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 「青の数学 2 ユークリッド・エクスプローラー」王城夕紀

数学オリンピック出場者との夏合宿を終えた栢山は、自分を見失い始めていた。そんな彼の前に現れた偕成高校オイラー倶楽部・最後の1人、二宮。京香凛の数列がわかったと語る青年は、波乱を呼び寄せる。さらに、ネット上の数学決闘空間「E2」では多くの参加者が集う“アリーナ”の開催が迫っていた。ライバル達を前に栢山は…。数学に全てを賭ける少年少女を描く青春小説、第2弾。

青の数学の続き。やっぱりこの世界に興味ないのもあってあんまり入り込めなかった。こういう青春の形もあるんだなと面白くはあった。

| 2019.01.18 Friday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「十二人の死にたい子どもたち」冲方丁
評価:
冲方 丁
文藝春秋
¥ 1,674
(2016-10-15)
Amazonランキング: 62051位

廃業した病院にやってくる、十二人の子どもたち。建物に入り、金庫を開けると、中には1から12までの数字が並べられている。この場へ集う十二人は、一人ずつこの数字を手にする決まりだった。初対面同士の子どもたちの目的は、みんなで安楽死をすること。病院の一室で、すぐにそれは実行されるはずだった。しかし、十二人が集まった部屋のベッドにはすでに一人の少年が横たわっていた。彼は一体何者なのか、誰かが彼を殺したのではないか。このまま計画を実行してもいいのか。この集いの原則「全員一致」にのっとり、十二人の子どもたちは多数決を取ろうとする。俊英・冲方丁がデビュー20年目にしてはじめて書く、現代長編ミステリー!性格も価値観も環境も違う十二人がぶつけ合う、それぞれの死にたい理由。彼らが出す結論は―。

タイトルでピンとくる人はくると思うけど、十二人の怒れる男のオマージュ。だからオチの予想はつきやすいけど、自殺する為に集まった12人の子供たちがいて、そこに13人目がいてすでに死んでいるのが見つかり誰が彼を殺したのか、誰が運んだのかを考えるミステリーでもあった。最初は人数多くてややこしく感じたけど読んでいくとキャラの区別もつくようになったし面白かった。オチが分かっていてもそこに行くまでの過程を楽しめる作品かな。

| 2019.01.04 Friday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「屍者の帝国」伊藤計劃,円城塔
評価:
伊藤 計劃,円城 塔
河出書房新社
¥ 842
(2014-11-06)
Amazonランキング: 9686位

屍者復活の技術が全欧に普及した十九世紀末、医学生ワトソンは大英帝国の諜報員となり、アフガニスタンに潜入。その奥地で彼を待ち受けていた屍者の国の王カラマーゾフより渾身の依頼を受け、「ヴィクターの手記」と最初の屍者ザ・ワンを追い求めて世界を駆ける―伊藤計劃の未完の絶筆を円城塔が完成させた奇蹟の超大作。

死者を復活させる技術が出来ている世界設定の話。分かるような分からないようなみたいな感じで自分には難しかった。ゾンビものっぽいのを想像していたけど、もっと精神的な話だった気がする。

| 2018.12.25 Tuesday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「犬も食わない」尾崎世界観,千早茜
評価:
尾崎 世界観,千早 茜
新潮社
¥ 1,404
(2018-10-31)
Amazonランキング: 4734位

尾崎世界観が描く「だめな男」。千早茜が描く「めんどくさい女」。
同棲カップルそれぞれの視点、男女の本音が詰まった“究極の共作恋愛小説"が誕生。

尾崎さんと千早さんで1組のカップルの男女をそれぞれの視点で描写していくという話。同棲しているけど仲が良いわけでもなく少しずつ不満が溜まっていくみたいなちょっと欝々とした空気感とかリアルだなと思えた。こういう男女どこにでもいそうだなと思える身近な人物に思えた。

| 2018.12.15 Saturday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「小説の神様」相沢沙呼
評価:
相沢 沙呼
講談社
¥ 842
(2016-06-21)
Amazonランキング: 28632位

僕は小説の主人公になり得ない人間だ。学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわない…。物語を紡ぐ意味を見失った僕の前に現れた、同い年の人気作家・小余綾詩凪。二人で小説を合作するうち、僕は彼女の秘密に気がつく。彼女の言う“小説の神様”とは?そして合作の行方は?書くことでしか進めない、不器用な僕たちの先の見えない青春!

若くして小説家になった2人の高校生の話。小説を書いたり読んだりする事に意味はあるのか、とかひたすらに悩んでうだうだしている話だけど読者の小説の受け取り方に対する記述は自分にも当てはまるからドキッとした。

悩みや葛藤は解決するわけではないけど一歩前に進めるような話なので良かった。

| 2018.11.25 Sunday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「青の数学」王城夕紀
評価:
王城 夕紀
新潮社
¥ 637
(2016-07-28)
Amazonランキング: 56325位

雪の日に出会った女子高生は、数学オリンピックを制した天才だった。その少女、京香凛の問いに、栢山は困惑する。「数学って、何?」―。若き数学者が集うネット上の決闘空間「E2」。全国トップ偕成高校の数学研究会「オイラー倶楽部」。ライバルと出会い、競う中で、栢山は香凛に対する答えを探す。ひたむきな想いを、身体に燻る熱を、数学へとぶつける少年少女たちを描く青春小説。

