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 「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」辻村深月

“30歳”という岐路の年齢に立つ、かつて幼馴染だった二人の女性。都会でフリーライターとして活躍しながら幸せな結婚生活をも手に入れたみずほと、地元企業で契約社員として勤め、両親と暮らす未婚のOLチエミ。少しずつ隔たってきた互いの人生が、重なることはもうないと思っていた。あの“殺人事件”が起こるまでは…。辻村深月が29歳の“いま”だからこそ描く、感動の長編書き下ろし作品。

仲の良い親子と言われていたのにチエミが自分の母親を殺して逃亡した。何があったのか、チエミの友人のみずほはチエミの知り合いに会い話を聞いていく。女性の焦りとか女同士のマウントみたいなのが読んでいてしんどかった。みずほも本当はチエミが心配でとかではなくネタの為に〜とかだったら嫌すぎるなと思ったけど違ったので良かった。辻村さんの作品に出てくる他人を見下す系の人は性格悪くてあまり好きになれないな。

これを突っ込んだら話が始まらないのは分かっているけどチエミは親に言う前に薬局行って一人で先に調べとくべきだろと思った。いくら仲が良くて何でも話せても他人は自分じゃないから全てを分かり合う事は出来ないよな。でも合コンとか男の話をしているのに深く付き合っているという発想になっていない母親も謎だった。自分も結婚しているんだから分かるだろうに。

| 2018.05.25 Friday | 作家別・た行(辻村深月) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「太陽の坐る場所」辻村深月
評価:
辻村 深月
文藝春秋
(2008-12)
Amazonランキング: 368836位

高校卒業から10年。クラス会に集まった男女の話題は、女優になったクラスメートの「キョウコ」。彼女を次のクラス会へ呼び出そうともくろむが、「キョウコ」と向かい合うことで思い出される、高校時代の「幼く、罪深かった」出来事―。よみがえる「教室の悪意」。28歳、大人になってしまった男女の想いを描き、深い共感を呼び起こす傑作ミステリー。辻村深月の新境地。

毎年やっているクラス会に集まる高校の同級生たちが有名な女優になったキョウコをクラス会に呼ぶために行動する話。高校生ならまだしも20代にもなって田舎コンプレックスや東京にいる自分に優越感を持っているのが不思議というか理解できなかった。クラス会も毎年とかさすがにやりすぎだしそりゃ参加率も悪くなって当然だろとか突っ込みたくなる。女優になったキョウコに会いたいからといって説得しようとするのも大きなお世話という感じだし話は悪くないけど話の為の展開にモヤモヤした。登場人物もほぼ嫌な奴で特に由希の章は凄く嫌な子だなと感じて読むの辛かった。あれだけ自分は降りないと言っていたのにあの理由で降りるのも納得いかないし自分勝手だしであまり好きにはなれない話だった。

| 2017.06.08 Thursday | 作家別・た行(辻村深月) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「ロードムービー」辻村深月
評価:
辻村 深月
講談社
¥ 756
(2011-09-15)
Amazonランキング: 95817位

運動神経抜群で学校の人気者のトシと気弱で友達の少ないワタル。小学五年生の彼らはある日、家出を決意する。きっかけは新学期。組替えで親しくなった二人がクラスから孤立し始めたことだった。「大丈夫、きっとうまくいく」(「ロードムービー」)。いつか見たあの校舎へ、懐かしさを刺激する表題作他、4編。

冷たい校舎の時は止まるのキャラクターが出てくる短編集。冷たい〜よりも未来の話だったり過去の話だったり。キャラの名前とかどういう役割の人だったか忘れていたのだけど、そんな状態でもそれぞれ独立した短編として読めた。道の先とトーキョー語りが好きだった。

| 2017.04.16 Sunday | 作家別・た行(辻村深月) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「名前探しの放課後」辻村深月
評価:
辻村 深月
講談社
¥ 1,512
(2007-12-21)
Amazonランキング: 805952位

「今から、俺たちの学年の生徒が一人、死ぬ。―自殺、するんだ」「誰が、自殺なんて」「それが―きちんと覚えてないんだ。自殺の詳細」不可思議なタイムスリップで三ヵ月先から戻された依田いつかは、これから起こる“誰か”の自殺を止めるため、同級生の坂崎あすならと“放課後の名前探し”をはじめる―青春ミステリの金字塔。

