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 「11月のジュリエット」乾ルカ
評価:
乾 ルカ
KADOKAWA/角川書店
¥ 13,133
(2014-10-01)
Amazonランキング: 1108733位

高校二年の優香は、乗り込んだ飛行機で乗客が次々に死亡する事件に遭遇する。地獄と化した機内に降り立つ、謎の美青年たち。彼らの背負う哀しい使命と、名もなき花に秘められた真実とは!?

SFサスペンス的な話。飛行機がテロにあい撒かれた薬のせいで乗員乗客のほとんどが死んでしまう。偶然生き残った男女4人が何とか生きて帰ろうとテロリストから逃げようとするみたいな話。テロリスト側の目的とか分かると何でもありだったんだなと分かる。序盤の描写がグロくて読むの少しきつかった。

| 2018.07.20 Friday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「小川未明童話集」小川未明
評価:
小川 未明
新潮社
¥ 497
(1961-11-13)
Amazonランキング: 50993位

人間はこの世の中で一番やさしいものだ──ひとり寂しく生きた人魚はそれを聞いて、自分の娘を人間界に産み落とします。夢と希望を託して。美しく成長した娘がたどる運命は、いったいどんなものでしょうか? 数ページのお話のそれぞれがあなたの心の新たなページになる。とっても優しいのにとっても意地悪。そんな25編の小川未明の童話は日本が世界に誇れるすばらしい作品です。

タイトルの通り童話集なので短めの話がたくさん載っている。赤いろうそくと人魚のタイトルくらいしか知らなかったので実際に内容読んでみると思ったよりも怖い雰囲気だったりするんだなと思った。二度と通らない旅人が印象的だった。

| 2018.04.03 Tuesday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「沈黙」遠藤周作
評価:
遠藤 周作
新潮社
¥ 594
(1981-10-19)
Amazonランキング: 2033位

島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。

島原の乱が鎮圧され、キリスト教への取り締まりが激しい日本にポルトガル出身の司祭のロドリゴとガルぺは恩師のフェレイラが拷問を前に棄教したと聞き潜入する。最初は村人に守られ歓迎されるが弾圧は激しくなりやがて逃げなければならなくなる。しかし自分たちを日本へ手引きしたキチジローに売られ捕まったロドリゴは神を信じ殉教していく人々を見て神の存在に疑問を感じ苦悩する。

とても重苦しいけど夢中になって読んだし色々と考えた。暗いから何度も読み返したいとは思えないけど凄く考えを巡らせる事が出来て傑作だなと感じる。

信仰を持たない私には何故ここまで信じる事が出来るのか、殉教よりもまずは自分の命を大事にすればいいのにと考えてしまう。キチジローも前半のロドリゴ視点で読むと凄くイライラするんだけど、同時に調子に乗りやすく、でも弱くてすぐに裏切り信仰を捨ててしまい、そんな弱い自分を恥じて許されたくてまた縋るみたいな行動にはある意味多くの人間が自分も含めて当てはまるんだよなと思うと嫌いにはなりきれなかった。自分が棄教しないと信徒の拷問は終わらないという追い詰められ方をされたけど私はロドリゴの選択は間違ってないと思える。そこで背教を選ぶ事すらも分かって許して貰えるという部分とか、確かに今まで自分の信じたものとは変わってしまうけど新しい形として信じる事が出来るという心境になるロドリゴの結論にも納得出来るし。そもそも鼾だと思ってイライラしていたのが実は違ったと分かる所とかもう心折れるしそうするしかないよなと感じる。

最後の役人日記は古文状態なのではっきりした内容が分からないけどキチジローは最後までキリシタンであったみたいだし捕まっても昔のように逃げなかったのだけは分かった。そしてロドリゴは本当に祖国に帰れないまま日本で亡くなるというのも。

| 2018.03.23 Friday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「コンビニ・ララバイ」池永陽
評価:
池永 陽
集英社
¥ 648
(2005-06-25)
Amazonランキング: 405392位

小さな町の小さなコンビニ、ミユキマート。オーナーの幹郎は妻子を事故で亡くし、幸せにできなかったことを悔やんでいた。店には、同じように悩みや悲しみを抱えた人が集まってくる。堅気の女性に惚れてしまったヤクザ、声を失った女優の卵、恋人に命じられ売春をする女子高生…。彼らは、そこで泣き、迷い、やがて、それぞれの答えを見つけていく―。温かさが心にしみる連作短編集。

コンビニを舞台にしたハートフル物かと思っていたらもっと生々しい感じで出てくる人みんな生きにくそうだなと思えた。性的なネタも多くてこれは必要だったのかなとか思ったり。話自体は悪くないと思ったからこそ余計に気になった。

| 2017.09.12 Tuesday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「マリコ/マリキータ」池澤夏樹
評価:
池澤 夏樹
角川書店
(2006-05-25)
Amazonランキング: 492097位

南の島、異国の子供たちと暮らすマリコ。研究者の僕に日本を脱け出し、彼女を追う生き方ができるだろうか(「マリコ/マリキータ」)前人未踏の遺跡を探検した僕とピエールは、静謐のなか忘我の日々を過ごした。でも僕には、そこにとどまり現世と訣別する道は選べなかった(「帰ってきた男」)。夜に混じり合う情熱の記憶。肌にしみわたる旅の芳香。深く澄んだ水の味わい、5篇の珠玉の短篇集。