数学を題材にした小説。数学苦手でも話は難しくないのでそういう知識も必要でないし読みやすかった。数学好きなら更に楽しめるのかなあと感じた。

| 2018.11.15 Thursday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「君の嘘と、やさしい死神」青谷真未

通り雨が過ぎて虹が出た昼休み、高校二年の百瀬太郎は同学年の美園玲と運命的に出会う。美少女なのにクラスメイトとどこか距離を置いているクールな玲に、なぜか百瀬はなつかれる。幼少期のトラウマで「嫌だ」と言えない性格も手伝って、百瀬は強引に文化祭の準備を手伝わされる羽目になり、「ある作戦」を実行するため奔走するうち、二人の気持ちは近づいていく。そんな時、逃れられない過酷な出来事が二人を襲う。感動、切なさ、悲哀、そして愛しさ…温かな涙が溢れる、究極の恋愛小説。

高校2年生の主人公太郎が美園と一緒に文化祭で落語をする事になる話。最初はどうしても精神的な要因で嫌と言えないからだったけど、他にも仕事を抱え込む事を美園に言われたりしていて太郎自身も少しずつ意識が変わっていく。わりと最初の方で美園は何かの病気だなと分かるけど、そこに至る終盤までを落語の佃祭や死神と絡めているのが落語の内容も分かりやすく頭に入って良かった。小説ではよくあるテーマの話ではあるけどラストの展開が好みで印象に残った。

| 2018.09.05 Wednesday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「11月のジュリエット」乾ルカ
評価:
乾 ルカ
KADOKAWA/角川書店
¥ 13,133
(2014-10-01)
Amazonランキング: 1108733位

高校二年の優香は、乗り込んだ飛行機で乗客が次々に死亡する事件に遭遇する。地獄と化した機内に降り立つ、謎の美青年たち。彼らの背負う哀しい使命と、名もなき花に秘められた真実とは!?

SFサスペンス的な話。飛行機がテロにあい撒かれた薬のせいで乗員乗客のほとんどが死んでしまう。偶然生き残った男女4人が何とか生きて帰ろうとテロリストから逃げようとするみたいな話。テロリスト側の目的とか分かると何でもありだったんだなと分かる。序盤の描写がグロくて読むの少しきつかった。

| 2018.07.20 Friday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「小川未明童話集」小川未明
評価:
小川 未明
新潮社
¥ 497
(1961-11-13)
Amazonランキング: 50993位

人間はこの世の中で一番やさしいものだ──ひとり寂しく生きた人魚はそれを聞いて、自分の娘を人間界に産み落とします。夢と希望を託して。美しく成長した娘がたどる運命は、いったいどんなものでしょうか? 数ページのお話のそれぞれがあなたの心の新たなページになる。とっても優しいのにとっても意地悪。そんな25編の小川未明の童話は日本が世界に誇れるすばらしい作品です。

タイトルの通り童話集なので短めの話がたくさん載っている。赤いろうそくと人魚のタイトルくらいしか知らなかったので実際に内容読んでみると思ったよりも怖い雰囲気だったりするんだなと思った。二度と通らない旅人が印象的だった。

| 2018.04.03 Tuesday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「沈黙」遠藤周作
評価:
遠藤 周作
新潮社
¥ 594
(1981-10-19)
Amazonランキング: 2033位

島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。

島原の乱が鎮圧され、キリスト教への取り締まりが激しい日本にポルトガル出身の司祭のロドリゴとガルぺは恩師のフェレイラが拷問を前に棄教したと聞き潜入する。最初は村人に守られ歓迎されるが弾圧は激しくなりやがて逃げなければならなくなる。しかし自分たちを日本へ手引きしたキチジローに売られ捕まったロドリゴは神を信じ殉教していく人々を見て神の存在に疑問を感じ苦悩する。

とても重苦しいけど夢中になって読んだし色々と考えた。暗いから何度も読み返したいとは思えないけど凄く考えを巡らせる事が出来て傑作だなと感じる。

信仰を持たない私には何故ここまで信じる事が出来るのか、殉教よりもまずは自分の命を大事にすればいいのにと考えてしまう。キチジローも前半のロドリゴ視点で読むと凄くイライラするんだけど、同時に調子に乗りやすく、でも弱くてすぐに裏切り信仰を捨ててしまい、そんな弱い自分を恥じて許されたくてまた縋るみたいな行動にはある意味多くの人間が自分も含めて当てはまるんだよなと思うと嫌いにはなりきれなかった。自分が棄教しないと信徒の拷問は終わらないという追い詰められ方をされたけど私はロドリゴの選択は間違ってないと思える。そこで背教を選ぶ事すらも分かって許して貰えるという部分とか、確かに今まで自分の信じたものとは変わってしまうけど新しい形として信じる事が出来るという心境になるロドリゴの結論にも納得出来るし。そもそも鼾だと思ってイライラしていたのが実は違ったと分かる所とかもう心折れるしそうするしかないよなと感じる。

最後の役人日記は古文状態なのではっきりした内容が分からないけどキチジローは最後までキリシタンであったみたいだし捕まっても昔のように逃げなかったのだけは分かった。そしてロドリゴは本当に祖国に帰れないまま日本で亡くなるというのも。

| 2018.03.23 Friday | 作家別・あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
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