3カ月後の未来からタイムスリップしてしまったいつか。彼が体験した未来では同級生の誰かが自殺をしてしまっている。いつかはそれを止めようと、何人かの同級生たちに自分の状況を話し誰が自殺をしてしまうのかを突き止めようとする。色々意味ありげな行動をしていたので誰が自殺をしたのかという部分にはそこまでの驚きはなかった。でもラストの方で学校から病院までみんなでリレーのように連れていく所は凄く良かった。自分の好みではないと思っていたのに中学時代の話で好感持って恋愛感情を密かに抱いていたというのがツボだったな。

最後の秀人の所はぼくのメジャースプーンを読んでいないと何を言っているのか分からないのだけが残念だった。知らなくても読める話だったからこそ中途半端に語らせておいてはっきり説明しないのにモヤっとしてしまった。

| 2017.03.20 Monday | 作家別・た行(辻村深月) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「スロウハイツの神様」辻村深月
評価:
辻村 深月
講談社
¥ 713
(2010-01-15)
Amazonランキング: 11236位

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。

人気小説家のチヨダ・コーキと脚本家の環。売れっ子の2人を含めクリエイターの卵たちが住むアパートのスロウハイツでの日々の話。上巻はキャラ紹介がメインという感じで下巻で話が動き出す。でも大きな事件が起きるわけではなくスロウハイツのメンバーの青春ものだったんだなと思う話だった。そしてチヨダコーキと環の恋愛ものだったんだなと。コーキの過去編で今までさりげなく描写されていた部分や会話が伏線だったのが分かってくる所は面白かった。出てくるキャラもほとんど好きでみんなを応援したくなった。

| 2017.03.11 Saturday | 作家別・た行(辻村深月) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「ぼくのメジャースプーン」辻村深月
評価:
辻村 深月
講談社
¥ 1,048
(2006-04-07)
Amazonランキング: 192097位

3ヵ月前の事件に終止符を。
大切なあの子を救うため戦う「ぼく」の7日間。
不思議な力を持つ小学4年生「ぼく」の、罪と罰のカタチ

「ぼく」は小学4年生。不思議な力を持っている。
忌まわしいあの事件が起きたのは、今から3ヵ月前。「ぼく」の小学校で飼っていたうさぎが、何者かによって殺された……。大好きだったうさぎたちの無残な死体を目撃してしまった「ぼく」の幼なじみ・ふみちゃんは、ショックのあまりに全ての感情を封じ込めたまま、今もなお登校拒否を続けている。笑わないあの子を助け出したい「ぼく」は、自分と同じ力を持つ「先生」のもとへと通い、うさぎ殺しの犯人に与える罰の重さを計り始める。「ぼく」が最後に選んだ答え、そして正義の行方とは!?

小学4年生のぼくは1人につき1回だけ条件を付けて、命令をしてそれを実行に移させる能力を持っている。ぼくの小学校で飼っているウサギが殺される事件が起こり、ウサギを大切にしていたぼくの友達のふみちゃんはそのショックから心を閉ざしてしまう。ぼくはウサギを殺した犯人に罰を与えようと考え、自分と同じ力を持つ親戚の秋山先生の元に通い能力について学び始める。善悪や罪と罰についての話かな。子どもたちは夜と遊ぶに出てきた秋先生ががっつりとメインキャラとして出てくる。2年前に使った力の話も子ども〜を読み返したら確かに発言していて子ども〜の頃からこの能力の設定ってあったのかなと気になる。何かあるっぽい書かれ方していたからあったのかなやっぱ。月子のその後もちらっと分かるし本筋よりそっちのが気になってしまった。小学生が主役だしそこまで悪い話にならないよなと思っていたのでラストはそんな感じで希望があって良かった。

| 2017.02.02 Thursday | 作家別・た行(辻村深月) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「凍りのくじら」辻村深月
評価:
辻村 深月
講談社
¥ 864
(2008-11-14)
Amazonランキング: 8313位

藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。

序盤の主人公は他人を見下して内心ではバカにしているのに、自分も明らかにおかしくなっている元彼と会ったりと、主人公も周囲をバカに出来ないくらいの行動しているのに自分だけ高みにいると思っている感じが受け付けなくて自分には合わないかなと思ってしまった。でも全部読むとそんな自分を認めて変わっていくまでの話だったので最終的には良かったなと思った。ドラえもん好きなのと、図書室で本の借り方をダメ出しされるエピソードが作者を思い出して自己投影を感じてしまうのは残念だった。ラストでドラえもんの道具を上手く使っての主人公に光を当てるシーンが好き。主人公も色々失ったけどあの光があれば大丈夫だなって読んでいるこっちも思えた。

| 2016.11.21 Monday | 作家別・た行(辻村深月) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「子どもたちは夜と遊ぶ」辻村深月
評価:
辻村 深月
講談社
¥ 1,069
(2005-05-10)
Amazonランキング: 821015位

