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 「サヴァイヴ」近藤史恵
評価:
近藤 史恵
新潮社
¥ 594
(2014-05-28)
Amazonランキング: 19616位

団体戦略が勝敗を決する自転車ロードレースにおいて、協調性ゼロの天才ルーキー石尾。ベテラン赤城は彼の才能に嫉妬しながらも、一度は諦めたヨーロッパ進出の夢を彼に託した。その時、石尾が漕ぎ出した前代未聞の戦略とは――(「プロトンの中の孤独」)。エースの孤独、アシストの犠牲、ドーピングと故障への恐怖。『サクリファイス』シリーズに秘められた感涙必至のストーリー全六編。
「老ビプネンの腹の中」「スピードの果て」「プロトンの中の孤独」「レミング」「ゴールよりももっと遠く」「トウラーダ」
近藤さんのサクリファイスシリーズの1冊。短編集で、白石の話やサクリファイスで出てくる石尾の話など。これを読んだら内容がぼんやりしてきているサクリファイスをもう一度読みたいなあと思える。石尾もこの本で読むとまた印象が変わった。
| 2016.02.25 Thursday | 作家別・か行(近藤史恵) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「エデン」近藤史恵
評価:
近藤 史恵
新潮社
¥ 546
(2012-12-24)
Amazonランキング: 9272位

あれから三年――。白石誓は唯一の日本人選手として世界最高峰の舞台、ツール・ド・フランスに挑む。しかし、スポンサー獲得を巡る駆け引きで監督と対立。競合チームの若きエースにまつわる黒い噂に動揺を隠せない。そして、友情が新たな惨劇を招く……。目指すゴールは「楽園」なのか? 前作『サクリファイス』を上回る興奮と感動、熱い想いが疾走する3000kmの人間ドラマ!
サクリファイスの続編。今回の舞台はツール・ド・フランス。相変わらず競技に詳しくなくても面白く読めた。チカの所属するチームは今季でスポンサーが離れてしまう事になり、事実上のチーム解散になってしまう。しかし強豪チームのエースをアシストする事で、新たなスポンサーをつけようとする。そのためチカのチームのエースとチームのメンバーとの間が気まずくなってしまう。一方チカは、競合チームのエース、ニコラがドーピングをしているという話を聞いてしまう。
チカはアシストをする立場で、自分は決して表彰台にはのぼれないと分かっている。それでも入賞するチャンスがあれば勝負したいという葛藤や、どうせみんなやっているならばとドーピングに揺れてしまう選手の心理とか、あっさり目な描写で書かれているけど、結構リアルだなと思う。チームのエースであるミッコをアシストしようと考えるチカはやっぱりかっこいいなあと思った。新しいチームで戦う2人もまた読みたいなあ。
| 2013.09.16 Monday | 作家別・か行(近藤史恵) | comments(0) | trackbacks(0) |
 「サクリファイス」近藤史恵
評価:
近藤 史恵
新潮社
¥ 460
(2010-01-28)
Amazonランキング: 11402位

ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと――。陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチームに所属し、各地を転戦していた。そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き。かつての恋人との再会、胸に刻印された死。青春小説とサスペンスが奇跡的な融合を遂げた! 大藪春彦賞受賞作。
先にyomyomに載った番外編を読んでいて、よく分からないながらも面白いなあと思っていた中、お勧めされたのもあって読みました。自転車のロードレースの小説だけど、知識が無くても全く関係なく楽しめて面白かった。
主人公の白石は勝ちにこだわる事に疑問を感じ、陸上の有力選手だったのにも関わらずロードレースに転向した。ロードではエースのためにアシストをして、自分は記録に残らなくてもエースが勝って記録を残せば良いという、そういうガツガツ自分が勝ちにいかない感じとか日本人っぽくて、そういった面でも白石は共感しやすい主人公な気がした。白石の所属するチームのエースは石尾というが、彼は次のエースと言われていた選手を故意に事故に巻き込んで再起不能にさせたという噂を持つ。白石目線で進んでいるので、最初は石尾は本当にそういう事をやったのか??と疑問に思いつつ読んだ。そして読み進めて石尾の思いや、チーム、勝利に対する考え方を知った後では、なんていう人を失ったんだろうと思い、石尾に対する味方が変わって、これにはやられたなあという感じ。石尾の本心が分かった瞬間や、白石がスカウトされたチームに決め手を聞いた時のシーンなんて読んでいてかなりグッと来た。
久々に読んでいて先がどんどん気になる本だった。これはお勧め。
| 2012.07.15 Sunday | 作家別・か行(近藤史恵) | comments(0) | trackbacks(0) |