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 「男友だちを作ろう」山崎ナオコーラ
評価:
山崎 ナオコーラ
筑摩書房
¥ 1,575
(2011-06-11)
Amazonランキング: 400979位

恋とは別の可能性。男の人と友情を築きたいというのは、決して恋愛からの逃避ではないと思う。お笑い芸人、大学生、ミュージシャン、写真家…。小説家が、さまざまな男の人と言葉をかわしてゆく。短篇小説のような味わいに満ちた、最新エッセイ集。
ナオコーラさんが男性の人と対談した事をエッセイにした本。エッセイだけど、ちょっとテイストが変わっていて面白かった。ナオコーラさんは女性だけど、女性とかではなく一人の個人として見てもらいたいっていうのを昔から感じていたのだけど、今回でもそういった事がちらほら出てきているように感じた。そしてその感覚も分かるような分からないようなという思いで読んだ。
この中では大学生の人と話した回が結構面白く感じた。相手の話し方も興味のある事も他の対談相手よりも明らかに若々しくて一番印象に残った。後は私も観た舞台の話(本谷さんの甘え)とかが出てきて面白かった。
異性の友達はいると楽しそうだなあと読んでいて思った。しかし同性以上に作るのは難しそうでもある。私にも異性の友達(?)はいるけれど、何となく同性には話せるけど異性には話せない、話したくないなあとか話題にも線引きしているので本当に同性の友達並みになれる事はないのかもなあと思った。
| 2014.02.12 Wednesday | 作家別・や行(山崎ナオコーラ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「論理と感性は相反しない」山崎ナオコーラ
評価:
山崎 ナオコーラ
講談社
¥ 520
(2011-06-15)
Amazonランキング: 261327位

神田川歩美と真野秀雄は、つき合い始めた頃にときどきケンカした。真野の論理と、神田川の感性は、ぶつかり合いながらも共生の道を探っていくが……(表題作)。男と女、宇宙、音楽と文学、伊勢物語……それぞれの登場人物がオーバーラップして展開していく十四編。意欲に満ちた、著者初の書下ろし小説集。
「論理と感性は相反しない」「人間が出てこない話」「プライベートをなくせ」「芥川」「恐怖の脅迫状」「架空のバンドバイオグラフィー」「素直におごられよう」「ブエノスアイレス」「秋葉原」「化石キャンディー」「ミルフィーユ」「まったく新しい傘」「アパートにさわれない」「嘘系図」

何だか不思議な短編集だった。「架空のバンドバイオグラフィー」とか「ミルフィーユ」みたいなのは、実験的な感じ。こういうのもありなのかとちょっとびっくりした。矢野の話はペンネームといい作者本人の考えなんだろうなあと思いながら読んだ。
どの話も結構あっさりした描写でさくさく読めるけど、意外にも印象に残る部分が多かったかな。「恐怖の脅迫状」とかは、語り手の子の感情が分かるなあと思えて好きだった。
| 2011.09.15 Thursday | 作家別・や行(山崎ナオコーラ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「男と点と線」山崎ナオコーラ
評価:
山崎 ナオコーラ
新潮社
¥ 1,365
(2009-04-28)
Amazonランキング: 144736位

大人にしか、わからない世界がある。上海、NY、東京、ワールドエンド……いまもどこかで男女がくっつき、繋がりあっている。地球規模の恋愛・関係小説。
「慧眼」「スカートのすそをふんで歩く女」「邂逅」「膨張する話」「男と点と線」「物語の完結」

あとがきによると、「今も、世界中で、男と女が出会っている」というテーマの短編集。日本をはじめ上海やパリなど、世界中のどこにいても、年齢や性別も関係なく、人と人はいつでも出会いを繰り返している。そんな事を感じられる本だった。上海が舞台の「邂逅」という話が、不思議な世界観で読んでいて一番印象に残った。
| 2011.08.12 Friday | 作家別・や行(山崎ナオコーラ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「ここに消えない会話がある」山崎ナオコーラ
評価:
山崎 ナオコーラ
集英社
¥ 1,155
(2009-07-24)
Amazonランキング: 111005位

