驚愕と衝撃、圧倒的感動。涙がとめどなく流れる―。善悪の根源を問う、著者初の長篇小説。
川上未映子、初の長編だそうな。前作とは変わって文体に癖がなくなっているので物語世界には入りやすかった。でも内容はいじめの話なので、中々ヘビー。
斜視が原因でいじめを受ける主人公と、汚いのが理由でいじめを受けるコジマの交流を中心にして話が進む。いじめる側である百瀬の理論とか、それどうなのよと思いつつも、どんどん読めてしまった。理論的には間違っていないのかも知れないけれど、そういう選択をする人間にはなりたくないよなあ。
主人公のお母さんが強くて良いキャラしていると思う。本当の母親ではないけれど、絶妙な距離をとりつつ主人公とうまくやっているように感じた。こういうお母さんなら主人公は今後も大丈夫そうだなって思える。むしろコジマの方が心配だなあ。
ちなみに主人公とコジマが美術館に観に行ったのは、はっきりと言っていないけどシャガールの作品かな?地味に気になった。
| 2011.11.05 Saturday | 作家別・か行(川上未映子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「世界クッキー」川上未映子
評価:
川上 未映子
文藝春秋
¥ 1,365
(2009-11-13)
Amazonランキング: 105699位

体、言葉、季節、旅、本、日常など、あれこれ。「乳と卵」「ヘヴン」の川上未映子が放つ、魅惑のエッセイ集。
川上未映子のエッセイ。川上さんの独特の文体と普通な感じのわりと読みやすい文体がごちゃごちゃになっているので、まとまりはあまりないように思う。序盤はいつもの事だけど、文体のせいか入り込むのに時間がかかってしまった。後半の方にある、本にまつわるエッセイは面白かった。あと、太宰治の墓に行く話も何か好きだった。
| 2010.11.26 Friday | 作家別・か行(川上未映子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「乳と卵」川上未映子
評価:
川上 未映子
文藝春秋
¥ 1,200
(2008-02-22)

姉とその娘が大阪からやってきた。三十九歳の姉は豊胸手術を目論んでいる。姪は言葉を発しない。そして三人の不可思議な夏の三日間が過ぎてゆく。第138回芥川賞受賞作。
「乳と卵」「あなたたちの恋愛は瀕死」

「乳と卵」
突然豊胸手術をすると言いだした母親の巻子と、母親と会話を交わさず筆談をするようになった娘の緑子が東京にいる「私」の元へ数日間やってくるという話。緑子の日記と巻子の妹である「私」の視点から見た物語が交互に語られる。前作同様息継ぎ出来ないような感じの文章ですが、前よりも分かりやすかったかな。
親である巻子の目から見た緑子が何故自分と話さないのかという事が分からないんだけど、緑子の日記の部分を読んでみると、彼女は決して母親が嫌いな訳ではなく、むしろ大事に思っているんだなという事が分かって良かった。一見、そっけないキャラだけど、日記の部分を読んでいると可愛らしいところもあるのが分かって好感持てた。

「あなたたちの恋愛は瀕死」
痛い女の話でした。よく知りもしない男と寝てみたいという欲求を持つ女がもんもんと考えている話なんだけど、話の舞台が新宿というだけあって、どこかでこんなこと考えている人がいても不思議ではないなと思ったりした。女が男に殴られた後の周りが何事もないかのように通り過ぎていくという描写がリアリティーあるなと思った。
| 2010.01.22 Friday | 作家別・か行(川上未映子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「わたくし率イン歯ー、または世界」川上未映子
評価:
川上 未映子
講談社
¥ 1,365
(2007-07)

「わたくし率イン歯ー、または世界」「感じる専門家 採用試験」の2編。

なんか、読んでてどんどん訳わかんなくなっていくような話でした。関西弁で語られていて、リズムよく読めるけれど、その言葉の意味するところをあまり深く考えないで読んでしまいました。

表題作は「わたし」というものが奥歯にあると定義した主人公が、歯科医で助手として雇われたところから始まり、それと同時にまだ存在もしていない子供に向けて語りかける日記を書いている。そして、青木という恋人となかなか会うことが出来ず、自分の歯科医に来れば良いと思っている。そしてある日、青木が本当にやってくる。そこから話は一気にリズム感が増してラストに繋がっていく。最後らへんの主人公のぶっ飛び具合は本谷有希子に通じるものを私は感じました。

もう一つの「感じる専門家 採用試験」の方も同じようなノリの作品だった。ずっとこういう作風なのかは分からないけれど、違う作品も読んでみようと思った。
| 2009.11.26 Thursday | 作家別・か行(川上未映子) | comments(0) | trackbacks(1) |