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 「無花果とムーン」桜庭一樹
評価:
桜庭 一樹
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,728
(2012-10-20)
Amazonランキング: 348174位

あたし、月夜は18歳。紫の瞳を持った、無花果村のもらわれっ子。誰よりも大好きだったお兄ちゃんに死なれてから、あたしはどうもおかしくて…少女の思いが世界を塗り替える。そのとき村に起こった奇跡とは!?
紫の眼でもらわれっ子の月夜。彼女の義兄の奈落がアーモンドアレルギーなのにアーモンドを口に入れて死んでしまう。奈落が死ぬ時に一緒にいたのが月夜で、月夜は誰にも言えない事実を抱えながら奈落の死から向き合えずにいる。桜庭さんらしい話で結構好きだった。終盤に向けて奈落と月夜の想いや最後の時のエピソードが分かると少女漫画らしくてキュンとした。
| 2016.01.16 Saturday | 作家別・さ行(桜庭一樹) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「ばらばら死体の夜」桜庭一樹
評価:
桜庭 一樹
集英社
¥ 1,575
(2011-05-02)
Amazonランキング: 353399位

2009年、秋。翌年6月から施行の改正貸金業法がもたらすのは、借金からの救済か、破滅か―四十過ぎの翻訳家、吉野解は貧乏学生の頃に下宿していた神保町の古書店「泪亭」の二階で謎の美女、白井沙漠と出会う。裕福な家庭に育った妻とは正反対の魅力に強く惹かれ、粗末な部屋で何度も体を重ねる。しかし、沙漠が解に借金を申し込んだことから「悲劇」の幕があがる―。
これ昨年読んだ本ですがうっかりブログに感想載せ忘れていました。

と言いつつ、これは後味悪い話だったなっていう感想くらいしか出てこない。殺人を犯していながら最終的にはこれといった罰も受けないのはやっぱりモヤモヤしてしまったし。
簡単に言えば2人の男女の過去を描写しながら2人の間に起こった殺人に至るまでの話を描いている。その2人に共通しているのは借金であって、前にもあげたけど終始暗い話だったので結構ズシンと来ました。読む時期間違えたかなーと思ったほど。
| 2013.02.03 Sunday | 作家別・さ行(桜庭一樹) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「伏 贋作・里見八犬伝」桜庭一樹
評価:
桜庭 一樹
文藝春秋
¥ 1,700
(2010-11-26)
Amazonランキング: 13168位

娘で猟師の浜路は江戸に跋扈する人と犬の子孫「伏」を狩りに兄の元へやってきた。里見の家に端を発した長きに亘る因果の輪が今開く。
山奥で漁師として暮らしていた浜路は、兄の道節に呼ばれて江戸へやってくる。江戸では伏と呼ばれる犬人間がおり、伏を捕えた者には賞金が与えられていた。道節は浜路に、伏を捕まえようと話す。浜路は猟師としての腕前や、勘もあり、次々と江戸に潜む伏を捕まえる。その様子を冥土新聞という新聞に載せて売りさばく滝沢冥土や、伏である信乃と出会い、浜路は伏を巡る物語を知っていく。

私は元の八犬伝をよく知らないので、どれだけの違いがあるのかとかは分からないけれど、桜庭さんっぽい感じの話で面白く読めた。浜路は14歳だけど、猟師として生きてきただけあって、兄の生活を心配したりとすごくしっかりしている。そんなしっかりしている浜路が天守閣での場面で道節に助けを求めたシーンがとても年相応っぽくて、一気に浜路に親近感がわいて好きなシーンだった。
| 2012.04.29 Sunday | 作家別・さ行(桜庭一樹) | comments(0) | trackbacks(1) |
 「荒野」桜庭一樹
評価:
桜庭 一樹
文藝春秋
¥ 460
(2011-01)
Amazonランキング: 210864位

鎌倉で小説家の父と暮らす山野内荒野は、中学入学の日、通学中の電車で見知らぬ少年に窮地を救われる。だが、それは彼女の身に起こる小さくて大きな変化の始まりでしかなかった―。“恋”とは、“好き”とは?うつろいゆく季節のなかで、少しずつ大人になっていく少女の四年間を描くビルドゥングスロマン。全三巻の第一巻。
1冊で出しても平気な厚さなのに何故か分冊3巻で出た文庫版です。まあ、きりがいいと言えばいいんだけど、まとまっている方が一気に読めて良いのになあとも思った。
でも面白かった〜。桜庭さんの少女の描写が結構好きなのでかなりツボにはいった本でした。

「荒野―12歳ぼくの小さな子猫ちゃん」
荒野は鎌倉を舞台に少女・荒野が大人へと成長していく過程を描く物語。
小説家の父親を持つ荒野は、中学校の入学式の日に、同じ年の少年と出会い惹かれる。しかしその少年・神無月悠也は、荒野の名前を知ったとたんに、態度がそっけなくなってしまう。やがて父親が再婚する事になるのだが、荒野の家にやってきたのは、悠也と悠也の母親である蓉子さんだった。
ちょっと複雑でありながら甘酸っぱい初恋物語でもあるのかなあ。子供であるからこそ、大人の都合に巻き込まれて思うようにいかない、荒野も悠也も未熟で初々しいなあと思う。そして桜庭さんはこういう設定好きなんだろうなあと、やっぱり感じた。
荒野の父親が屈折しているのに、荒野はいい子に育っているのもまた好感が持てて応援したくなった。荒野の恋はどうなっていくのか楽しみ。

