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 「東京・地震・たんぽぽ」豊島ミホ
評価:
豊島 ミホ
集英社
(2007-08)
Amazonランキング: 1398638位

東京に大地震が起きてしまったという設定の短編集。地震を逃れた人、怪我をした人、非難している人、色々な立場の人たちを描写している。この本は震災前に出たのだけれど、地震の描写やそこから起こりうる犯罪とかそういうのも結構リアルに描写しているんだなと思えた。
| 2015.06.09 Tuesday | 作家別・た行(豊島ミホ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「カウントダウンノベルズ」豊島ミホ
評価:
豊島 ミホ
集英社
¥ 1,404
(2008-05)
Amazonランキング: 834258位

JPOPのシングルチャートに入ったアーティストたちを主役にした短編集。浮き沈みや本人たちの葛藤、色々な事情があって、華やかに見える世界でも泥臭い感じがリアルだなと思った。何となくモデルが想像しやすいキャラもいたりとかして面白い。
アイドルの子たちの話が一番好きだったかな。悩みもありつつも明るさもあるような感じで良かった。
| 2015.04.30 Thursday | 作家別・た行(豊島ミホ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「花が咲く頃いた君と」豊島ミホ
評価:
豊島 ミホ
双葉社
(2008-03-19)
Amazonランキング: 463251位

ひまわりで遊び、コスモスに恋をし、椿に涙して、桜の微笑みに頬笑む—。目を閉じ、耳を澄ませば、可憐な花の囁きが聞こえる。静かに。だけど力強く生きる。そんな決意が聞こえる珠玉の短編集。
「サマバケ96」「コスモスと逃亡者」「椿の葉に雪の積もる音がする」「僕と桜と五つの春」
久々に読んだ豊島さんの短編集。サマバケ96と椿の葉に雪の積もる音がするが好みだった。彼氏よりも友達といる方が楽しいって気持ちや、普段は何を話したら良いのか分からない家族だけど、いざその存在がいなくなってしまうと感じる寂しさとか共感出来た。
| 2015.03.27 Friday | 作家別・た行(豊島ミホ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「ぽろぽろドール」豊島ミホ
評価:
豊島 ミホ
幻冬舎
¥ 1,470
(2007-06)
Amazonランキング: 187069位

美しくも官能的で、残酷なまでの思いを人形に託した人たちの、切なくもまっすぐな物語。
「ぽろぽろドール」「手のひらの中のやわらかな星」「めざめる五月」「サナギのままで」「きみのいない夜には」「僕が人形と眠るまで」

人形がテーマの短編集。人形に恋をしたり、憧れの人やこうなりたかった自分を投影したりと、誰かの秘密をのぞいてしまったような感じのする話が多かった。豊島さんはこういうテーマ上手いよなあと思う。「めざめる五月」とかは、読んでいて登場人物が結構倒錯しちゃってるなあって思うけど、妙なドキドキ感があって好きだったなあ。「きみのいない夜には」もそんな感じかも。
| 2011.10.03 Monday | 作家別・た行(豊島ミホ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「神田川デイズ」豊島ミホ
評価:
豊島 ミホ
角川書店
(2007-05)
Amazonランキング: 427305位

かっこ悪くていたたまれなくて、ちょっぴり愛しい上京ボーイズ&ガールズのキャンパスライフ。俊英、豊島ミホ、ついにきたど真ん中の青春小説。
「見ろ、空は白む」「いちごに朝露、映るは空」「雨にとびこめ」「どこまで行けるか言わないで」「リベンジ・リトル・ガール」「花束になんかなりたくない」

地味な大学生たちの青春にスポットを当てた短編集。何かしたいけど、自分には何も出来ないという焦燥感とか、あー分かるなあという気持ちが多かった。大学時代を思い出すと同時に胸にチクチクくるエピソードもあった。自分の言葉では、誰の気持ちを動かす事も出来ないとか、何だかすごく身に覚えのある感情。キャラクターたちはみんな青くさいのだけど、こういった気持ちって、きっと誰もが持っているものだと思う。それを忘れずに表現出来ていて、豊島さんってこういう作風すごく上手いなあと感じた。
| 2011.08.30 Tuesday | 作家別・た行(豊島ミホ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「やさぐれるには、まだ早い!」豊島ミホ
評価:
豊島 ミホ
メディアファクトリー
¥ 1,260
(2009-12-02)
Amazonランキング: 215566位