恋人でも、友達でもない、たまたま集まった職場の同僚たち…「ここに消えない会話がある」。ずっと好きだった先輩の退職前、最初で最後の二人きりのデート…「ああ、懐かしの肌色クレヨン」。いま隣にいる誰かとの、二度と訪れないかけがえのない時間を描いた作品集。
「ここに消えない会話がある」「ああ、懐かしの肌色クレヨン」

どちらの話も小説というより会話が主体という感じ。普通に仕事の様子を描写しながら、職場内における何気ない会話たちを拾っていて、合間にそれぞれの人物の考え方が描写されている。ずっとそういう感じなんだけど、時々おっとくるエピソードもあって良かった。岸が忙しさのあまり、ミスをやらかしてしまったけれど、派遣である彼女には相手側に謝りに行く事も出来なくて、自分が謝りに行きたいのにと思うエピソードは、岸の仕事に対する情熱が感じられて好きなエピソードだった。
冒頭にいきなりある寝てない自慢の佐々木がまんま地獄のミサワキャラみたいですごく笑った。いきなりあれは反則だ!笑

「ああ、懐かしの〜」は、5年間一緒に働いてきた先輩が、転職すると聞き、自分の好意を伝えるも相手には受け入れてもらえないという話。短いのですぐに読めた。
| 2011.07.20 Wednesday | 作家別・や行(山崎ナオコーラ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「指先からソーダ」山崎ナオコーラ
評価:
山崎 ナオコーラ
朝日新聞社
¥ 1,575
(2007-07-06)
Amazonランキング: 233827位

言葉は指先から泡立つソーダ。世界の不思議とおかしみ、作家としての覚悟、言葉への懐疑と信頼、学生時代の思い出、父と娘の関係、コミュニケーションへの違和感……。身近な出来事から世界をめぐる思索まで、いま最も端正な文章をつむぐ新鋭の初めてのエッセイ集。『人のセックスを笑うな』での鮮烈なデビューから現在にいたるまで、執筆した全エッセイを収録。朝日新聞土曜「be」連載の単行本化。
山崎ナオコーラのエッセイ集。エッセイって作家の考え方とかもろに分かるから面白いなあ。この中で語られている事も、ああ、この事はあの小説に活かされているんだなと思ったりね。山崎さんの考え方って、何か分かるなあと思える事が多かった。栞の話とか、戸籍の話とか。戸籍の話題は小説で読んだ時は今いちピンと来なかったけど、エッセイで読むとストンと入ってくる感じがした。
| 2011.05.13 Friday | 作家別・や行(山崎ナオコーラ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「この世は二人組ではできあがらない」山崎ナオコーラ
評価:
山崎 ナオコーラ
新潮社
¥ 1,365
(2010-02-24)
Amazonランキング: 98610位

社会とはなんであろうか。なぜ全員が男女二人組でなくてはならないのか。川を二つ超えながら、日々を営んでいた。この小説の舞台は狭いアパートだ……無冠の帝王が描く、素朴な社会派小説。
作家を目指す主人公を中心に、働く事やら戸籍の事やら考えさせられる本。何か一つの物事にあれこれと考えまくる主人公の気持ちが分かるような話だった。
以前どこかで見たインタビューで、作者が話していた事と同じ事を、この小説の主人公も語っていたので、本人の実体験も混ざっているんだろうなあと思いながら読んだ。
| 2010.08.23 Monday | 作家別・や行(山崎ナオコーラ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「長い終わりが始まる」山崎ナオコーラ
評価:
山崎 ナオコーラ
講談社
¥ 1,260
(2008-06-26)
Amazonランキング: 303116位

