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 「崩れる 結婚にまつわる八つの風景」貫井徳郎

家庭内殺人。ストーカー。怪しい隣人。…家が崩れ、家族が崩れ、町が崩れ、次は、あなたが「崩れる」。「幸福の方程式」を突き崩す8つの事件。

「崩れる」「怯える」「憑かれる」「追われる」「壊れる」「誘われる」「腐れる」「見られる」

結婚にまつわる〜とあるけど幸せな話はほぼなくて心理ホラーよりの短編集。ガチなホラーは1編だけで後は人間の怖さみたいなエピソードだった。結構前の作品なのだけど、今読んでも古い感じがしないので面白かった。いつの時代でも人の抱える闇みたいなものは大きく変わらないのかなとも思える。嫌なオチになるのは分かっているのにそれでもオチにゾクッとしたりして怖面白い感じ。

珍しくハッピーエンドで終わる話もあったのに書き方で裏があるのではと思ってしまった。最後の話を読んで人並みに掃除と料理が出来るようになりたい、しなきゃと両方苦手な私は思いました。

| 2016.09.09 Friday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(1) |
 「迷える四姉妹」中居真麻
評価:
中居 真麻
宝島社
(2013-08-02)
Amazonランキング: 1091746位

恥ずかしいくらい“女”をさらけ出した、イタ面白い女子小説の傑作!

タイトルの通り四姉妹それぞれを主役にした連作短編集。冒頭の話から迷える感じで痛い所つかれたりする内容だったけど面白かった。私は最後の長女の話が一番好き。

| 2016.07.21 Thursday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「カーの復讐」二階堂黎人
評価:
二階堂 黎人
講談社
(2005-11-25)
Amazonランキング: 736001位

古代エジプトの秘宝「ホルスの眼」という名のメダリオン。この素晴らしさに心魅かれる男がいた。その名は怪盗アルセーヌ・ルパン。彼はそのお宝を頂戴するために、発掘者ボーバン博士に近づくが、博士の居城「エイグル城」で、ルパンを待ち受けていたのは奇妙な連続殺人事件だった。暗号文を手に死んだ老婆、財宝を荒らしたボーバン家への、生霊「カー」の復讐を口にする謎のエジプト人、城に出没するミイラ男、完全なる密室に置かれた脅迫状、そしてあらたに発生した連続殺人…。数々の事件を解決したルパンの頭脳をもってしても説明不可能な事件が続発し、人々を恐怖へおとしいれていく。果たしてこの前代未聞の難事件の犯人は誰なのか?ルパンはプライドをかけて事件に挑む。

ルパンが出てくる話。トリックとかオチ含めて予想外でもあり子供向けの面白い要素もありで良かった。最初の文からひっかけあったのかとすっかり騙されていたのでびっくりした。

| 2016.05.03 Tuesday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「消失グラデーション」長沢樹
評価:
長沢 樹
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2011-09-27)
Amazonランキング: 378372位