「荒野―14歳勝ち猫、負け猫」
悠也が留学し、14歳となる荒野の日常。1巻読んだ時には打ち解けられるのかなあと思っていた蓉子さんともかなり打ち解けていて、ちょっと予想外だった。
荒野に好意を持つ同級生が出てくる事で、物語が面白くなってきたなあ。荒野も周囲の恋の様子を見る事で段々と成長している感じがする。父親が父親なのに荒野ってのほほんとした感じで本当に可愛らしいなあって思う。
移ろう人の心を見て、自分は絶対にそんな事はないと思う荒野が、最終巻ではどうなっているのかが気になる所。

「荒野―16歳恋知らぬ猫のふり」
16歳となった荒野。悠也は東京の高校へ行き、またもやプチ遠恋状態ではあるものの、付き合いは順調。蓉子さんにも子供が産まれ、荒野はお姉さんとなる。そんな新しい環境になった頃、小説家の父親が賞を取り、そして蓉子さんは荒野の妹・鐘を連れて家を出ていってしまう。大人たちの間で起こっているあれこれに思いを巡らし考えている様は、もう子供ではないんだなあと思う。1巻の時と比べたら、荒野も悠也も心も身体も成長したんだなあとしみじみと感じる。
何となく後味の悪いラストを想像していたのだけど、普通に爽やかに終わっていたので読後感も良かった。

荒野と悠也の関係も結構危ういと思うのに、その辺には深く触れずにスルーしているのはちょっと意外だったかも。親に対する罪悪感とかもなさそうだったし。血は繋がってないからありと言えばありなのかな?
| 2011.07.25 Monday | 作家別・さ行(桜庭一樹) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「本に埋もれて暮らしたい」桜庭一樹
評価:
桜庭 一樹
東京創元社
¥ 1,680
(2011-01-27)
Amazonランキング: 22235位

旬な作家サクラバカズキの日常と、ドタバタの日々に癒しと活力を与えてくれた本の数々を紹介する、大人気WEB連載の書籍化第4弾。どんなに忙しくったって、やっぱり本がなくては生きてゆけない! のだ。
読書日記シリーズを読むのは初めて。本屋でサイン本を見つけて衝動買いしたので、いきなり最新シリーズからです。
仕事して、酒を飲んで、本を読む。とひたすらそんな感じの日常が綴られているのだけど、とにかく読書量がすごい!色んなジャンルを読んでいて、本の中で紹介されているものがどれもこれもおもしろそうで読んでみたいなあと思った。これはさかのぼって前の巻も読まなければ!
| 2011.06.14 Tuesday | 作家別・さ行(桜庭一樹) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「少女には向かない職業」桜庭一樹
評価:
桜庭 一樹
東京創元社
¥ 1,470
(2005-09-22)
Amazonランキング: 384242位

島の夏を、美しい、とふいにあたしは思う―強くなりたいな。強くて優しい大人になりたい。力がほしい。でも、どうしたらいいのかな。これは、ふたりの少女の凄絶な“闘い”の記録。
桜庭一樹は個人的に作品ごとに好き嫌いがはっきり分かれるんだけど、これは結構面白く読めた。中学生の葵と静香の起こしてしまった出来事は、やはり許される事ではない。でも、色んな事を我慢し続け、その我慢の限界が来た結果としてああなってしまったのかなと思うと、もっと周りに話が出来る環境であれば良かったのにと思ってしまう。この辺のやりきれなさは鬼頭莫宏の「なるたる」に登場するひろちゃんと通じるものがあるかもと思った。どっちも戻れない所まで行ってしまっているしなあ。
葵の淡い恋の描写も何だか切ない。ラストのその後がどうなるのかが気になる。

どうでもいい事ですが、この小説のラスト30ページくらいを読みきれずに1週間海外旅行に行っていたので、結末が気になり結構もやもやしました。笑
旅行が楽しくて段々気にならなくなりましたけど、家に帰ってすぐに読みましたよ。
| 2011.04.28 Thursday | 作家別・さ行(桜庭一樹) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「道徳という名の少年」桜庭一樹
評価:
桜庭 一樹
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,365
(2010-05-11)
Amazonランキング: 150278位

町でいちばん美しい三姉妹が死んだとき残ったのは(1,2,3悠久!)、愛するその「手」に抱かれて私は天国を見る(ジャングリン・パパの愛撫の手)――ゴージャスな毒気とかなしい甘さに満ちた作品集。
「1,2,3悠久!」「ジャングリン・パパの愛撫の手」「プラスチックの恋人」「ぼくの代わりに歌ってくれ」「地球で最後の日」

