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 「100回泣くこと」中村航
100回泣くこと
100回泣くこと
中村 航

交際3年。求婚済み。年の差なし。ここが世界の頂点だと思っていた。こんな生活がずっと続くんだと思っていた―。精緻にしてキュート。清冽で伸びやか。いま最注目、野間文芸新人賞作家が放つ恋愛長編。
「第1章 犬とバイク」「第2章 スケッチブック」「第3章 開かない箱」「第4章 箱の中身」
何で中村さんがこういう話を書いたのかがちょっと不思議です。少し前にはやったストーリーをそのままなぞったような展開です。いや、まあおもしろかったので全然いいんですけどね!

第1章で、危篤になった実家の愛犬ブックに会うために、ブックが好きだったバイクの音を聞かせてやろうとバイクの修理をするくだりなんかすごい好きです。このときはまさかこういう話になっていくとは思いもしませんでしたよ。ここでガソリンスタンドがちょっと出てくるのですが、おもわず半沢くんが出てきたら面白いのにと思ってしまいました(笑)

付き合って3年になる彼女との結婚を意識したお試しの同居、最初は幸せだったけれど、徐々にその幸せは崩れていく。いやー、なんか主人公2人のほのぼの具合とかが好きだっただけに後半の展開は悲しすぎる。やっぱり予想通りの結末になってしまうし…。
中村さんはほほえましい恋愛を描くのが上手いと勝手に思っているのですが、それだけに「100回泣くこと」みたいな話は反則だと思っちゃいます。出来ればこういうストーリーはこれだけにして欲しいものです。
| 2007.10.31 Wednesday | 作家別・な行(中村航) | comments(0) | trackbacks(1) |
 「絶対、最強の恋のうた」中村航
絶対、最強の恋のうた
絶対、最強の恋のうた
中村 航

社会科教師のおでこのテカリ占いをしては大受けしていた陽気でマシンガンな中学時代からクールで一目置かれる弓道部員の高校時代を経て、大学生になった私がしたことは、恋をすることだった。遠くの的を見抜く力のおかげで視力が2.0以上になっていた私はその年の秋、キャンバスで遙か遠くから歩いてくる同じ学年の男の子に「今度は的じゃなくて、別のものを射抜くことにしたんです。例えば男子とか」と笑いかけていた。怖いくらい、好きになる。それでもいいと思った。最強の恋愛小説。
「その1、スクランブル」「その2、突き抜けろ」「その3、春休み」「その4、最強の恋のうた」「その5、富士に至れ」

その1とその2が大野くん、その3とその4が大野くんの彼女、ミート君(本名は出てきません)、その5で大野くんの友人、坂本視点の話。

タイトルが結構強烈な感じがしますけど、中身はほのぼのする感じの青春恋愛小説です。大学生になってから出会って、付き合いだした大野くんとミート君が自分たちの過去の出来事を振り返りつつ、2人のペースでゆっくりと恋愛をしていくのは読んでいてほほえましかったです。正直うらやましかったりもします。笑

「その2、突き抜けろ」はアンソロジー「I LOVE YOU」からきています。そちらを読んでいなくても大丈夫です。アンソロジーだと、若干奇妙にうつった2人の恋愛が、こうしてつながってみると、しっくりきます。浮かれててもレポート提出はきちんとしなくちゃだしね。

最後のその5は坂本の話。予想してなかったのでびっくりしたけど、読み終わるとよかったな坂本!と思った。

女子高に続いて女子大に進学したけど、共学だったらこんな出来事も起こったのかなあとか、つい妄想をしてしまいましたよ。笑
とりあえず恋がしてみたくなる1冊でした。
| 2007.08.23 Thursday | 作家別・な行(中村航) | comments(3) | trackbacks(2) |
 「リレキショ」中村航
リレキショ (河出文庫)
リレキショ
中村 航

大切なのは意志と勇気。それだけでね、大抵のことは上手くいくのよ――“姉さん”に拾われて“半沢良”になった僕。ある日届いた一通の招待状をきっかけに、いつもと少しだけ違う世界が、ひっそりと動き始める。深夜のガソリンスタンドが世界を照らし出す、都会の青春ファンタジー。第39回文藝賞受賞作。
この前一人暮らししている友達の家にちょこっと遊びに行ったときに借してもらって読みました。都会の青春ファンタジーという言葉がまさにぴったりの一冊です。

弟と暮らすのが夢だったという姉さんに拾われて、僕は半沢良になった。誰も僕の過去は知らず、本人も語らず、ただ新しい半沢良としての人生がスタートする。
深夜のガソリンスタンドで深夜、働き始めた僕のもとにある日奇妙なラブレターを届けに、浪人生のウルシバラがやってくる。

私はウルシバラが僕にラブレターを届けるシーンがものすごい好きになりました。ウルシバラの乙女心(?)が分かっちゃうんですよ!私もウルシバラのような気持ちになったことがあるので、めちゃくちゃ共感しました。
こんな青春に何だかあこがれるなあ。うらやましいぜ。
| 2007.07.31 Tuesday | 作家別・な行(中村航) | comments(0) | trackbacks(0) |