優しく触れようとしても壊してしまう、大人になりきれない子どもたちは、暗い恋の闇路へと迷い込んでしまった…。同じ大学に通う仲間、浅葱と狐塚、月子と恭司。彼らを取り巻く一方通行の片想いの歯車は、思わぬ連続殺人事件と絡まり、悲しくも残酷な方向へと狂い始める。掛け違えた恋のボタンと、絶望の淵に蹲る殺人鬼の影には、どんな結末が待っているのか。

生き別れた双子の兄に会うために、彼の要求に応えて殺人をしていく浅葱。やがてそれは彼の身近な人たちも手にかけるようになってしまい、という話。今回もミスリードというか、途中で明かされる事実で一気に話が動いていくのが面白かった。頭は良いけど、どこか孤独でどんどん追い詰められていく浅葱が登場人物の中では好きだったので、救いはあるのかなとハラハラしつつ読み、下巻で月子と狐塚の関係が分かってからのシーンは浅葱と一緒に驚いたし、状況がどうにもならない感じになっていたからどうなるんだと一気に読めた。月子の想いが明かされる所も切なかった。

犯人は正直意外性はないけど、ほんのりと救いがあったように思えるラストは良かった。いつかきちんとした形で浅葱と月子が再会出来たらいいなと思った。

| 2016.10.14 Friday | 作家別・た行(辻村深月) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「冷たい校舎の時は止まる」辻村深月
評価:
辻村 深月
講談社
¥ 885
(2007-08-11)
Amazonランキング: 28407位

雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう―。第31回メフィスト賞受賞作。

辻村さんのデビュー作。タイトルの通り雪の降る日に学校の校舎に閉じ込められ、出られなくなってしまうという話。ゲームや漫画のような感じだなと思う設定。でも登場人物の悩みは等身大な感じで良かった。叙述ものでもあったのであの人とあの人が同じ人だと分かった時はびっくりした。作者と同じ辻村深月って子が弱々しい守られポジションのヒロインとして出てくるのは最後まで凄く気になった。せめて違うキャラなら気にならなかったのになあ。

| 2016.08.29 Monday | 作家別・た行(辻村深月) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「オーダーメイド殺人クラブ」辻村深月
評価:
辻村 深月
集英社
¥ 1,728
(2011-05-26)
Amazonランキング: 274667位

中学二年のふたりが計画する「悲劇」の行方
親の無理解、友人との関係に閉塞感を抱く「リア充」少女の小林アン。普通の中学生とは違う「特別な存在」となるために、同級生の「昆虫系」男子、徳川に自分が被害者となる殺人事件を依頼する。
面白かった!主人公のアンは自分は他の子とは違うと思っているけれど友達との関係に悩んだり親を疎ましく思ったりと普通の中学生。アンは同じクラスの徳川が動物を殺している場面を見て、徳川に自分を殺してくれと頼む。
自分は他の子と違うと思うアンや徳川だけど、これは誰もがこの年代に思ったりするような感情で懐かしく感じた。派手な子も地味な子もクラスでの立場や友達との関係に悩み、そういう気持ちの描写も凄くリアルだった。みんなそうだったんだなと昔の自分も思いだしたりしてしまいました。
終盤で明かされる徳川サイドの事情からラストまでの流れはたたみかけるようで面白かった。2人の今後が明るくなればいいのになと思ったし、内容に比べて爽やかに締めていてそこも好き。えっちゃんの予想を読んでから思い返すとロッカーのくだりの徳川にときめくくらいにはアンにも徳川にも共感していたしのめり込んで読んだ。

辻村さんの作品は鍵のない夢を見るを読んであまりにも救いのない話で、しかも短編だからそれが5本くらいあったのでこれもタイトルでまた嫌な話かなと思ってかまえていたのですが、こちらは凄く好みだった。久しぶりに本を読んでいてぐわっと気持ちを揺さぶられるようだった。
アンや徳川はまだ中学生でやり直せるからこそのこいういう展開だったんだろうけどね。やっぱり多少の救いはないと段々物語を読むのがきつくなってきたような気がします。これは個人的な事ですが。
| 2015.06.02 Tuesday | 作家別・た行(辻村深月) | comments(0) | trackbacks(0) |
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