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 「異類婚姻譚」本谷有希子
評価:
本谷 有希子
講談社
¥ 647
(2016-01-21)
Amazonランキング: 7149位

「ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いた。」――結婚4年の専業主婦を主人公に、他人同士が一つになる「夫婦」という形式の魔力と違和を、軽妙なユーモアと毒を込めて描く表題作ほか、「藁の夫」など短編3篇を収録。大江健三郎賞、三島由紀夫賞受賞作家の2年半ぶり、待望の最新作!

「異類婚姻譚」「<犬たち>」「トモ子のバウムクーヘン」「藁の夫」

最近の本谷さんは作風というか文体がマイルドになって普通の純文学っぽいけど、これはこれで好きかなと思える感じ。全くの他人と結婚して生活を共にする不思議な感覚というか違和感は経験ないけど何となく分かる気がする。

| 2016.08.30 Tuesday | 作家別・ま行(本谷有希子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「自分を好きになる方法」本谷有希子
評価:
本谷 有希子
講談社
(2013-07-26)
Amazonランキング: 57972位

16歳のランチタイム、28歳のプロポーズ前夜、34歳の結婚記念日、47歳のクリスマス、3歳のお昼寝時間、63歳の何も起こらない一日…ささやかな孤独と願いを抱いて生きる女性の一生を「6日間」で描く、新境地長篇小説!
主人公リンデの3歳から63歳の時のエピソードをひとつずつ描いた小説。連作みたいな感じでもあった。今までの本谷作品とは違って主人公が大人しい。誰かに分かってもらえなくても体当たりで行動起こして分かってもらえなくてもいいって雰囲気になっていて、前までワンパターンだなと思ってもいたけど変わったら変わったで寂しく思ってしまった。16歳のリンデの時の親密になる前の子と会話の間を持たすために面白くもない話をひたすらし続けるのが身に覚えありすぎてうわあってなった。
| 2016.02.02 Tuesday | 作家別・ま行(本谷有希子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「嵐のピクニック」本谷有希子
評価:
本谷 有希子
講談社
¥ 1,365
(2012-06-29)
Amazonランキング: 87964位

優しいピアノ教師が見せた一瞬の狂気を描く「アウトサイド」、ボディビルにのめりこむ主婦の隠された想い(「哀しみのウェイトトレーニー」)、カーテンの膨らみから広がる妄想(「私は名前で呼んでる」)、動物園の猿たちが起こす奇跡をユーモラスに綴る「マゴッチギャオの夜、いつも通り」、読んだ女性すべてが大爆笑&大共感の「Q&A」、大衆の面前で起こった悲劇の一幕「亡霊病」…などなど、めくるめく奇想ワールドが怒涛のように展開する、著者初にして超傑作短篇集。
「アウトサイド」「私は名前で呼んでる」「パプリカ次郎」「人間袋とじ」「哀しみのウェイトトレーニー」「マゴッチギャオの夜、いつも通り」「亡霊病」「タイフーン」「Q&A」「彼女たち」「How to burden the girl」「ダウンズ&アップス」「いかにして私がピクニックシートを見るたび、くすりとしてしまうようになったか」

短編集。ひとつひとつテイストが違っていて、更に本谷ワールドって感じなので楽しめた。印象に残っているのは「哀しみのウェイトトレーニー」と「亡霊病」かな。この短編の話は割と理不尽な設定というか、結構ぶっ飛んでいるけど何故かそれをすんなり受け入れられてしまうのが本谷さんの作品だよなあと思う。それ故に感想書くのも難しいんだけどさ。
| 2013.01.07 Monday | 作家別・ま行(本谷有希子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「ぬるい毒」本谷有希子
評価:
本谷 有希子
新潮社
(2011-06)
Amazonランキング: 31840位

ある夜とつぜん電話をかけてきた、同級生と称する男。嘘つきで誠意のかけらもない男だと知りながら、私はその嘘に魅了され、彼に認められることだけを夢見る―。私のすべては、23歳で決まる。そう信じる主人公が、やがて24歳を迎えるまでの、5年間の物語。
都合の良いように熊田を翻弄する男、向伊。向伊に言われるがままに付き合っていた人と別れ、親を騙す熊田。熊田は向伊に利用されていると知りながら、表面上は気づかぬふりで言われたままに行動する。いつも痛い女を登場させているけれど、今回は痛い女のパターンは新しいかなあと思う。不思議な魅力を放つ向伊にからめとられて、ゆっくりと毒されているって感じなのかなあ。いつもほどのパンチ力はないように感じた。
| 2011.08.23 Tuesday | 作家別・ま行(本谷有希子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「イママン 本谷有希子マンガ家インタビュウ&対談集」本谷有希子
評価:
本谷 有希子
駒草出版
¥ 1,365
(2007-11-21)
Amazonランキング: 370834位

