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 「天使は奇跡を希う」七月隆文
評価:
七月隆文
文藝春秋
¥ 680
(2016-11-10)
Amazonランキング: 186641位

瀬戸内海にほど近い町、今治の高校に通う良史のクラスにある日、本物の天使が転校してきた。正体を知った良史は彼女、優花が再び天国に帰れるよう協力することに。幼なじみの成美と健吾も加わり、四人は絆を深めていく…。これは恋と奇跡と、天使の嘘の物語。「私を天国に帰して」彼女の嘘を知ったとき、真実の物語が始まる。

今治が舞台の青春もの。他の人には見えない天使の羽が見えた事から天国に帰れなくなった天使の優花を天国へ帰れるように協力する事になった新海。優花のキャラとかノリが個人的にきつくて苦手だなと思っていたけど、その入り方の前半と真実が分かる後半でガラッと印象や見方も変わってきて見事だなと思った。文体とかラノベっぽいのに文春文庫なのも予想外だった。ヤングアダルトになる作風かなと思う。いい感じにまとまるし読後感も良かった。

| 2017.11.29 Wednesday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「怪盗グリフィン、絶体絶命」法月綸太郎
評価:
法月 綸太郎
講談社
¥ 17,583
(2006-03-17)
Amazonランキング: 282244位

ニューヨークの怪盗グリフィンに、メトロポリタン美術館(通称メット)が所蔵するゴッホの自画像を盗んでほしいという依頼が舞いこんだ。いわれのない盗みはしないというグリフィンに、依頼者はメットにあるのは贋作だと告げる。「あるべきものを、あるべき場所に」が信条のグリフィンがとった大胆不敵な行動とは!!(第1部)
政府の対外スパイ組織CIA(アメリカ中央情報局)作戦部長の依頼を受けたグリフィンは、極秘オペレーション<フェニックス作戦>を行うべく、カリブ海のボコノン島へ向かう。その指令とは、ボコノン共和国のパストラミ将軍が保管している人形を奪取せよというものだったが……。(第2部)

子供向けらしく無駄なく進むストーリーが読んでいて心地よかった。史実と創作が混じるのもどっちが本当なんだろうって子供は気になりそうだなと思った。

| 2017.10.10 Tuesday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「いつか、ふたりは二匹」西澤保彦
評価:
西澤 保彦
講談社
¥ 2,160
(2004-04-28)
Amazonランキング: 671211位

菅野智己は母が再婚した4年生の頃、突然、眠りに就くことで猫の身体に乗り移れるという不思議な能力を持った。身体を借りている猫にジェニイという名前をつけ、巨大なセントバーナード犬のピーターと友達になった智己が6年生のとき、クラスメイトを含め3人の女子児童が襲撃されるという事件が発生し、1人が重態に。昨年秋に、同じく町内で起きた女子児童誘拐未遂事件の犯人と同一人物の仕業のようだ。被害者の共通点は、智己の義理の姉久美子さんが家庭教師だということ! 智己はジェニイになって、ピーターとともに事件を調べることにした。

ミステリーランドの一冊。猫に自分の意識を移す事が出来る小学生の智己がその能力を利用して自分の住む町で起こる事件を解決するために奮闘する話。犬のピーターも智己と同じ感じでそれが誰なのかは結構分かりやすかったなと思う。冒険的部分もあるけど最後の方はショックというか苦い部分もあって少し辛かったかな。

| 2017.05.11 Thursday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「崩れる 結婚にまつわる八つの風景」貫井徳郎

家庭内殺人。ストーカー。怪しい隣人。…家が崩れ、家族が崩れ、町が崩れ、次は、あなたが「崩れる」。「幸福の方程式」を突き崩す8つの事件。

「崩れる」「怯える」「憑かれる」「追われる」「壊れる」「誘われる」「腐れる」「見られる」

結婚にまつわる〜とあるけど幸せな話はほぼなくて心理ホラーよりの短編集。ガチなホラーは1編だけで後は人間の怖さみたいなエピソードだった。結構前の作品なのだけど、今読んでも古い感じがしないので面白かった。いつの時代でも人の抱える闇みたいなものは大きく変わらないのかなとも思える。嫌なオチになるのは分かっているのにそれでもオチにゾクッとしたりして怖面白い感じ。

珍しくハッピーエンドで終わる話もあったのに書き方で裏があるのではと思ってしまった。最後の話を読んで人並みに掃除と料理が出来るようになりたい、しなきゃと両方苦手な私は思いました。

| 2016.09.09 Friday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(1) |
 「迷える四姉妹」中居真麻
評価:
中居 真麻
宝島社
(2013-08-02)
Amazonランキング: 1091746位

恥ずかしいくらい“女”をさらけ出した、イタ面白い女子小説の傑作!

