Blogpet
 「最後の願い」光原百合
評価:
光原 百合
光文社
(2007-10-11)
Amazonランキング: 782438位

人気デザイナー・橘修伍の元に、怪しげな男が訪ねて来た。芝居の舞台美術を依頼したいと言うのだ。お話にならない報酬に断る橘だが、そこへ死んだ旧友の妻が訪れる。かつて彼が恋した女性が、冷たい怒りを胸に抱いて…(「最後の言葉は…」)。劇団立ち上げに奔走する青年・度会恭平とその仲間が、謎に満ちた事件を、人の心の不思議を、鮮やかに解き明かしてゆく。

劇団を立ち上げようとしている度会がこれはと思う人と出会い、その人の身に起こった謎を解決したり隠している事を推理して解き明かすという内容。日常系ミステリなので読みやすいし小劇団立ち上げとか昔よく観劇していたので興味深かった。橘の話が一番好きだった。

| 2016.08.11 Thursday | 作家別・ま行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「夏美のホタル」森沢明夫
評価:
森沢 明夫
角川書店
(2010-12)
Amazonランキング: 150658位

山奥に忘れられたようにぽつんとある、小さくて古びた一軒の店「たけ屋」と、そこで支え合うように暮らしている母子、ヤスばあちゃんと地蔵じいさん。ぼくと夏美は、夏休みの間ずっと「たけ屋」の離れで暮らしてみる―という、なんとも心躍る展開になったのだけれど…。誰かを想うこと誰かの幸せを願うこと。切なくて、あたたかい、心の故郷の物語。

慎吾と夏美のカップルが偶然出会った地蔵さんとヤスばあさん親子との交流をメインにした話。この手の話は泣いてしまうなあと思った。慎吾たちもヤスばあさんもお互いに良い影響を与えあっている感じが好き。自然描写とか、人と人の繋がりとか色んなものが愛しく思える。
| 2016.03.31 Thursday | 作家別・ま行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「刺繍天国」松井雪子
評価:
松井 雪子
文藝春秋
(2006-02-28)
Amazonランキング: 1121299位

胸に蝶、プリズム・スパンコールとビーズの。こんどの恋は逃さない。恋のすべてが描かれたふたつの小さな物語。
『恋蜘蛛』と『愛・弾丸ツアー』の2編。どちらも痛々しいけど必死な女性が主人公だった。恋蜘蛛の方はダメンズにしてしまう女の人なのかな。他人の夢を縫うんだと言って刺繍にのめり込むのは立派な考えではあるんだろうけど少し怖いと思ってしまった。
| 2015.09.08 Tuesday | 作家別・ま行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「さよなら神様」麻耶雄嵩
評価:
麻耶 雄嵩
文藝春秋
¥ 1,620
(2014-08-06)
Amazonランキング: 57089位

隣の小学校の先生が殺された。容疑者のひとりが担任の美旗先生と知った俺、桑町淳は、クラスメイトの鈴木太郎に真犯人は誰かと尋ねてみた。殺人犯の名前を小学生に聞くなんてと思うかもしれないが、鈴木の情報は絶対に正しい。鈴木は神様なのだから―(「少年探偵団と神様」)。衝撃的な展開と後味の悪さでミステリ界を震撼させた神様探偵が帰ってきた。他の追随を許さぬ超絶推理の頂点がここに。
神様ゲームの続編。前作を読んでいなくても読める感じではあった。
最初に神様によって犯人が明かされて、本当にその人に犯行が可能なのかというのを突き詰めていく内容。犯人も主人公と身近な人ばかりだし、犯人が分かっても警察に言うとかそういうのではないので、本当にそれでいいのかと突っ込みたくなる感じ。エグイけど、どこか癖になるエグさというか。後半になるにつれて主人公が事の発端なんじゃ…とも思ったり最後まで気の抜けない物語だった。
| 2015.05.21 Thursday | 作家別・ま行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「JORGE JOESTAR」舞城王太郎
評価:
舞城 王太郎,荒木 飛呂彦
集英社
¥ 2,052
(2012-09-19)

ジョナサン亡き後、カナリア諸島ラ・パルマ島でエリナと暮らす少年ジョージ・ジョースターは、リサリサと愛を誓い。成長してパイロットとなり世界大戦の空を駆る。その一方、日本では福井県西暁町のジョージ・ジョースターが運命とともに杜王町へ向かう…。超ドドド級スケールで描く「舞ジョジョ」ここに誕生。
ジョジョ2部小説で、ジョージが主役なのですが7部までの要素がてんこ盛りの小説で段々わけが分からなくなりました。階段を登っていたのに降りていたポルナレフ状態になった。元から舞城さんの作品のノリが合わないのかなと思うし分厚くて最後の方はただ文を読むだけという読書になってしまった。ただ舞城さんのジョジョ愛は強く感じられた。
| 2015.05.17 Sunday | 作家別・ま行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「限りなく透明に近いブルー」村上龍
福生の米軍基地に近い原色の街。いわゆるハウスを舞台に、日常的にくり返される麻薬とセックスの宴。陶酔を求めてうごめく若者、黒人、女たちの、もろくて哀しいきずな。スキャンダラスにみえる青春の、奥にひそむ深い亀裂を醒めた感性と詩的イメージとでみごとに描く鮮烈な文学。群像新人賞、芥川賞受賞。
もう長い事積本だった本です。短いけど中身はドラッグとかセックスとかで乱れていてびっくりした。当時からしたらわりと普通に受け入れられている内容だったのかなあと思ったけど解説とか読む限りではそういうわけでもなさそうだった。
久しぶりにがっつり純文学っぽいのを読んだのもあって正直あんまり理解は出来なかったかな。
| 2014.09.28 Sunday | 作家別・ま行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「女のいない男たち」村上春樹
評価:
村上 春樹
文藝春秋
¥ 1,700
(2014-04-18)
Amazonランキング: 396位