本谷有希子がマンガ家の仕事場を遍路する『オールナイトニッポン』の人気コーナーがまさかの書籍化。新録の二ノ宮知子ロングインタビューや、とり・みき、瀧波ユカリ、しりあがり寿との対談も併録。雑談から創作論まで、マンガ家との濃密なトークが詰まった本谷有希子、初のインタビュウ&対談集。
積本の中から掘り出して読み始める。
タイトル通り、本谷有希子がマンガ家たちへインタビューしている本。かつて本谷さんがやっていたオールナイトニッポンのコーナーであったものを書籍にしているので、1回1回がすごくあっさりして、深い話とかはほとんどない。本谷さんと漫画家さんとの意外な関係が分かったりして面白い章もあった。冒頭にある二ノ宮知子とのインタビューが個人的には一番面白かったかも。
| 2011.06.09 Thursday | 作家別・ま行(本谷有希子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「来来来来来」本谷有希子
評価:
本谷 有希子
白水社
¥ 1,785
(2010-06-29)
Amazonランキング: 335459位

新婚一ヶ月で旦那が失踪!嫁ぎ先には野鳥狂いの姑に、いじわる小姑。新妻・蓉子は、鬱憤ぶつけられ放題の日々に、ひたすら耐えている―とびきりの「ご褒美」を待ちながら。
劇団、本谷有希子の舞台で、この作品は一度観ていたのだけど、戯曲で読むとまた違った感じがするなあ。台詞で聞いているだけでは上手く理解出来なかった部分も、文章で読むとこういう事かと納得する感じ。

結婚後すぐに妻・蓉子を置いて家から逃げ出した夫。蓉子は嫁ぎ先で兄嫁や姑にいいように使われながらも健気に夫の帰りを待ち続ける。身代りにされたんだから出ていきなよ、逃げればいいじゃん、と友達のみちるに言われても蓉子はこう答えるのであった。逃げるのは嫌いなんだ、と。

本谷有希子にしては大人しめな主人公じゃないかというのが第一印象。何を言われてもとりあえずしたがい、ひたすら今の状況に耐えている。その耐えっぷりが次第に異常に思えてくるくらいであった。それで次第に蓉子の心の鎧が崩れていく様を描写しているのだけど、蓉子が最後の方に言う、"ほめられたい"みたいな台詞が何故か結構染みてくる。
この作品では兄嫁のキャラがいい感じにぶっ飛んでいた。これぞ本谷キャラって感じ。
| 2011.01.16 Sunday | 作家別・ま行(本谷有希子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「乱暴と待機」本谷有希子
評価:
本谷有希子
メディアファクトリー
¥ 580
(2010-08-25)
Amazonランキング: 11336位

二段ベッドが置かれた、陰気な借家に同居する“妹”こと奈々瀬と“兄”英則。奈々瀬は家にこもり「あの日」から笑顔を見せなくなった“兄”を喜ばせるため日々「出し物」のネタを考えながら、英則からこの世で最も残酷な復讐をされる日を待ち続けている。一方、英則はそんな“妹”を屋根裏に潜り込んでは覗く、という行為を繰り返していた。そこへ英則の同僚・番上が訪れ…。
天井裏から妹の行動を覗き見る男と、覗かれている事を知りながらも復讐されるために気付かれぬふりをして過ごしている妹。復讐を待つ女と復讐しようと妹を見つめる男の歪んだ愛情の物語。
自分の人生をめちゃくちゃにした原因である七瀬に復讐しようとしている英則は、家が近所で仲が良かったけれど、他人である七瀬と一緒に暮らしている。独特の理屈のもと一緒に暮らしている七瀬と英則の元に、英則の職場の同僚である番上と番上の恋人で、七瀬と英則2人の知り合いであるあずさが介入してくる。
多少ヒステリックながらも読者のつっこみを作中でバンバン言ってくれるあずさの語り口は読んでいて気持ちよかった。他人にイラつかれないように考えて行動する七瀬の過剰なほどの自意識には逆にイラついた。ラストのオチもぶっ飛んでいるけど、七瀬と英則の物語としてはハッピーエンドだよなあ。ってか見事に大団円かな。
| 2011.01.04 Tuesday | 作家別・ま行(本谷有希子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「グ、ア、ム」本谷有希子
評価:
本谷 有希子
新潮社
¥ 1,365
(2008-06)