「マリコ/マリキータ」「梯子の森と滑空する兄」「アップリンク」「冒険」「帰ってきた男」

短編集。久しぶりに短編集らしい短編集を読んだなと感じる。どれも良かったけど梯子の森と滑空する兄、冒険が好きだった。梯子の森の兄は器用で自由なのはいいなと思うけどそれは本人からしたら生きにくくもあったのかなと思えた。高校の頃に現代文の問題でこの話を読んで興味を持って買ったのがきっかけだけど大人になって読んでも同じ話が気に入るのは不思議な感覚だった。

| 2017.07.18 Tuesday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(1) |
 「魔王城殺人事件」歌野晶午
評価:
歌野 晶午
講談社
¥ 5,483
(2004-09-23)
Amazonランキング: 323498位

星野台小学校5年1組の翔太たちは、探偵クラブ「51分署捜査1課」を結成した。いくつかの事件を解決し、ついに、町のはずれにある悪魔の巣窟のような屋敷、デオドロス城(僕たちが勝手に名付けた)にまつわる数々の怪しいウワサの真相を確かめるべく探険することに!潜入直後、突然ゾンビ女(?)が現れたかと思うと、庭の小屋の中で謎の消失!新たに女子2人が加わった「51分署捜査1課」は再び城に。今度は小屋の中で乳母車男(!?)の死体を発見してしまうのだが、その死体も消滅してしまう。やはりデオドロス城には何かただならぬ秘密が隠されているのだ。

ミステリーランドの1冊。立ち入り禁止の家に侵入して人が殺されているのを見てしまった小学生たち。しかしいつの間にか死体は消えていてという謎を解いていくミステリー。子どもたちで探偵団みたいなものを作って調査するっていうのは自分も覚えがあるから微笑ましかった。事件解決しつつやってはいけない事をした主人公たちにも教え諭す要素があるのが良かった。

| 2017.05.21 Sunday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「黄金蝶ひとり」太田忠司
評価:
太田 忠司
講談社
(2004-01-31)
Amazonランキング: 330596位

5年生の夏休み、洸は物心がついてから1度も会っていない祖父・白木義明の住む茶木村で過ごすことになった。アサギマダラという蝶が群れとび、鍾乳洞があり、豊かな自然が残る村には、山を守る“テツ”がいるという。
「茶木牧場&白木万能学研究所」なる看板をかかげた祖父は、あらゆることの先生として、村民から尊敬されていた。だが、なにか皆に秘密にしていることがありそうだ。村にかくされているという宝と関係があるのか……。ある日とつぜん祖父が姿を消した。茶木村を観光地化しようと前村長の不良息子が会社社長となって戻ってきたのと、関係があるのだろうか。彼の真の狙いは村の宝にあるのでは……。

ミステリーランドの1冊。夏休みの間、主人公の洸は祖父のいる村に行く事になり、そこで体験する不思議な出来事の話。子供がワクワクする要素が詰まっているように感じる話だった。鍾乳洞の内部の話とか。テツの事は最後まで気付かなかったのでびっくりした。目次から遊びがあるのも面白い。

| 2016.09.22 Thursday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「代償」伊岡瞬
評価:
伊岡 瞬
KADOKAWA/角川書店
¥ 1,836
(2014-03-25)
Amazonランキング: 300260位

不幸な境遇のため、遠縁の達也と暮らすことになった少年・圭輔。新たな友人・寿人に安らぎを得たものの、魔の手は容赦なく圭輔を追いつめた。長じて弁護士となった圭輔に、収監された達也から弁護依頼が舞い込み。

暗い話だけどどうなるのかが気になってどんどん読み進めてしまった。遠い親類の達也の家に両親を火事で亡くした圭輔は住むようになる。子供だから酷い目にあっても強く出る事が出来なくて、次第に諦めてしまうのが辛かった。そんな中で大人になっても付き合える友人の寿人が出てきて圭輔を助け出してくれたのにはほっとしたし寿人の存在は救いだなと思う。大人になってからも圭輔の気持ちを利用して追い詰めようとする達也にはイライラしたけどそれに負けないで逆に追い詰めた展開は良かった。

| 2016.08.14 Sunday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「歌行燈・高野聖」泉鏡花
評価:
泉 鏡花
新潮社
¥ 464
(1950-08-15)
Amazonランキング: 232334位

飛騨天生(あもう)峠、高野の旅僧は道に迷った薬売りを救おうとあとを追う。蛇や山蛭の棲む山路をやっと切りぬけて辿りついた峠の孤家(ひとつや)で、僧は匂うばかりの妖艶な美女にもてなされるが……彼女は淫心を抱いて近づく男を畜生に変えてしまう妖怪であった。幽谷に非現実境を展開する『高野聖』ほか、豊かな語彙、独特の旋律で綴る浪漫の名作『歌行燈』『女客』『国貞えがく』『売色鴨南蛮』を収める。
「高野聖」「女客」「国貞えがく」「売色鴨南蛮」「歌行燈」の5編。
久しぶりに近代文学を読んだけど面白いくらいに内容が分からなかった。解説やあらすじを読んで内容がやっと理解出来るという状態で、いつか再挑戦したいなあと思った。この中では歌行燈が面白く感じた。
| 2015.11.28 Saturday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「虐殺器官」伊藤計劃
評価:
伊藤 計劃
早川書房
¥ 778
(2010-02-10)
Amazonランキング: 1268位

9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう…彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?ゼロ年代最高のフィクション、ついに文庫化。
伊藤計劃はイメージで読みにくそうだなと思っていたけど、読んでみるとそうでもなかったかな。でも難しい事語っているなあとは思った。主人公はこの仕事をするには繊細だしナイーブで、だからこそこういうラストに繋がるのかな。人間くさい感じで嫌いではなかった。人が殺されていく描写はエグかったな。
| 2015.11.12 Thursday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
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