絡み合い、響き合う6編の物語。村上春樹、9年ぶりの短編小説世界。
「ドライブ・マイ・カー」「イエスタディ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」
短編集。村上春樹は読みやすいけど理解出来たのかと言われると、きちんと理解出来ていないのだろうなあと感じる。この中では木野は暗喩とかが村上作品っぽいなと思った。よく分からないけど面白いというか。続きがいつかありそうな気がする。
| 2014.09.02 Tuesday | 作家別・ま行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「夏子の冒険」三島由紀夫
評価:
三島 由紀夫
角川書店
(1960-04-10)
Amazonランキング: 232411位

芸術家志望の若者も、大学の助手も、社長の御曹司も、誰一人夏子を満足させるだけの情熱を持っていなかった。若者たちの退屈さに愛想をつかし、函館の修道院に入ると言い出した夏子。嘆き悲しむ家族を尻目に涼しい顔だったが、函館に向かう列車の中で見知らぬ青年・毅の目に情熱的な輝きを見つけ、一転、彼について行こうと決める。魅力的なわがまま娘が北海道に展開する、奇想天外な冒険物語!文字の読みやすい新装版で登場。
三島作品は金閣寺に続いて2作目。読みにくいイメージついていたけど、これは読みやすかった。移り気だったり、これと決めたら一つの事に夢中になったりする夏子は時代を感じさせない女性な気がする。ここまで自分に正直に行動しないだけでこういう部分はあるなあと感じられたので。
熊狩りについて行ったり、最後にはやっぱり修道院行くってなったり自由な夏子が結構好きだった。
| 2014.08.29 Friday | 作家別・ま行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実」真梨幸子
一本の電話に月刊グローブ編集部は騒然となった。
男女数名を凄絶なリンチの末に殺した罪で起訴されるも無罪判決を勝ち取った下田健太。その母・茂子が独占取材に応じるという。茂子は稀代の殺人鬼として死刑になっ たフジコの育ての親でもあった。
茂子のもとに向かう取材者たちを待ち受けていたものは。50万部突破のベストセラー『殺人鬼フジコの衝動』を超える衝撃と戦慄のラストシーン !
殺人鬼フジコの衝動の続編的小説。続けて読んだ方がキャラクターとか内容も分かりやすくて良い気がする。私は読んでいくうちに内容を思い出す感じだった。
個人的には前作ほど鬱々とした気分にはならなくて、それはこっちでは色んな人物の視点で描写されていたり、インタビューというか、記事風にまとめられていたりするのが多かったからかなと思う。それでもラストは後味悪いし色々衝撃受けるのだけど。
茂子みたいな良い人を装って他人を支配しようとする人はめちゃめちゃ怖い。でも実際こういう人いるんだろうなあと思わせる人たちが多くてキャラ設定が絶妙だなと思う。
| 2014.04.09 Wednesday | 作家別・ま行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「続 氷点」三浦綾子
評価:
三浦 綾子
角川書店
(1982-03)
Amazonランキング: 336956位

【あなたは殺人犯の娘なのよ】という母の声を遠くに聞きながら睡眠薬を飲んだ陽子…。愛憎交錯するなかで、悩み、成長してゆく陽子の姿を通して、罪のゆるしとは何かを世に問う感動の巨編!
時系列は氷点から続いているので、続けて読んだ方が良かったかなと思った。
自殺をはかった陽子だけど、無事に一命を取り留める。徹が陽子の本当の母親である三井恵子と出会い話をする事で、様々な人物の運命が変わっていく事に。大学に入学した陽子は達哉という少年と知り合いになるが、彼は陽子の弟であった。次第に達哉自身もそれを疑うようになってしまう。また陽子は順子という少女と知り合うが、彼女こそルリ子を殺した佐石の娘であったりと、ベタなまでに登場人物それぞれが因縁をもっている感じ。
人の厭らしさみたいなのもしっかり描写されていて、村井や夏枝は続編でも好きではなかったし、自分勝手すぎる達哉や一人で突っ走る徹にもイライラした。メイン級のキャラよりも北原や順子、達哉の父親なんかの方が人間がしっかり出来ていて好印象だった。それだけに終盤の北原さんの展開はちょっとショックだった。
| 2014.03.12 Wednesday | 作家別・ま行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
<new | top | old>