私立藤野学院高校のバスケ部員椎名康は、ある日、少女が校舎の屋上から転落する場面に遭遇する。康は血を流し地面に横たわる少女を助けようとするが、少女は目の前から忽然と消えた。監視された空間で起こった目撃者不在の“少女消失”事件。複雑に絡み合う謎に、多感な若き探偵たちが挑む。繊細かつ大胆な展開、“真相”の波状攻撃、そして驚愕の結末。最先端で最高の青春本格ミステリ、第31回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
これは終盤まで読むと今までの考えがひっくり返る叙述系のミステリかな。色々分かってから、このキャラはこうであのキャラは…みたいな風に少し頭が混乱しました。後は割とスタンダートな感じの話かな。悩みを持っていた少女が屋上から転落したはずなのに消えていて、彼女は生きているのか死んでいるのか、誰が犯人なのかというのを解決する話。これはその後の話を読んでみたい。どうなったのかが気になる。
| 2015.04.12 Sunday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「いやいやえん」中川李枝子
児童書です。子供向けなのであっという間に読めた。
7SEEDSを読んだ時に話題に出てきたので気になって読んだのだけど、子供向けに教訓とかっぽいものも盛り込まれていて良い本だなあと思った。保育園の約束事とか、自分がしげるの年ごろには出来てなかったなあと思えたし。しげるは我儘ばかり言って注意されたり、子供たちで船を作ってくじらとりをしたり、しげるが鬼の子に会ったり、コグマの子が保育園にやってきたりと空想交じりな感じも夢があるのかなあと思う。しげるのような子は、子供らしいんだろうけど我儘でもあるから親は大変そうだなと読んでて思ってしまった。
| 2014.02.20 Thursday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「汚れつちまつた悲しみに……」中原中也
三十歳という若さで、この世を去った中原中也は、生涯、もどかしく、生きた詩人のように、僕には、思えてならない。流行歌書きというのは、いかに、多くの人と、相性をよくするか? という職業である。他人の為に詩を書くのだ。中原中也は、他人との相性などということは考えていまい。三十年間、自分の相性を手さぐりしていたのだから。秋元 康(本書「鑑賞」より)
中原中也の詩集。8月に読んだ藤村詩集よりも断然読みやすかった。サーカスのゆあーんゆよーんの響きとか、汚れつちまつた悲しみに……とか、印象に残るのもちらほらあった。明るい雰囲気の詩集ではないけど、暗くもないし、静かな感じとかいうか今の季節に読み始めるのに合いそうな本だなあと思った。しかし詩の読み方は相変わらずよく分からない。
| 2012.11.19 Monday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「ユリゴコロ」沼田まほかる
評価:
沼田 まほかる
双葉社
¥ 1,470
(2011-04-02)
Amazonランキング: 2114位

暗黒の欲望にとり憑かれ、さまよう魂。運命は、たったひとつの愛と出会わせた。沼田まほかるの小説は、身も心もからめとる―。おそるべき筆力で描ききった衝撃の恋愛ミステリー。
地元の図書館でやけに予約数が多くて、でも知らない作家だったので、気になって自分も読んでみたのですが、これが面白かったです。
父親が末期癌と診断され、一人で家にいるから様子を見に行った息子の亮介が、押し入れの中から最近事故で亡くなったはずの母親の名前が書かれた髪の毛の束と4冊の手記を見つける。その手記には、書き手の犯した殺人の記録が書かれていた。
この手記が出てきてからは、亮介と同じように手記の続きが気になって仕方がなくて、どんどん読み進めた。それと同時に亮介の恋人の千絵が突然失踪してしまうという不可解な出来事がどう繋がるんだろうと思っていたら、うまくまとめてきたなあという感じだった。
最後の亮介の家に訪ねてくる人物とか、まったく予想していなかったのでびっくりした。これは、語り手は亮介であるけれど、真の主人公は彼の両親なんだろうなあ。だからラストは亮介からしたら悲しくても、違った見方をすれば感動でもあるし、ハッピーエンドでもある。でもやっぱり残された方には色々辛いだろうなあ。

沼田まほかるさん、経歴も何だか特殊ですごく気になった。久々に気になる作家を発掘した気がして今回読んで良かった!他の作品も追っかけようと思います。
| 2011.11.17 Thursday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「吉祥寺の朝比奈くん」中田永一
評価:
中田 永一
祥伝社
¥ 1,680
(2009-12-11)
Amazonランキング: 22720位

 「交換日記はじめました」「ラクガキをめぐる冒険」「三角形はこわさないでおく」「うるさいおなか」「吉祥寺の朝比奈くん」

最近ツイッター上で中田永一=乙一という事がはっきりと分かった訳ですが、これもほんのりミステリ要素を持った恋愛小説集です。禁断の恋みたいな話があっても、すごくほわほわしていて愛おしく感じる優しい作風の話ばかりだった。
「うるさいおなか」みたいなユーモアな設定も面白いし、「ラクガキをめぐる冒険」みたいにいきなりラストシーンが冒頭にある話があったりと、色々な工夫もあって面白かった。私の一押しは「ラクガキをめぐる冒険」と表題作の「吉祥寺の朝比奈くん」かなあ。
| 2011.03.03 Thursday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「初恋」中原みすず
評価:
中原 みすず
新潮社
¥ 420
(2008-07-29)