大学4年生の小笠原は、マンドリンサークルに所属している。未来になんて興味がなく、就職活動よりも人間関係よりも趣味のマンドリンに命をかけている。そして、とても好きな人がいる。いつまでも流れていく時間を描いた青春文学
一人の大学4年生のサークル活動を軸にした人間関係や恋愛に揺れる心を描いたもの。
主人公の小笠原は、馴れ合いや就活でのネタにするために、マンドリンサークルに入っているわけではないと考えているのだけど、かといって完全に孤立するのも嫌だし、後輩に嫌われたくないとも考えている。
どこにでもいそうな人物に感じたので、小笠原の気持ちが何となく分かるようでもあり、こんなんじゃダメだよーとも思った。
現在就活最中の私としては、小笠原のような考え方じゃきっとダメだろうとも思いました。何か、同じ大学生としてテーマが身近すぎて客観的に読む事が出来なかった気がする。
| 2010.08.15 Sunday | 作家別・や行(山崎ナオコーラ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「浮世でランチ」山崎ナオコーラ
評価:
山崎 ナオコーラ
河出書房新社
¥ 1,365
(2006-09-12)

明日の私は、誰とごはんを食べるの?人が人と関わる意味って、何?25歳の私が“世界”に触れる、一瞬の奇跡。『人のセックスを笑うな』の著者が贈る文藝賞受賞第一作。
社会人で、お昼に他人と過ごさずに一人でランチを取っていた君枝は、会社を辞めてタイ、ミャンマーまで一人旅に出る。そして、その旅の合間に中学二年生の時に宗教ゴッコをしていた自分を思い出す。
現在と中学時代のエピソードが交互に語られている構成。面白かったです。
必要以上に人と接しない君枝はちょっとかっこいいかもと思った。ランチをみんなで食べるのもいいけど、一人きりだと食べられない人間にはなりたくない。いわゆる自分探しの話でもあるし、他者との繋がりや交わりについての話でもあるのかなと思った。
| 2009.07.28 Tuesday | 作家別・や行(山崎ナオコーラ) | comments(2) | trackbacks(1) |
 「カツラ美容室別室」山崎ナオコーラ
カツラ美容室別室
カツラ美容室別室
山崎 ナオコーラ

こんな感じは、恋の始まりに似ている。しかし、きっと、実際は違う。 カツラをかぶる店長・桂孝蔵の美容院で出会った、淳之介とエリ、梅田さんたちの交流のゆくえは? 大人の事情、大人の友情に迫る。各紙絶賛、話題の最新作!
★★★

カツラをかぶる美容師・桂さんが経営する桂美容室別室のお話・
淡々としていて静かに季節が流れていく感じの物語でした。タイミングが合えば変わったかもしれないけれど、特に何かがあるわけではない、男女の友情の距離感がおもしろかったです。
特にエリはホントに面倒くさい性格していてすごかったですね。淳之介が次第にエリにたいして面倒になってくる感じがよく分かっておもしろいです。

あと、修羅場になりそうなエピソードがあるのに、そこはそうならずにさらっとしているところとか好きだなあ。
みんなで花見をしたりとか、こういう男女の仲良しなグループ(?)はいいなあと思いました。楽しそうです。
| 2008.05.31 Saturday | 作家別・や行(山崎ナオコーラ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「人のセックスを笑うな」山崎ナオコーラ
人のセックスを笑うな
人のセックスを笑うな
山崎 ナオコーラ

19歳のオレと39歳のユリ。恋とも愛ともつかぬいとしさが、オレを駆り立てた。歳の離れたふたりの危うい恋の行方は? せつなさ100%の恋愛小説。『文芸』掲載を単行本化。第41回文芸賞受賞作。
★★★
タイトルがすごいインパクトがありますが、中身はごくごく普通です。
直前まで読んでいた本谷有希子のインパクトが逆に強烈すぎて、あんまり印象に残らなかったです…。年の差のある二人の恋の始まりと終わりまでをすっきり書いてるなという感じでした。

19歳と39歳、20歳さもある二人。しかも、39歳のユリには旦那もいるので不倫だったりもする、そんな二人の恋物語。恋の始まりから終わりまでをさらっと書いていて読みやすかったです。薄いのであっという間に読めちゃいました。その中でもところどころにいいなあと思える文章もあったし、次の作品も読もうと思いました。

私は図書館で借りたので単行本ですが、文庫だと別の話も入っているみたいですね。そっちも気になります。
| 2008.01.22 Tuesday | 作家別・や行(山崎ナオコーラ) | comments(0) | trackbacks(0) |