20~30代の女性に大きな反響を呼んだ『L25』人気エッセイ、待望の単行本化!
大学入学を機に秋田から上京して、20歳で作家になった豊島ミホの東京っぽくない東京暮らし。初めて彼氏の居るクリスマス、AV鑑賞入門、ひとり花火大会、同棲問題……。“底辺女子高生”だった彼女は、ここで何を見つけたのか。それとも、何も見つからなかったのか。
現在作家休業中の豊島さんがL25に連載していたエッセイ。高校時代は男子と話せなくて底辺キャラだった豊島さんですが、このエッセイでは彼氏とのエピソードも多くて、すごく赤裸々に綴られていて面白かった。これは、休筆前の連載だったのもあって、この期間に色々な事を考えて、こうした決断をしたのだろうなあとしんみりするものがある。
やっぱり豊島さんは面白いものを書くし、好きだなあと改めて感じた。
| 2011.04.13 Wednesday | 作家別・た行(豊島ミホ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「夏が僕を抱く」豊島ミホ
評価:
豊島 ミホ
祥伝社
¥ 1,500
(2009-07-10)
Amazonランキング: 262228位

ゆっくりと遠ざかり始める、夏休みの記憶と、君。淡くせつない、おさななじみとの恋を描く最新短編集。
「変身少女」「らくだとモノレール」「あさなぎ」「遠回りもまだ途中」「夏が僕を抱く」「ストロベリー・ホープ」

幼馴染の関係を描いた短編集。他人ではあるけれど、他の人よりは知っている、そんな不思議な距離感を持つ幼馴染の男女の物語はどれも面白かった。
全編少女漫画ちっくなストーリーだったので、文体も読みやすく、また私はこんな感じの話がわりと好きなので個人的評価は高めですが、人によっては苦手な人もいるかも。

私が読んでいて一番印象に残ったのは、「あさなぎ」という話です。小学生の時に姉とキスしているのを見てしまった幼馴染の男の子と大人になってお見合いをして、結婚に向けて付き合い始めるという話。最後、この2人は上手くいかないかもしれないという、不安な未来も想像できる感じになっていて、印象に残った。
「ストロベリー・ホープ」の田舎の閉塞感の描写も上手いと思って印象に残りました。こういうのって、映像で観ると退屈だったりするけど、文章で読むのだと引き込まれるような気がする。
| 2010.02.05 Friday | 作家別・た行(豊島ミホ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「リリイの籠」豊島ミホ
評価:
豊島 ミホ
光文社
¥ 1,365
(2007-12-14)

絵のモデルを頼んだ加菜に、憧れにも近い感情で惹き付けられていく美術部員の春―生意気な女子生徒―由貴に、こっそり大切な思いを打ち明けてしまったえみ先生―容姿の劣る親友・実枝に彼氏ができ、穏やかでいられなくなる里加―女子高を舞台にキラめく感情の交差を描き出した、書下ろし1編を含む全7編。
「銀杏泥棒は金色」「ポニーテール・ドリーム」「忘れないでね」「ながれるひめ」「いちごとくま」「やさしい人」「ゆうちゃんはレズ」

仙台の女子校を舞台にした物語。私が好きだったのは「ポニーテール・ドリーム」「ながれるひめ」「いちごとくま」かなあ。
「ポニーテール・ドリーム」は、講師をしているえみ先生が、スカート丈の指導で、問題児の由貴に注意したら逆におばさんくさいと言われてしまう話。地味な先生と派手な生徒の不思議な距離感の話だった。
「ながれるひめ」は、姉の勤めている学校へ教育実習に行くことになった妹の話で、「いちごとくま」は、くまのような体格でみんなから「くまっち」と呼ばれている美枝と仲良くなった里加だけど、美枝に彼氏が出来たことで自分や周りに変化が起こるって話。

女子高に通う女の子の微妙な距離感や、結構普通にありそうな友人関係、どうでもいいようなさりげない会話が多いのだけど、それが不思議とこの作品でいい味を出していた。
女子と女子の人間関係がメインにすえられていて、やっぱりちょっと昔を思い出してチクチクするものもありました。最後に読み終わってもう一回タイトルの「リリイ」を見たらうまいなあと思った。
| 2009.09.27 Sunday | 作家別・た行(豊島ミホ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「初恋素描帖」豊島ミホ
評価:
豊島 ミホ
メディアファクトリー
¥ 1,260
(2008-08-20)
Amazonランキング: 123702位