愛に見放されていた高校時代、みすずが安らげるのは、新宿の薄暗いジャズ喫茶だけだった。そこには仲間たちがいる。亮、テツ、タケシ、ヤス、ユカ。そして彼らと少し距離をおく、岸という東大生。ある日、みすずは岸に計画を打ち明けられる。権力に、頭脳で勝負したいというのだ―。三億円事件には少女の命がけの想いが刻み込まれていた。世紀を超えて読み継がれる、恋愛小説。
世間を騒がせた三億円事件の犯人が実は高校3年生の女性だったいう衝撃の内容です。中原みすずさんの回想っぽく書かれているので主人公の名前はそのまま中原みすず、まるで本当に彼女が犯人なのではないかと思わせる勢いがあった。文章的に何となく、拙く感じるところもあったけど、その話の勢いはやっぱりすごかった。

孤独に生きてきた少女みすずが、やっと見つけた居場所であるジャズ喫茶Bには、亮、テツ、タケシ、ヤス、ユカ、岸といった仲間たちがいた。
ある日みすずは、岸に権力に頭脳で勝負したいといい、三億円を奪う計画を打ち明けられる。岸に惹かれているみすずは、その計画に協力することにする。
お前にしか頼めないと、今まで孤独に生きてきたみすずは初めてはっきりと他人に必要とされ、三億円を奪うということがどんなことになるのか深く考えず、ただただ岸のために何かしたいと考え動く。
タイトル通り、初恋の話でもあって、好きな人のために何かしたいという気持ちは誰にでもよく分かる感情だと思う。

ところどころで出てきた内容が、後で生きてくるちょっとしたミステリっぽくもなっていて、面白かった。そして初恋は実らないとよく聞くように、2人のその後もしんみりとしていて切なかったです。
| 2009.09.26 Saturday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「百瀬、こっちを向いて。」中田永一
百瀬、こっちを向いて。
百瀬、こっちを向いて。
中田 永一

恋愛アンソロジー「I LOVE YOU」などで読書界を騒然とさせた話題の大型新人、初めての恋愛小説集。
★★★★★
「百瀬、こっちを向いて。」「なみうちぎわ」「キャベツ畑に彼の声」「小梅が通る」

こういう話は大好きです。ちょっと甘酸っぱいような、かわいらしいようなそんな短編が4つ。

「百瀬、こっちを向いて。」
これはアンソロジーですでに読んでいたので再読。タイプも性格も違くて、本来なら関わりあうはずもなかった主人公と百瀬が、とある事情で恋人同士のふりをする事になる。さえない主人公が、これまたさえない友人と交わす会話が何気に好きだった。

「なみうちぎわ」
登校拒否の小学生・小太郎の家庭教師をしていた高校生の姫子は、海で溺れている小太郎を助けてから植物状態になってしまい、5年間眠り続けていた。5年ぶりに目覚めると小太郎は高校生になり、姫子は21歳になっていた。
この話もアンソロジーで読んでいたので再読になります。「ねむり姫」がモチーフの物語で、すごく好きな話だった。

「キャベツ畑に彼の声」
テープ起こしのバイトをしている主人公は、ある日覆面作家のインタビューのテープを聞き、それが高校の国語教師の声にそっくりである事に気付く。
これは、高校生の女の子が先生に対して片思いしている物語なのかなと思っていたら、それだけじゃなくて、ちょっとしたミステリ仕掛けになっていて面白かった。そこまでは、気づいていなかったので、読んでてちょっとびっくりした。

「小梅が通る」
本当は美人顔なのに、あえて地味メイクをほどこして高校に通う柚木。ある日、素顔をクラスメイトの山本勘太に見られてしまった彼女はとっさに自分は妹の小梅だと名乗ってしまう。
この話も好きでした。柚木の友達の2人も何か面白くていい子だし、いつまでも小梅と思い込んでいる山本勘太くんも微笑ましくてよかった。あと、彼の弟もかわいくて好きだ。
| 2009.03.17 Tuesday | 作家別・な行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
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