母・姉・妹の女3人、いざ南の島へ! それぞれの世代の叫びがぶつかり合う、壮絶で痛快な本谷流ホームドラマ。

子煩悩な母(パート主婦)、わがままな姉(フリーター)、堅実派の妹(信用金庫勤務)。女3人が連れ立って、初めての海外へ(父は留守番)。楽しいはずの道中は、天気も気分も荒れ模様――。遺伝子は一緒なのに、どうしてこんなにバラバラなのか。やっぱり「世代」が違うせい? 21世紀の家族の心の叫びをリアルに描き切った傑作。
仲は悪くはないんだけれども、良くもない、微妙な関係の姉妹とその母親との女3人のグアム旅行を描いた物語。いつもの作品よりもぶっとんでいなくて大人しい印象を受けた。
前半はグアムに行くまでの長女、次女、2人の両親の生活を描いて、後半はグアムの旅行の様子で、長女と次女の間で2人を取り持とうとする母親が大変そうだった。飛行機での母親には笑いました。
終盤になって長女と次女が楽しんでいるふりを母親のためにもしようと話合って、楽しそうにするのに母親はそれを逆に不気味に思っている描写にも笑った。話にはほとんど出てこないけど、父親もおもちという、家族が飼っているうさぎとのエピソードとかがちょっとお茶目なキャラクターで印象に残った。
本谷さんらしい笑いも詰まっていて、「氷河期どうやってあっためればよかった?」ってセリフが個人的には一番受けた。いやー、面白かったです。表紙も可愛くて良いですしね。
| 2009.12.10 Thursday | 作家別・ま行(本谷有希子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「あの子の考えることは変」本谷有希子
評価:
本谷 有希子
講談社
¥ 1,365
(2009-07-30)

“前代未聞のカタルシス。著者初の友情小説” 岸田&鶴屋南北賞受賞の気鋭が拓く小説の新境地。汚い日田とおっぱいだけが取り柄の巡谷、おかしな二人のヘンテコで切ない共同生活。
ハードカバーって自分で買わないで、図書館本で済ましているんだけど、これはサイン本を見つけたので購入しました。

時々どうしようも無くなってしまう巡谷と、自分の体臭を気にして家に引きこもり手記を書いている処女の日田。そんな女2人の奇妙な同居生活を描いた物語。最初、本谷作品にしては珍しく、巡谷は普通の人なのかなと思っていたが、全く違っていた。巡谷も日田も方向は違えど十分変な人たちでした。巡谷は日田のことを、あの子の考えることは変だと言っているけど、それは日田から見た巡谷に対しても思えることなのかなと思った。誰でも自分以外の人の心は見えないわけで、時には自分には理解できない考えをする人もいるし、そう考えると誰にでも当てはまるタイトルなのではないかと思いました。些細なことで壁を叩く隣人ゲシュタポも理解不能なところがあるしね。

個人的には唐突にキレ始める巡谷がツボでした。「日田スメルがやばい!」とか言って、日田の口にファブリーズを吹きかけるシーンには笑った。しかもそんだけのことしておきながら、その後も何事もなかったように会話している2人とか面白かった。
| 2009.10.15 Thursday | 作家別・ま行(本谷有希子) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「幸せ最高ありがとうマジで!」本谷有希子
評価:
本谷 有希子
講談社
¥ 1,470
(2009-03-27)

とある町の新聞販売所にやって来た、謎の女。女は嬉々として、その一家の“不幸”を抉り出していく。目的は復讐か?否。女は、縁もゆかりもない見ず知らずの人間だったのだ。悪魔的なエネルギーで一家を追いつめる女。真の目的は一体何か?“不幸の理不尽”をブラック&シニカルに描いた、気鋭のパルコ劇場デビュー作!第53回岸田國士戯曲賞受賞。
岸田戯曲賞を受賞した本谷さんの戯曲本です。
私はこの舞台を見ていて、DVDも持っていて、戯曲も読んでみたかったので読めて満足です。

新聞屋をしている曽根家に突然明里という女がやってきて、「私は旦那の愛人です。」と言いはじめる。一度は追い出される明里だが、隣のプレハブに住むえいみに呼ばれ、話をしているうちに盛り上がり、えいみを明るい人格障害へと人格改造させてくれと言いだす。ところどころの笑いと明るく病んでいる明里とか、周りのキャラクターがとびぬけてて面白かった。
あだ名がずっと月面ですってのが、個人的にかなりツボでした。
| 2009.08.28 Friday | 作家別・ま行(本谷有希子) | comments(0) | trackbacks(0) |
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