タイトルの通り四姉妹それぞれを主役にした連作短編集。冒頭の話から迷える感じで痛い所つかれたりする内容だったけど面白かった。私は最後の長女の話が一番好き。

| 2016.07.21 Thursday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「カーの復讐」二階堂黎人
評価:
二階堂 黎人
講談社
(2005-11-25)
Amazonランキング: 736001位

古代エジプトの秘宝「ホルスの眼」という名のメダリオン。この素晴らしさに心魅かれる男がいた。その名は怪盗アルセーヌ・ルパン。彼はそのお宝を頂戴するために、発掘者ボーバン博士に近づくが、博士の居城「エイグル城」で、ルパンを待ち受けていたのは奇妙な連続殺人事件だった。暗号文を手に死んだ老婆、財宝を荒らしたボーバン家への、生霊「カー」の復讐を口にする謎のエジプト人、城に出没するミイラ男、完全なる密室に置かれた脅迫状、そしてあらたに発生した連続殺人…。数々の事件を解決したルパンの頭脳をもってしても説明不可能な事件が続発し、人々を恐怖へおとしいれていく。果たしてこの前代未聞の難事件の犯人は誰なのか?ルパンはプライドをかけて事件に挑む。

ルパンが出てくる話。トリックとかオチ含めて予想外でもあり子供向けの面白い要素もありで良かった。最初の文からひっかけあったのかとすっかり騙されていたのでびっくりした。

| 2016.05.03 Tuesday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「消失グラデーション」長沢樹
評価:
長沢 樹
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2011-09-27)
Amazonランキング: 378372位

私立藤野学院高校のバスケ部員椎名康は、ある日、少女が校舎の屋上から転落する場面に遭遇する。康は血を流し地面に横たわる少女を助けようとするが、少女は目の前から忽然と消えた。監視された空間で起こった目撃者不在の“少女消失”事件。複雑に絡み合う謎に、多感な若き探偵たちが挑む。繊細かつ大胆な展開、“真相”の波状攻撃、そして驚愕の結末。最先端で最高の青春本格ミステリ、第31回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
これは終盤まで読むと今までの考えがひっくり返る叙述系のミステリかな。色々分かってから、このキャラはこうであのキャラは…みたいな風に少し頭が混乱しました。後は割とスタンダートな感じの話かな。悩みを持っていた少女が屋上から転落したはずなのに消えていて、彼女は生きているのか死んでいるのか、誰が犯人なのかというのを解決する話。これはその後の話を読んでみたい。どうなったのかが気になる。
| 2015.04.12 Sunday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「いやいやえん」中川李枝子
児童書です。子供向けなのであっという間に読めた。
7SEEDSを読んだ時に話題に出てきたので気になって読んだのだけど、子供向けに教訓とかっぽいものも盛り込まれていて良い本だなあと思った。保育園の約束事とか、自分がしげるの年ごろには出来てなかったなあと思えたし。しげるは我儘ばかり言って注意されたり、子供たちで船を作ってくじらとりをしたり、しげるが鬼の子に会ったり、コグマの子が保育園にやってきたりと空想交じりな感じも夢があるのかなあと思う。しげるのような子は、子供らしいんだろうけど我儘でもあるから親は大変そうだなと読んでて思ってしまった。
| 2014.02.20 Thursday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「汚れつちまつた悲しみに……」中原中也
三十歳という若さで、この世を去った中原中也は、生涯、もどかしく、生きた詩人のように、僕には、思えてならない。流行歌書きというのは、いかに、多くの人と、相性をよくするか? という職業である。他人の為に詩を書くのだ。中原中也は、他人との相性などということは考えていまい。三十年間、自分の相性を手さぐりしていたのだから。秋元 康(本書「鑑賞」より)
中原中也の詩集。8月に読んだ藤村詩集よりも断然読みやすかった。サーカスのゆあーんゆよーんの響きとか、汚れつちまつた悲しみに……とか、印象に残るのもちらほらあった。明るい雰囲気の詩集ではないけど、暗くもないし、静かな感じとかいうか今の季節に読み始めるのに合いそうな本だなあと思った。しかし詩の読み方は相変わらずよく分からない。
| 2012.11.19 Monday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「ユリゴコロ」沼田まほかる
評価:
沼田 まほかる
双葉社
¥ 1,470
(2011-04-02)
Amazonランキング: 2114位

暗黒の欲望にとり憑かれ、さまよう魂。運命は、たったひとつの愛と出会わせた。沼田まほかるの小説は、身も心もからめとる―。おそるべき筆力で描ききった衝撃の恋愛ミステリー。
地元の図書館でやけに予約数が多くて、でも知らない作家だったので、気になって自分も読んでみたのですが、これが面白かったです。
父親が末期癌と診断され、一人で家にいるから様子を見に行った息子の亮介が、押し入れの中から最近事故で亡くなったはずの母親の名前が書かれた髪の毛の束と4冊の手記を見つける。その手記には、書き手の犯した殺人の記録が書かれていた。
この手記が出てきてからは、亮介と同じように手記の続きが気になって仕方がなくて、どんどん読み進めた。それと同時に亮介の恋人の千絵が突然失踪してしまうという不可解な出来事がどう繋がるんだろうと思っていたら、うまくまとめてきたなあという感じだった。
最後の亮介の家に訪ねてくる人物とか、まったく予想していなかったのでびっくりした。これは、語り手は亮介であるけれど、真の主人公は彼の両親なんだろうなあ。だからラストは亮介からしたら悲しくても、違った見方をすれば感動でもあるし、ハッピーエンドでもある。でもやっぱり残された方には色々辛いだろうなあ。

沼田まほかるさん、経歴も何だか特殊ですごく気になった。久々に気になる作家を発掘した気がして今回読んで良かった!他の作品も追っかけようと思います。
| 2011.11.17 Thursday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
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