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 「魔王城殺人事件」歌野晶午
評価:
歌野 晶午
講談社
¥ 5,483
(2004-09-23)
Amazonランキング: 323498位

星野台小学校5年1組の翔太たちは、探偵クラブ「51分署捜査1課」を結成した。いくつかの事件を解決し、ついに、町のはずれにある悪魔の巣窟のような屋敷、デオドロス城(僕たちが勝手に名付けた)にまつわる数々の怪しいウワサの真相を確かめるべく探険することに!潜入直後、突然ゾンビ女(?)が現れたかと思うと、庭の小屋の中で謎の消失!新たに女子2人が加わった「51分署捜査1課」は再び城に。今度は小屋の中で乳母車男(!?)の死体を発見してしまうのだが、その死体も消滅してしまう。やはりデオドロス城には何かただならぬ秘密が隠されているのだ。

ミステリーランドの1冊。立ち入り禁止の家に侵入して人が殺されているのを見てしまった小学生たち。しかしいつの間にか死体は消えていてという謎を解いていくミステリー。子どもたちで探偵団みたいなものを作って調査するっていうのは自分も覚えがあるから微笑ましかった。事件解決しつつやってはいけない事をした主人公たちにも教え諭す要素があるのが良かった。

| 2017.05.21 Sunday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「黄金蝶ひとり」太田忠司
評価:
太田 忠司
講談社
(2004-01-31)
Amazonランキング: 330596位

5年生の夏休み、洸は物心がついてから1度も会っていない祖父・白木義明の住む茶木村で過ごすことになった。アサギマダラという蝶が群れとび、鍾乳洞があり、豊かな自然が残る村には、山を守る“テツ”がいるという。
「茶木牧場&白木万能学研究所」なる看板をかかげた祖父は、あらゆることの先生として、村民から尊敬されていた。だが、なにか皆に秘密にしていることがありそうだ。村にかくされているという宝と関係があるのか……。ある日とつぜん祖父が姿を消した。茶木村を観光地化しようと前村長の不良息子が会社社長となって戻ってきたのと、関係があるのだろうか。彼の真の狙いは村の宝にあるのでは……。

ミステリーランドの1冊。夏休みの間、主人公の洸は祖父のいる村に行く事になり、そこで体験する不思議な出来事の話。子供がワクワクする要素が詰まっているように感じる話だった。鍾乳洞の内部の話とか。テツの事は最後まで気付かなかったのでびっくりした。目次から遊びがあるのも面白い。

| 2016.09.22 Thursday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「代償」伊岡瞬
評価:
伊岡 瞬
KADOKAWA/角川書店
¥ 1,836
(2014-03-25)
Amazonランキング: 300260位

不幸な境遇のため、遠縁の達也と暮らすことになった少年・圭輔。新たな友人・寿人に安らぎを得たものの、魔の手は容赦なく圭輔を追いつめた。長じて弁護士となった圭輔に、収監された達也から弁護依頼が舞い込み。

暗い話だけどどうなるのかが気になってどんどん読み進めてしまった。遠い親類の達也の家に両親を火事で亡くした圭輔は住むようになる。子供だから酷い目にあっても強く出る事が出来なくて、次第に諦めてしまうのが辛かった。そんな中で大人になっても付き合える友人の寿人が出てきて圭輔を助け出してくれたのにはほっとしたし寿人の存在は救いだなと思う。大人になってからも圭輔の気持ちを利用して追い詰めようとする達也にはイライラしたけどそれに負けないで逆に追い詰めた展開は良かった。

| 2016.08.14 Sunday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「歌行燈・高野聖」泉鏡花
評価:
泉 鏡花
新潮社
¥ 464
(1950-08-15)
Amazonランキング: 232334位

飛騨天生(あもう)峠、高野の旅僧は道に迷った薬売りを救おうとあとを追う。蛇や山蛭の棲む山路をやっと切りぬけて辿りついた峠の孤家(ひとつや)で、僧は匂うばかりの妖艶な美女にもてなされるが……彼女は淫心を抱いて近づく男を畜生に変えてしまう妖怪であった。幽谷に非現実境を展開する『高野聖』ほか、豊かな語彙、独特の旋律で綴る浪漫の名作『歌行燈』『女客』『国貞えがく』『売色鴨南蛮』を収める。
「高野聖」「女客」「国貞えがく」「売色鴨南蛮」「歌行燈」の5編。
久しぶりに近代文学を読んだけど面白いくらいに内容が分からなかった。解説やあらすじを読んで内容がやっと理解出来るという状態で、いつか再挑戦したいなあと思った。この中では歌行燈が面白く感じた。
| 2015.11.28 Saturday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「虐殺器官」伊藤計劃
評価:
伊藤 計劃
早川書房
¥ 778
(2010-02-10)
Amazonランキング: 1268位

9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう…彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?ゼロ年代最高のフィクション、ついに文庫化。
伊藤計劃はイメージで読みにくそうだなと思っていたけど、読んでみるとそうでもなかったかな。でも難しい事語っているなあとは思った。主人公はこの仕事をするには繊細だしナイーブで、だからこそこういうラストに繋がるのかな。人間くさい感じで嫌いではなかった。人が殺されていく描写はエグかったな。
| 2015.11.12 Thursday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「眠り姫とバンパイア」我孫子武丸
評価:
我孫子 武丸
講談社
¥ 2,268
(2011-03-17)
Amazonランキング: 599100位

