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 「火車」宮部みゆき
評価:
宮部 みゆき
新潮社
¥ 1,069
(1998-01-30)
Amazonランキング: 3334位

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

現代でも通じるクレジットカード破産のネタとか社会の闇が描写されつつもミステリーとしても面白かった。遠い親戚の子の婚約者がかつてカードによる借金で破産した過去を持っていて、それを本人に告げた途端に姿を消してしまう事件が起こる。休職中の刑事本間はそれを調べるうちに親戚の婚約者の彰子は彰子ではなく全くの別人が成り代わっていた事を突き止める。話が動いてくると結構長い話なのに長さを感じさせなくて夢中で読めた。ローンによる借金の話なども今でも分かるからこそ怖いし追い詰められる心情も分かると思えた。彰子も喬子も目的は同じでただ幸せになりたかっただけなのが読んでいて分かるから悲しい話でもあるなと思った。ラストはあれはあれで良いけどその先がもう少し読みたいな。もうあそこまで来れば認めるしかないのだろうとは思うのだけど。

| 2017.08.18 Friday | 作家別・ま行(宮部みゆき) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「魔術はささやく」宮部みゆき
評価:
宮部 みゆき
新潮社
¥ 767
(1993-01-28)
Amazonランキング: 30663位

それぞれは社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。さらに魔の手は四人めに伸びていた……。だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。日本推理サスペンス大賞受賞作。

別々の所で起きた自殺がある共通点を持っていて、その事実を叔父が巻き込まれた事で知ってしまった高校生の守の話。色々出来事は起こるけど基本は守の成長ものなんだなと感じたし面白かった。暗い話ではあるし守の生い立ちも辛いけどそれ以上に良い人たちとの出会いがあって、最終的にはその出会ってきた人たちのおかげで守は道を間違えないで済んだんだなと思うと守のエピソードどれもが好きになった。サブリミナルとか最初のタクシー事故も今だったら防犯カメラとかドライブレコーダーですぐに分かるんだろうなあと時代を感じたかな。でもずっとハラハラするストーリーで好きになった。守が軽くいじめられるようになった原因の自転車のカギを外すエピソードが何気に好き。

| 2017.08.02 Wednesday | 作家別・ま行(宮部みゆき) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「英雄の書」宮部みゆき
評価:
宮部 みゆき
新潮社
¥ 724
(2012-06-27)
Amazonランキング: 78186位

森崎友理子は小学五年生。ある日、中学生の兄・大樹が同級生を殺傷し、失踪するという事件が起きた。兄の身を心配する妹は、彼の部屋で不思議な声を聞く。「君のお兄さんは、“英雄”に憑かれてしまった」。大叔父の別荘から兄が持ち出した赤い本が囁いた。『エルムの書』に触れ、最後の器になってしまった、と。友理子は兄を救い出すべく、英雄が封印されていた“無名の地”へと旅立った。
宮部さんのゲーム好きが影響している作品だなあと思う。
小学生の友理子が、英雄にとりつかれた兄の大樹が事件を起こし行方不明になったのを探す為に冒険をするという話。
ファンタジーなのにそこに至るまでの流れが現実的にもヘビーでもうちょっとわくわくするような話の方が面白いのになと思った。これはブレイブストーリーでも思ったのですが。
オチも小学生の友理子が直面するには苦いなと感じた。個人的には読んでいて楽しい話の方が好きだな。
| 2014.07.03 Thursday | 作家別・ま行(宮部みゆき) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「ブレイブ・ストーリー」宮部みゆき
ブレイブ・ストーリー (上) ブレイブ・ストーリー (中) ブレイブ・ストーリー (下)
ブレイブ・ストーリー (上) ブレイブ・ストーリー (中) ブレイブ・ストーリー (下)
宮部 みゆき

小学五年生の亘は、成績はそこそこで、テレビゲームが好きな男の子。大きな団地に住み、ともに新設校に通う親友のカッちゃんがいる。街では、建設途中のビルに幽霊が出るという噂が広がっていた。そんなある日、帰宅した亘に、父は「この家を出てゆく」という意外な言葉をぶつける。不意に持ち上がった両親の離婚話。これまでの平穏な毎日を取り戻すべく、亘はビルの扉から、広大な異世界―幻界へと旅立った!

長かったー!おもしろくてどんどん進むんだけど、やっぱ長いです。2300枚もありますからね。休み中に読めてよかったです。これ学校あるときに読んでたらたぶん予習しないで読みふけるので危険でした。
宮部みゆきの本読むの実はこれが初めてなんですけど、まさかブレイブ・ストーリーから読むとは思わなかったな。もっと短いのから読みだそうと思ってたのに映画化の力はすごい。
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| 2006.08.16 Wednesday | 作家別・ま行(宮部みゆき) | comments(0) | trackbacks(0) |