あなたの“あの頃”をうずかせる、不慣れな恋の物語!
甘酸っぱい。ほろ苦い。だけじゃない---あなたの“あの頃”をうずかせる、不慣れな恋の物語。
“思春期まっさかり”の中学2年生×20人の男女それぞれの「ままならぬ想い」を描く連作掌編、全20話。『ダ・ヴィンチ』連載分に、新たに書き下ろし8本を収録。片想いの子もいれば、両想いの子もあり、恋愛には縁遠い子もあり……。各話ごとに主人公(=語り手)が入れ替わり、1話だけ読んでも楽しめるし、2話、3話と読むごとに、クラスメイト間の関係性も見えてくる…といった、立体的な楽しみ方もできる本です。浅野いにお氏による全20人のイラストも必見!の思春期小説、決定版!!!
「出席番号25番 平田 葉」「出席番号11番 木村直樹」「出席番号33番 吉田美雪」「出席番号30番 師岡康二」「出席番号4番 飯田川理子」「出席番号22番 千原 淳」「出席番号5番 猪俣厚志」「出席番号2番 鮎川歌子」「出席番号15番 佐々木和代」「出席番号3番 安西めい」「出席番号21番 田中晴一」「出席番号29番 森 和也」「出席番号27番 松岡鍵太郎」「出席番号10番 片山エリナ」「出席番号17番 鈴木悠市」「出席番号16番 佐原杏子」「出席番号20番 武田陽介」「出席番号34番 吉野すみれ」「出席番号26番 福田果歩」「出席番号28番 室崎建次」

中学2年生のあるクラスの生徒にスポットをあてた掌編。
浅野いにおによるイラストつきで一人一人のキャラがイメージしやすくて、目次が名簿みたいになっていて面白いつくりだった。
図書館で読んだ人は、見られないと思いますが、カバーをはずすと1話目と2話目の主人公、平田葉と木村直樹の数学のノートがありますよ。中身で出てきた授業中の落書きのやりとりのやつです。

中身は20人それぞれの話があって、いろんな性格の男女がいて、そしてやっぱりどこかに昔の自分みたいなやつもいて、懐かしいような痛いような、そんな感じの話。

ダ・ヴィンチでちょこちょこと読んでいたのですが、一冊の本でまとめて読んだほうが、やっぱりよかった。
で、一通り読んでから、表紙を見るとさりげなく人物関係が分かるような仕組みになっていて、おおっ!となった。
個人的には最初の2人の話が好きでした。
| 2008.11.29 Saturday | 作家別・た行(豊島ミホ) | comments(0) | trackbacks(3) |
 「エバーグリーン」豊島ミホ
エバーグリーン
エバーグリーン
豊島 ミホ

2人をつなぐものは…約束。中学校の卒業式で、10年後の再会を約束したシンとアヤコ。夢をかなえるため、シンは地元に残りアヤコは東京に向かう。それぞれの日常の中で、時間も距離も離れた2人の心は、揺れていた。ほろ苦い青春の日々を通して描かれる切なさにキュッとなる恋愛小説。
★★★★

中学の卒業式の日に10年後にお互いの夢を叶えてまた会おうと約束して別れたシンとアヤコ。約束の10年後が近づいているとき、アヤコは自分の夢を叶えて漫画家へ、シンはミュージシャンになることなく地元で就職していた。

豊島さんらしいほろ苦さの混じった青春ものでした。
自分の夢を叶えたアヤコ。叶えなかったシン、どちらにもそれなりに葛藤や焦りがあって、視点が交互に変化することでよりおもしろかった気がする。

特に最後、シンとアヤコが再開したシーンは、細かく視点が入れ替わっていて、逆にそれがお互いの感情とかいろんなものが見えてくるようでよかった。
再開シーンは、二人が会うまでが長かったのに対して、かなりあっさりしていた。
でも、10年ぶりに会う人は頭の中で思っているよりも口に出して語ることはないのかもしれませんね。それだけあえて言葉にしなくても分かり合えるって事なのかもしれないですね。
| 2008.05.15 Thursday | 作家別・た行(豊島ミホ) | comments(0) | trackbacks(0) |
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