母とふたり暮らしの小学5年生・相原優希は、居眠りばかりしてしまうので、子供の頃から「眠り姫」と呼ばれていた。居眠り癖もあり学校になじめない優希を心配した母はお姉さん代わりの家庭教師をつけていたが、大好きだった美沙先生はアメリカへ留学することに。その代わりの新しい家庭教師・荻野歩実に、優希は大切な秘密を打ち明ける。その秘密とは、父親が3年ぶりに会いに来てくれた、というものだった。母とふたりで暮らしている理由を知らなかった歩実は、前任の美沙に事情を聞いてみるのだが…。父は本当に戻ってきたのか?家族に秘められた謎とは。
ミステリーランドの作品。
父親がバンパイアになって自分に会いに来たと思っている主人公の優希と、その話を聞いてそんなはずはないと疑う家庭教師の歩実の話。ホラー系の話になるのかと思ったらそんな事はなく優しいミステリだった。小学生の優希が親のどちらも大切で無意識に作りだしてしまったバンパイアという存在が色々分かってくると切ないなあとも思った。
| 2015.11.06 Friday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「盾の勇者の成り上がり 1」アネコユサギ
評価:
アネコ ユサギ
KADOKAWA/メディアファクトリー
¥ 1,296
(2013-08-23)
Amazonランキング: 95608位

web発の小説を初めて読んだ。主人公が異世界に呼ばれてその世界を救う勇者になるんだけど、オタク設定だからそういう状況にも普通にすぐ慣れて対応出来ているのは凄い。RPGゲームを主観で見ている感じというか、ゲームをする人にはひたすらレベル上げやお金稼ぎの大変さが分かるんじゃないかなあ。初っ端から裏切られて散々なんだけど、出会いや自分の頑張りで理解してくれる人が出来ていくのは良かったなと思えた。
| 2015.10.26 Monday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「神様のケーキを頬張るまで」彩瀬まる
評価:
彩瀬 まる
光文社
¥ 1,512
(2014-02-19)
Amazonランキング: 225135位

私は他人に語れることを何一つ持っていない―むつみ(マッサージ店店主)。やっぱりここは、俺にふさわしい七位の場所なのかもしれない―橋場(カフェバー店長)。私から、こんな風に頭を下げてでも、離れたいのだ、この人は―朝海(古書店バイト)。どうすればあの人は私を好きになってくれるのだろう―十和子(IT企業OL)。私は、真夜中の散らかった1DKの部屋で、びっくりするほど一人だった―天音(元カフェ経営者)。きっと、新しい一歩を踏み出せる。ありふれた雑居ビルを舞台に、つまずき転んで、それでも立ち上がる人の姿を描いた感動作!
あるビルを利用している人と、ひとつの映画が共通している短編集。
主人公たちはみんな今の自分の状況に満足しているわけではなくて、これで自分はいいのかな?みたいな葛藤があるんだけど、その中でも日常のちょっとした事で気持ちが浮上したりする感じが絶妙で良かった。本当にそこら辺にいそうな人たちというか。最後の話で仕事の同僚の息子さんにパンケーキを作ってあげるくだりが印象的で好き。
| 2015.09.19 Saturday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「罪の余白」芦沢央
評価:
芦沢 央
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,404
(2012-09-01)
Amazonランキング: 38845位

高校のベランダから転落した加奈の死を、父親の安藤は受け止められずにいた。娘は、なぜ死んだのか。自分を責める日々を送っていた安藤の前に、加奈のクラスメートだった少女が現れる。彼女の協力で娘の悩みを知ったとき、待っていた現実とは―。大切な人の命を奪われたとき、あなたはどんな償いを求めますか。第3回野性時代フロンティア文学賞受賞作。
いじめの罰ゲームで誤って死んでしまった加奈。妻も亡くし、それ以来加奈と2人で生活していた安藤と、加奈をいじめていた咲をメインとした話。読んでいて先が気になると同時に高校生の咲が本当にイラつく性格していた。自分が助かる為なら友達も捨て駒に使おうとする感じとかイライラした。大人と子供の騙し合いみたいなストーリーだけど、最終的には大人の方が1枚上手なのかなと思った。
| 2015.08.14 Friday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「あのひとは蜘蛛を潰せない」彩瀬まる
評価:
彩瀬 まる
新潮社
¥ 1,620
(2013-03)
Amazonランキング: 268380位

私って「かわいそう」だったの? 「女による女のためのR‐ 18文学賞」受賞第一作! ずっと穏やかに暮らしてきた28歳の梨枝が、勤務先のアルバイト大学生・三葉と恋に落ちた。初めて自分で買ったカーテン、彼と食べるささやかな晩ごはん。なのに思いはすぐに溢れ、一人暮らしの小さな部屋をむしばんでいく。ひとりぼっちを抱えた人々の揺れ動きを繊細に描きだし、ひとすじの光を見せてくれる長編小説。
しっかりしていないと、ちゃんとしていないと、という考えの母親と暮らす主人公。主人公と母親のモヤモヤとした関係性や、世の中には自分よりもキツイ親子関係で悩んでいる人がいるんだと思うくだりとか自分にも覚えがあるのでとても共感出来た。三葉くんにも自分が母親にされた事と同じ事をしようとしたりとかにはハラハラしたけど最終的にはいい感じになったので良かった。
やっぱり親子と距離を置くのはお互いにとって効果的なのかなとか思った。
| 2015.08.12 Wednesday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
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