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 「占星術殺人事件」島田荘司
評価:
島田 荘司
光文社
(1990-11)
Amazonランキング: 1166538位

怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。その内容は、6人の処女から肉体各部をとり、星座に合わせて新しい人体を合成する、というもの。画家は密室で殺された。そして1カ月後には、6人の若い女性が行方不明のあげくバラバラ死体となって…。奇想天外の構想、トリックで名探偵御手洗潔をデビューさせた、衝撃的傑作。

島田荘司のデビュー作。金田一でメイントリック使われているのでそっちを読んだ人は前半読んだだけで犯人が分かってしまう。でも私は読んでいるのに推理しないでストーリーを追っているから犯人出てくるまでその発想にならなかった。一番最初の入りが占星術の用語を交えた猟奇的な手記だから中々入りにくい気がする。私は2つ目の手記辺りからのってきた。画家が自分の娘たちの体の一部を切り取り完璧な人間を作ろうと計画する。しかしその計画をした本人が殺されたのにその後娘たちは殺害され本当に体の一部が切断された状態で発見される。犯人は誰なのかを追う話。最後の手記が切なかったな。幸せになりたい、幸せにしたかっただけなのに誰も幸せになれなかったのが何とも言えない気分になる。

| 2018.05.07 Monday | 作家別・さ行(島田荘司) | comments(0) | trackbacks(1) |
 「透明人間の納屋」島田荘司
評価:
島田 荘司
講談社
¥ 2,160
(2003-07-30)
Amazonランキング: 751371位

透明人間はこの世に存在する。人間を透明にする薬もある。見えないから誰も気がつかないだけなんだ、この町にだっているよ。……学校、友人、母親、すべてに違和感をもって生きる孤独な少年、ヨウイチがただひとり心を開き信じ尊敬する真鍋さんの言葉だ。でもどうしてそんな秘密を知っているのだろうという疑問がぬぐいきれないでいるところに、不可解な誘拐事件が発生した。密室から女性が蒸発したかのように消失したのだ。透明人間による犯行だと考えると謎は氷解するのだが。
透明人間とか子供向け要素が強いのかと思ったら、後半の真鍋さんからの手紙で一気に大人向けになる感じが凄かった。大人も子供も楽しめる作品だと思うし、大人になると真鍋さんとヨウちゃんのやりとり全てが大切でかけがえのないものに思える。真由美の殺人事件よりも透明人間の意味とかヨウちゃんと真鍋さんのエピソードの方がメインなんだと思う。もう会えないだろうし、喧嘩別れのようになってしまったけれど、ヨウちゃんが真鍋さんの船の見送りに間に合ったし、お互いにいるって分かった状態で別れられたのが言葉は交わせなかったけれどそれだけが2人にとっての救いだし良かったなと感じた。
| 2016.06.21 Tuesday | 作家別・さ行(島田荘司) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「溺れる人魚」島田荘司
溺れる人魚
溺れる人魚
島田 荘司

聖アントニオの奇跡!泳ぐことさえできなくなった元天才水泳選手が自殺しその「原因」を作った医師が殺害された。しかし不可解なことに、離れた場所であったにもかかわらず、同じ時間に同じ拳銃が使われたというのだ―。
★★★
「溺れる人魚」「人魚兵器」「耳の光る児」「海と毒薬」

島田荘司、初めて読みました。なんとなく借りてみたので、これが御手洗潔シリーズの一冊とは知らず、よく分からない部分もありました。特に最後の「海と毒薬」はある程度シリーズを読んでいないと分からないんじゃないかと思いました。

「溺れる人魚」
人魚泳法とまで呼ばれるくらい、完璧な泳ぎをする元天才スイマー。泳げなくなった彼女は拳銃で自殺をするが、同じ時間に彼女の手術をした医師も同じ拳銃で殺された。
思いっきり外国が舞台で想像力のない私にはイメージするのが大変でした。こういう奇病は知らなかったので驚きです。あの手術方法も。

「人魚兵器」
第二次世界大戦中、ドイツ軍が行っていた恐ろしい実験。
うわー、これはすごいですね。こういう人体実験をして、いろいろ調べたいのは学者の研究心としてあるんでしょうけど、もう狂気じみていますよね。まあ、日本も第二次世界大戦のとき人体実験していたし、こういう状態になると何でもありだと思えちゃうんでしょうかね…。

「耳の光る児」
耳を紫外線に当てると緑色に光る赤ん坊が各地で4人生まれた。会ったことも住んでいる場所も違う、母親と赤ん坊たちだが、ある共通点があった。
これも、近代の戦争やら何やらが大きくかかわっていますね。
しかし、不思議な話。こういうことって本当に起こりえるんですかね。

「海と毒薬」
とある読者からの手紙。
タイトルで遠藤周作を思い浮かべますね。手紙を書いた女性は病院に勤務しているけど、話の内容は違いますよ。
これは、御手洗潔のシリーズを読んだ方のほうが断然楽しめると思います。うん、私にはちょっと分からないところもありました。
| 2008.02.06 Wednesday | 作家別・さ行(島田荘司) | comments(0) | trackbacks(0) |