桜庭一樹風おとぎ話なのかな。1話は短いのに中身は非常に濃い。ある一族の物語という感じ。桜庭さんって近親相姦設定が好きなのかなあとふと思った。面白く読めたから良いのだけど、結構近親相姦もの書いてるようなイメージ。あっさり描いているようでねっとりしている描写には引き込まれた。
あと、この本は装丁が凝っているなあと思った。ちょっと絵本みたいな感じです。
| 2010.12.06 Monday | 作家別・さ行(桜庭一樹) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「少女七竈と七人の可愛そうな大人」桜庭一樹
評価:
桜庭 一樹
角川グループパブリッシング
¥ 540
(2009-03-25)

「たいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった」川村七竃は、群がる男達を軽蔑し、鉄道模型と幼馴染みの雪風だけを友として孤高の青春を送っていた。だが、可愛そうな大人たちは彼女を放っておいてくれない。実父を名乗る東堂、芸能マネージャーの梅木、そして出奔を繰り返す母の優奈―誰もが七竃に、抱えきれない何かを置いてゆく。そんな中、雪風と七竃の間柄にも変化が―雪の街旭川を舞台に繰り広げられる、痛切でやさしい愛の物語。
「辻斬りのように」「遺憾ながら」「犬です」「朝は戦場」「冬は白く」「機関銃のように黒々と」「死んでもゆるせない」「五月雨のように」「やたら魑魅魍魎」「ゴージャス」

旭川を舞台にした物語。冒頭では、メインとなるキャラクターの七竃の母親、優奈の物語になっていて、七竃が生まれるまでの経緯を描いている。突然男遊びをしようと思った優奈は七人の男と寝る。
そしてその結果生まれたのが七竃で、父親が誰なのか分からなかったけれど、年月が過ぎ美しく成長していくと、誰が父親であるのかが何となく分かってくる。しかし、本人も大人たちもあえてそれには踏み込まない。

少女七竃の物語というよりは、七竃を取り巻く大人たちの物語であると思う。旭川の風景と七竃の閉塞感がよく出ているなあと思った。最後には自分の人生を切り開くため、東京へと向かった七竃のその後も読んでみたいなあと思った。

一緒に載っている「ゴージャス」という短編も、アイドルとしての一瞬の輝きがリアルで良かった。本編での内容を読んだ後なので更に楽しめる感じ。
| 2010.01.27 Wednesday | 作家別・さ行(桜庭一樹) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「赤×ピンク」桜庭一樹
評価:
桜庭 一樹
角川書店
¥ 540
(2008-02)

東京・六本木、廃校になった小学校で夜毎繰り広げられる非合法ガールファイト、集う奇妙な客たち、どこか壊れた、でも真摯で純な女の子たち。体の痛みを心の筋肉に変えて、どこよりも高く跳び、誰よりも速い拳を、何もかも粉砕する一撃を―彷徨のはて、都会の異空間に迷い込んだ3人の女性たち、そのサバイバルと成長と、恋を描いた、最も挑発的でロマンティックな青春小説。
元はラノベとして出た本みたいです。真由、ミーコ、皐月という3人の女の子をそれぞれ主人公にした話が3編あって連作です。
夜に廃学校で行われる女の子だけの戦い、ガールファイト。まゆはそこに突如現れたケッコンマニアの男とケッコンすると宣言して、ミーコは突然ガールファイトを辞めていったまゆに複雑な思いを抱いて、自分はどうしたいのか、どう戦いたいのかが分からなくなる。皐月は自分が抱える問題についてどうしたらいいのか分からなくなっている。
そんな感じで3人の人物の思いと成長みたいなのが描かれた短編集でした。
高校生の武史が一番ノーマルって感じで、読者の代弁者みたいなポジションだと思った。設定が特殊なので、私はちょっと苦手な話でした。
| 2009.08.30 Sunday | 作家別・さ行(桜庭一樹) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「赤朽葉家の伝説」桜庭一樹
赤朽葉家の伝説
赤朽葉家の伝説
桜庭 一樹

「山の民」に置き去られた赤ん坊。この子は村の若夫婦に引き取られ、のちには製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれて輿入れし、赤朽葉家の「千里眼奥様」と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。――千里眼の祖母、漫画家の母、そしてニートのわたし。高度経済成長、バブル崩壊を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる3代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の血脈を比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。2006年を締め括る著者の新たなる代表作、桜庭一樹はここまで凄かった!
★★★★

赤朽葉家の女性三代を描いた小説。
千里眼奥様と言われた赤朽葉万葉、元レディースで引退後は漫画家となり毎日ひたすら漫画を書き続けた赤朽葉毛毬、平凡な語り手である赤朽葉瞳子。

二段組になっていたけれど、先が気になってすいすい読めた。
物語の序盤から出てくる空飛ぶ男の話など、終盤になって真実が明かされるエピソードや繋がってくる話にはおお!となった。
| 2008.11.08 Saturday | 作家別・さ行(桜庭一樹) | comments(0) | trackbacks(0) |
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