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 「リピート」乾くるみ
評価:
乾 くるみ
文藝春秋
¥ 1,638
(2004-10-23)
Amazonランキング: 150177位

もし、現在の記憶を持ったまま十カ月前の自分に戻れるとしたら――。この夢のような「リピート」に成功し、人生の「やり直し」に臨もうとしている、年齢も職業もバラバラの十人の男女。彼らは一人、また一人と、次々と不審な死を遂げていきます。誰が「リピーター」を殺しているのか?
家族にも警察にも相談できないまま、独自の捜査を行う彼らが辿りついた衝撃の真相とは――。ミステリ界の鬼才が、永遠の名作『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』に挑んだ傑作の登場です。

タイムリープして10カ月前に戻り人生をやり直そうとする人たちの話。前半はリピートする事の理論とか戻ったら何をするべきなのかみたいな話で実際に戻った後半から一気に話が動いて面白かった。この先に起こることを知っているからこそ前よりも上手くやれるという事を考える時点でそれは違うんだよなと思える。またやり直せると思うからこそ自分の行動に責任持たなくなったり相手への対応がおざなりになったりしてしまうし。基本的に出てくる人はみんな自分が良ければみたいな考え方をしているので共感出来ないしみんなクズだなと思った。だからこそ全員幸せにはなれない展開なんだろうな。その中で天堂さんは金も手間も惜しまず行動していてそのガッツは凄いと思った。やり直すからこそ人を駒のようにも見てしまうし人の人生を弄ぼうとしてしまうのかな。やり直せないからこそ人生で、失敗しても成功しても先の未来へ進むしかないしそれだけは正しい事なんだろうなと思える作品だった。

| 2018.01.15 Monday | 作家別・あ行(乾くるみ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「セカンド・ラブ」乾くるみ
評価:
乾 くるみ
文藝春秋
¥ 1,500
(2010-09)
Amazonランキング: 464751位

『イニシエーション・ラブ』の衝撃、ふたたび。1983年元旦、僕は春香と出会う。僕たちは幸せだった。春香とそっくりな女・美奈子が現れるまでは。良家の令嬢・春香と、パブで働く経験豊富な美奈子。うりふたつだが性格や生い立ちが違う二人。美奈子の正体は春香じゃないのか?そして、ほんとに僕が好きなのはどっちなんだろう。
イニシエーション・ラブ同様、最後に衝撃くらう内容だった。でもこれはオチの仕掛けの為にある話なのか登場人物の行動とかには少し納得いかない部分もあって、紀藤先輩も春香もそれでいいのかと、結構モヤモヤしました。ラストは最初読んだ時は分からなくてスルーしてしまったけど、改めて理解すると一気にゾッとしました。正直春香は幸せになれなそうだなあと思う。紀藤先輩も大分ろくでなしだし。
でも正明も気持ちは分からないでもないけど女性に幻想抱きすぎているなあと思ってイマイチ共感出来なかった。イニシエーション・ラブでも悪女とか女性の怖さをあげている人が多いけど、私的にはやっぱりどっちもどっちに思える。女のしたたかさも男の幻想抱いている身勝手さも読んでいて嫌な気持ちにさせられる。紀藤先輩に至っては完全に金目当てにも見えるんだけど、それで良いのだろうか。好みのタイプならありなの?
でもやっぱりおおっと驚けたし、突っ込みどころはありつつも楽しく読めたかなとは思うので、個人的には評価は高め。
| 2014.02.19 Wednesday | 作家別・あ行(乾くるみ) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「イニシエーション・ラブ」乾くるみ
評価:
乾 くるみ
文藝春秋
¥ 600
(2007-04)
Amazonランキング: 2204位

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説―と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。
※ネタバレ注意※
一応大丈夫だとは思うのですが、注意してください。

これは文庫出た時に評判になっていて、買ったんだけど、その後5年くらい家で積本と化していた本です。ラスト2行は先に読まないでとか言われていて、普段ネタバレ平気なので何回かオチから読みたくなったりもしたんだけど、前情報を入れてなかったし折角だからと最初からちゃんと通して読んでおー、そういう事かと納得。

これは80年代後半の設定で、代打で呼ばれた合コンでマユと出会った鈴木(たっくん)はお互いに惹かれあって付き合い始める事に。やがて大学を卒業した鈴木は仕事で東京に行く事になり、マユと遠距離恋愛をする事になる。こんな感じでよくある恋愛小説風な話です。時代設定もあるんだろうけど、私は読んでいて主人公の鈴木が割と身勝手な考え方していて、何だこの男、とか思っていたんだけど、最後まで読んだらそういう事はどうでもよくなりましたね。
必ず2回読みたくなる、とあるけど確かにその通り。最後まで読んでから改めてパラパラと読み返したら、所々の台詞とか描写にゾッとなった。意味が分かると怖いという感じ。あんまり語りすぎるとネタバレになってしまうから言えないけど、気になる人は前知識をあまり入れずに読んで欲しい。
文庫の解説は当時(80年代後半)の流行ものの解説(これもネタバレあり)だけど、これ読んでたら当時の男性の出費半端ないなーと思った。
こういう小説ならではのトリックは好きだなあ。




以下は本当に読んだ人向けの内容です。未読では読まないでください。
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| 2013.02.11 Monday | 作家別・あ行(乾くるみ) | comments(0) | trackbacks(0) |